●妻は、緩和ケア病棟にいる。
が、実際には、阪大病院で免疫療法を受けている。
夜、妻から電話があった。
「もう、行かない。」
私には寝耳に水。
さっき会った時には、荷物を運び出す話をしていた。
しかし、ここ一週間でさらに痩せた。
しかも、今日は吐いていた。
推測だが、癌が腸を締付け始めたのか…
かなり、まずい状態の気配は していた。
体力が持ちそうに無い事、車の乗り降りができそうに無い事、トイレにも行けそうに無い事、等で
「行けそうに無い」、と言うことである。
「明日、主治医に 免疫療法を打切る ことを話す」と言うことである。
これは、癌に対して積極的治療をしない。
ということは、「最後を待つ」ことである。
私から見て、今まで かなりがんばった(無理をしてきた)、と思う。
もう少しがんばれ とは言えない。
が、主治医に面談を申し込もうと考えている。
もう、手は無いのか、と…
ところで、緩和ケアの実際って、どんなんだろう。
県立病院のそれは、雰囲気をかもしだしているが、何だかちょっと違う気がしてならない。
心(気持ちの持ちようと言ったほうが適切か)に対するアドバイスのようなものが無いような気がする。
というより、私はそれが欲しい。
どう気持ちを切替えれば良いのか…
ただ黙って、指をくわえて、待つだけ…
耐えられない。