--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

氷山氷

2005-11-30 | 昭和基地NOW!!
昭和基地NOW!!にアイスオペレーションのことがアップされています。
氷山から氷を採取する作業のことですが、昭和基地NOW!!が始まってからほぼ毎年このことが記事になっているので、きっとこれはビッグイベントなのでしょうね。
私もこの秋、初めて氷山氷を手にとりました。
もちろん、水に浮かべて耳を近づけて小さなプチプチと気泡のはじける音も聞きました。
私の場合、落ちつかない状態で聞いたので、太古の空気に思いを馳せる暇がなく、とっても残念でしたが。
南極観測に関しての情報をインターネットで調べていて、この間あちらこちらで「南極の氷」に遭遇しました。
「しらせ」の一般公開のときの展示、隊員さんやしらせ乗組員による学校へ出向いての授業のとき、施設へ(最近では綾部市の天文館パオへ)贈られたり、南極関連イベントの際の展示のときにも氷山氷は大活躍です。
それ以外にも、バーや喫茶店で出されていたり、買った人がいたりと意外と出回っているものなんだなと思うこともありました。

氷山の近くはどうやら危ないらしいことが分かります。
前の隊のを見ると「周囲に雪の段差や海氷の割れ目のない、安全そうな氷山を選ぶことから始まります(45次)」とか「氷山の風上側などにはウィンドスクープと呼ばれる数メートルもある深い窪みがあり、誤って落下するなど危険なことから、通常は氷山に近づいたり上がったりすることは禁止されています(44次)」と、書かれています。
大きな真っ白い壁に、私ならきっと興味津々で近づいていきたくなると思うのですよね。
でも、それはダメだったのですね。
そうなると、ますます大変であるけれど、楽しい作業のような気がしてきました。
汗だくになったら、氷をパクリ。
口の中ではじける感覚を味わいながら、作業をするのかな?
中段ボールに入れているようですが、どのくらい採ってくるのでしょうね?
帰りのしらせは身軽だから、たくさん積めそうですよね。

それから疑問に思ったことがあります。
雪がどんどん積もって、その重みで氷に変わっていくというのだけれど、雪と凍りの境目って何?
どこまでが雪でどこからが氷なんだろう?
氷に変わるのに、条件はいろいろあるのだろうけれど、だいたいどのくらいかかるのだろう?
ちょっと調べてみたのですが、よく分からなかったので、もう少し調べてみようと思います。

追記:
いま、調べてたのですが、一番出ていそうなところを見るのを忘れてました。
第二期ドームふじ観測計画 南極氷床 深層掘削計画のサイトです。
このページに「氷床の表面に降り積もった雪は深くなるにつれて密度を増し、次第に通気性を失い氷になります」と書いてありました。
隙間が完全に密封されると氷になるのですね。
いろいろ勉強になります。

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