カニクイアザラシとウェッデルアザラシ

南極展は昨日で閉幕し、総入場者数は22万53人だったそうです。
3/220,053（22万53分の3）は私です。
さらにニュースを見ていたら、地球観測衛星「だいち」から写真を撮ってもらうという「だいちに写ろうキャンペーン」をやっていると書いてありました。
おお、何という大胆な企画。
飛行機から撮ってもらったことはあるけれど、衛星から撮ってもらうとは、「だいち」の力を発揮した企画ですね。
いつもなら、ここで南極だよりなのですが、どうやら、インテルサットが停止（予定されたものらしい）しているようなのです。
最近、調子の悪かったwebカメラも4時過ぎで止まっています。
ということで、渡井さんからの南極だよりはお休みです。
今日は、先日送ってもらった写真をネタにお届けします。

先日、カニクイアザラシに出会ったと写真を送ってくれました。

見て、思わず笑ってしまいました。
運動会のアメ食い競争？で、小麦粉に顔を突っ込んだような顔だったのです。
何とも言えずかわいい。
このカニクイアザラシは十分に大きい大人のアザラシだったようです。
子どものかわいらしさとは違う、ちょっと間の抜けたようなところが私は好きです。

私が昭和基地周辺にいるアザラシで最初に知ったのは、ウェッデルアザラシでした。
その後カニクイアザラシというアザラシがいる知ってwebで調べたのですが、ほとんど写真が見つからないのです。
みつけても写真が小さくて、いったいどこがウェッデルアザラシと違うのか分からない。
そんなわけでそのまま放置していました。
今回のカニクイアザラシは、厚化粧なのですが、とりあえずウェッデルアザラシと比べてみることにしました。

まずは、お顔。

＃カニクイアザラシ
ずいぶんお化粧しているけれど、ちょっと鼻先が細い感じがします


＃ウェッデルアザラシ
お顔はとっても丸っこいと思いませんか？

次にお手手

＃カニクイアザラシ
とっても短いみたい。かゆいところに手がとどかないのではないかな？

＃カニクイアザラシ
ほらほら、すっごく短いでしょう？
（心なしかナメクジのよう・・）


＃ウェッデルアザラシ
こっちは、鼻の頭を掻けそうですよね？

体の色は、カニクイアザラシのほうが色白のような感じはするけれど、かなりの厚化粧のためはっきりしないですね。
この2種類のアザラシの本当の違いはどこだったのでしょう？？
気になってさらに調べてみると「南極・北極の百科事典」（国立極地研究所 編）に記述を見つけました。
「カニクイアザラシは,ギザギザに縁取られた歯に特徴がある.」
え？どういうこと？
写真を参照と書いてあるので、見てみると、

歯の1本1本がギザギザです。
海水ごとオキアミを口に入れ、歯をかみ合わせた状態で後舌で水だけ押し出して残ったオキアミを食べると記述されていました。
かみ合わせると、歯のギザギザから水を出すしかないくらい歯が大きくて隙間が少ないのですね。

ちなみにウェッデルアザラシの口はこんな感じ。

歯が大きくてかみ合わせると隙間がほとんどないカニクイアザラシの歯と比べると、明らかに歯が小さく鋭いです。
かみ合わせても隙間だらけのようです。
ウェッデルアザラシは、オキアミではなく魚を主食にしているのだそうです。

ウェッデルアザラシとカニクイアザラシは、食べ物が違うみたいだということが分かってきました。
気になるのは、どうしてカニクイアザラシというのか？ということ。
カニを食べているわけではない？？
それともカニも食べる？？

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