猫好き司会者日記


16歳の息子、公園猫ロコとの日々の暮らしを綴っています。

継続は力。

2007-08-30 00:12:01 | Weblog
音声朗読ボランティアの奉仕員になって、もう10年以上が経つ。

でも忙しさにかまけて、最近では一冊の本も仕上がっていない有様だ。

一冊の本をテープに録音する作業というのは、漢字の下調べも含め、
意外と時間もかかり大変だったりする。

さらに目の不自由な方というのは、聞く力が長けていて、周囲の雑音が
入らないように、また正しいイントネーションで読み上げなくてはいけない。

同期で入った人達もその大変さから、バタバタといなくなるのも現実
なのだ。

私はなんとか名前を残し、ライフワークとして続けて行きたいと思っている。

そんな中で、来週全国大会の司会を担当させて頂く事になり、今日
打ち合わせに行ってきた。

場所は国際会議場で、あまりの規模の大きさにちょっと腰が引けて
しまったけれど、それよりショックな事があった。

それは、私が福岡に来て同期で入ってきたK田さんが、今回その優秀な
活動ぶりを認められ、栄誉ある賞を受賞され東京の受賞式に行かれると
いうのだ。

K田さんは大企業の幹部を歴任されたあと、定年退職後に朗読ボランティア
を始められた方だ。

実はあまりに素敵な人柄と声の持ち主だったことから、司会の仕事を
お願いした事があった。

忘れもしない、「陳 健一炎の饗宴」でキッチンとホールに分かれて
実況を交えて2人で司会をしたのだ。

お話好きな陳さんを前に、2人で時間を気にしながら進行したものだ。

あれから何年経つだろう。

たまに連絡を下さったりする。

先日も子供のお祝いを持って、自宅まで遊びに来てくれた。

そのK田さんが九州でただ一人、賞を取られていた。

コツコツと続けるってこういうことなんだって実感した。

いまや指導する立場に立たれたK田さんは、私と大きく差を
つけられてしまった。

私がK田さんの年になった頃に、同じ賞が頂けるように
がんばろーって、新たな目標ができた。