絹糸

「糸が切れる・・・」ってミシン修理の依頼も多いのですが、大体の原因は針を裏返しに付けていることです。

他には、実はミシンには何の問題もなく、古い絹糸を使っている事が原因の事も多い。

アクリルやポリエステル糸と違って絹糸は劣化しやすく、張力が無くなって、軽く手で引っ張っただけでポロポロちぎれて仕舞うように成る。
そんな糸を使っているのだから、ミシンかけている時に切れて仕舞うのも仕方がない。


今回の修理依頼ミシンに付いていたこの絹糸。

多分ミシン用じゃなく手縫い用の糸だと思います。

張力は無くなっていないし、むしろ丈夫すぎるくらいの糸でしたが、縫ってるうちにだんだん上糸調子が強くなりすぎて切れてしまう。

普通に糸掛けをして、糸を引っ張っているだけでだんだん糸調子が強くなって引き出せないくらいきつくなる。

他のスパン糸とかじゃそうは成りませんから、やっぱりミシンじゃなく糸に原因がある。

摩擦が強いんだろうか？

糸切れにこういう原因もあるのか？


・・・と、一つ勉強に成りました。

Secio 8200 皇太子殿下ご成婚記念モデル

「セシオが動かない～」って修理依頼で伺いました。

電源入れるとすぐに『ステッピングモーターエラー』って、横文字で液晶画面に表示されます。

お客様は久しぶりに使ったって事と、殆ど直線縫いしかしたことが無いって事なので、油切れが原因か？とも思いました。




矢印のところにステッピングモーターが入っていますが、電源入れても動かないので指先やドライバーで動かしてみましたが、油切れしてる感じじゃない。

でも何度か動かしているうちに普通に電源入りました。

これで直ったか？

と思いましたが、何度もテストしていればやっぱり同じ状態に戻っちゃう。

普通に電源が入っても、今度は液晶タッチパネルが誤動作しています。

これは、油切れとかじゃなくてメイン基板がNGです。




せっかくのご成婚記念モデルですから何とか直したかったのですが・・・

残念ながら直せませんでした。

HOPEミシン

セシオ8200の修理依頼を受けましたが、頻発するステッピングモーターエラーとタッチパネルの誤動作・・・

これはコンピューター基板がNGと思われ、修理は不可能かと・・・

おばあちゃんは新しいミシンに買い換えたい気持ちで居られたようですが、じいちゃんが「仕舞ってあるミシンがあるから！」と出してこられたのがこれです。


足踏みベルトが切れて、糸巻きゴムがダメに成っていましたが、それを交換して注油してバッチリ使えるようには成りました。


せっかくおばあちゃんが欲しがってるのに売り損なったかなーと思いましたが、「これはこれで良いけど、やっぱり電動のが欲しい。」って事で・・・

おばあちゃんは「一番安いので良い。」っておっしゃいましたが、じいちゃんが「どうせ買うなら！」とワンランク上のミシンで契約して頂きました。

文句は多いけど、理解のあるおじいちゃんでしたなー(^O^)／