--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

夕焼け?朝焼け?

2006-01-22 | 南極だより・自然
昨日書いた日が沈む話、実感のない私の記事より渡井さんの南極だよりをご覧ください。
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2006年1月21日(土) 晴れ 夕焼け?朝焼け?

昨日からやっと陽が沈むようになってきた。
といっても昭和基地は島の北に面しているので、夜間太陽が南にあるときは島の山影になって陽が沈むように見えてはいた。
昭和からは12月の冬至(夏至?)の頃は全く陽が沈まないようにみえるのだろう。

引継ぎ作業の終わったのは24時近かった。
なんと空がいい色に焼けている。
夕焼けだ。

#太陽が沈む前


#太陽が沈んだ後


#月
一昨日まで白夜だったのに、今日はもう1時間半ほどの夜がある。
これからは釣瓶落としのように日没の時間が早くなっていく。
日の出の時間も遅くなるので、輪を掛けて夜の時間は長くなるのだ。
2月1日には4時間半ほど、3月1日には9時間にもなる


---本日の私の主な夏作業---
・1夏役物張り

---本日の47次隊昭和基地の主な夏作業---
・1夏鉄筋錆落とし&役物張り
・防油提、燃料油送配管基礎工事
・47倉庫床張り
・コンクリプラント
・大型大気レーダー試験機設置
・HFレーダエレメント交換

<日の出日の入>
日の出   1:06 (昨日の日の入23:54ごろ )
日の入  23:46 (翌日の日の出 1:21)

<気象情報>
最高気温  1.3℃
最低気温 -4.3℃
平均気温 -0.9℃
平均湿度  68%
平均風速 4.6m/s
日照時間 10.3時間

気象庁webより
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日の入のことはずいぶん前から意識をしていたということもあって、ちゃんと南極だよりをもらう前に昨日フライングの記事を書いてしまいました。
でも、実感の伴わない数字で見るだけの日の入記事、見たことがないだけに想像することも乏しいようです。
届いた南極だよりからへぇ~、そうなんだ~と思うことがたくさんありました。

南側に丘があるから太陽が沈んでいるように見えるとは聞いていたけれど、夏至の頃は見えているのだろうって書いてある??
夜は寝ていて分からなかったのでしょうか?夏至のときはもう47次は昭和基地に着いていたはずなのですよね。

さらに題名の「夕焼け?朝焼け?」も一瞬考えました。
え?この送ってきてくれた写真は夕焼けと朝焼けのどっちなわけ?
夕焼けと書いてあるから夕焼けなのよね?
でも、ここで思い当たったのです。
あ、もしかして日が沈んでから日が昇るまで1時間半ほど。
沈んだといってもどこかへ行ってしまうわけではなく、地面で見えないところすれすれを太陽は動いているということなのですよね。
つまり真っ赤に焼けた空は日暮れから夜明けまでずっと続いているということ。
日が沈んでから1時間半空を眺めていたら日が昇ってくるということを少しイメージすることができました。
その時間中眺めていたいなぁ・・。

せめて日暮れ夜明けの時間帯を狙って昭和基地リアルタイム画像で見てみたいと思います。
しばらくは朝一でPCを立ち上げなければならないのが大変ですが。
今朝はちょっと出遅れたので、ずいぶん明るくはなっていたけれど朝焼けが見えました。
ずいぶんはっきりと見えるようになった月は送られてきたけれど、次はオーロラ。
空が暗くなってオーロラが見えるようになるのはいつくらいなのか楽しみになってきました。

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