ジャノメ トピアレーヌ804型

「カムが取れなくなったから何とかしてほしい・・・」と
ポスティングしたチラシを見たお客様から修理依頼を頂きました。


カムが取れないってことは間違いなく古いミシンで・・・


伺ってみたらジャノメのトピアレーヌ804でした。


写真はお客様のじゃなくて、先月引き取った処分予定の804ですが・・・


以前は８０２とか８０４は良く修理依頼が有ったのですが、最近はめったに見なくなりましたな。





上部の青いダイヤルを回すと蓋が開いてカムは取り外せる筈なのですが、蓋を開けてもカムのストッパーが解除されてない。




0番の標準カムを取り外して、お客様の要望のまつり縫いカムをセットして帰って来たのですが・・・


何かすっきりしないので店にあったミシンで確認しましたら、不具合の大本が分かりました。


ちょっとした油切れなのですが・・・


すぐさまお客様宅に戻って該当箇所に注油してこれで完璧。


二度手間に成っちゃったなぁ～（笑）

elna lotus sp （エルナ ロータスSP）

長いことミシン屋やってますが初めて見るミシンです。


スイスのミシンメーカーelna社のミシンです。


ミシンカバーが本体と一体に成っておりまして、天蓋を開けますと前と後ろと左側にカバーが開いてミシンテーブル代わりに成ります。


このカバーがテーブルに成るアイデアを、もしかしたら電子のお針箱のリッカーマイティーが真似していたのかもしれませんな。




とてもコンパクトなミシンなのですが外装パーツにプラスチックが使われていなくてフルメタルですので重厚感が有ります。






びっくりしたのがボビンを入れる釜が針の後ろ側に付いています。


普通はこういう水平釜の場合ボビンは針の前に入りますから、この構造はとっても珍しいです。


今回は特に調子が悪いところも無かったのでお客様に見せて頂いただけですが、出来れば分解整備してみたいです。