松岡徹の「一生懸命」

日本共産党・熊本県議「松岡徹」の日々の体験・活動、「県政だより」などを発信します。

「きけわだつみのこえ」70年前の「学徒出陣壮行会」

2013-10-21 15:42:36 | 日記
 今日(10月21日)は、70年前、明治神宮外苑競技場で「出陣学徒壮行会」が行われた日です。雨の中、角帽をかぶった学生が行進をする映像はこれまで幾度となく見てきました。
 学生時代、強い衝撃を受け、共産党に入党して、平和のために闘おうと決意する要因の一つでもありました。
 今また「機密保護法」、憲法解釈での集団的自衛権の行使、「戦争をする国」への企てが進められようとしています。
 忌まわしい歴史の逆行を許さないために、「秘密保護法反対」などの緊急の行動に立ちあがるときです。

今日の「しんぶん赤旗」の「潮流」を紹介します。
 70年前のきょう、明治神宮外苑(がいえん)競技場で文部省主催の「出陣学徒壮行会」が盛大におこなわれました。映像でよく流れる「学徒出陣」の式典です▼日本の敗戦が色濃くなるなか学生の徴兵猶予がなくなり、1943年12月、20歳に達した法文系の学生らが、ペンを銃にもちかえ入営...。日本近代教育史上かつてない悲劇を生み出しました▼いったいどれだけの学生が、どの大学から戦地へ送られたのか。NHKが最近、170の大学などからアンケート調査をしました。出陣数を把握しているのはわずか49校、その数約4万人で、戦死者は34校、約4千人と報道。旧文部省が調査せず、全体像すらわからないずさんさです▼戦没学生の手記を集めた『きけ わだつみのこえ』には、特攻出撃を前にしての切迫した苦悩や、恋人、家族への思い、書物への渇望などが記され、胸をうちます。戦争批判も見られますが、皇国史観の影響も強く、強制された死を自らに納得させなくてはならない文章は、痛々しくさえあります▼『きけ…』は、1947年に出版された東大戦没学生の手記『はるかなる山河に』が土台になり、49年に初版本。さまざまな版本を経て、岩波文庫では第1集・第2集合わせ63万冊を記録し、世代を超えて読み継がれています▼編集した日本戦没学生記念会(わだつみ会)は、「学徒出陣」70周年にあたり声明を発表しています。集団的自衛権の行使、国防軍の創設の動きに危惧を表明し、話し合いによる平和の構築を呼びかけています。