--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

危険と隣り合わせの中で

2005-10-25 | 昭和基地NOW!!
今日更新された昭和基地NOW!!は、福島紳隊員の慰霊祭のことでした。
福島隊員は、西オングル島で見つかっており、記事の中にも「ブリザードの中を彷徨い、風下に移動してしまったのでしょう」と書いてありました。
昭和基地周辺は「北東の風が卓越している」とのことで、web上での昭和基地周辺地図を見ても、北東方向には特別に「卓越風向」と書かれています。
ブリザードになって周りが見えなくなったら、風の吹いてくる方向が「北東」と考えるのだと渡井さんも言っていました。
当時はそういうことは言われていなかったのか、それとも、風に押されるように風下に行ってしまったのか・・。
ブリザードになったとき、外出禁止令や注意令が出ると、今回の記事にも書いてありますし、観測棟に閉じ込められたら、ロープを伝って管理棟にもどることもあるのだと、他の記事を見て知りました。
一つ一つの事故を教訓にして、安全に活動できるようになってきているのですね。
でも、ひとつも事故が起きないのが一番です。
南極観測隊では「危険予知活動(KY活動)」を行っているのだそうです。
私ははじめて聞いた言葉だったのですが、どんな危険が潜んでいて、どこが危険なポイントか見極め、どうすれば避けられるのか考えて行動する(内容は間違っていないと思う・・)ということだったと思います。
分かっていれば避けられる危険、また可能性があると分かってることで、被害を最小限で食い止められることもあります。
南極では慣れない場所や慣れない作業で、危険を伴うことがとても多いと思います。
南極地域観測事業外部評価書の資料9の「南極地域観測の歴史」を見ると、雪上車水没や骨折などの事故が書かれていて、ドキドキしてしまうのです。
どうか、どうか気をつけて。

第47次日本南極地域観測隊員出発まで、あと34日

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