函館にある第28普通科連隊が所在する“陸上自衛隊 函館駐屯地”を一般開放しての「観桜
会」が行われた...。自衛隊で観桜会?ポスターには「函館の隠れた桜の名所」とあり、な
らばと車を走らせた。駐屯地には開庁記念行事で入ったことはあるが、観桜会となると記
憶にもなく、まして桜の名所と聞いては野次馬には放ってはおけない。入口でチェックを
受け中に入ると、駐屯地内の奧に続く桜並木が見ごろを迎える桜の花が出迎えてくれ....
サクラの下に並ぶ自衛隊車両とともに記念撮影をしたり、子供たちはゲーム興じたりとお花
見を楽しんでいる...。一回りして「函館駐屯地資料館」に足を運ぶと、駐屯地の沿革や自
衛隊の装備品、箱館戦争などの資料が並べられていたが、そんな中に「駐屯地の桜の由来」
があった。昭和40年頃に重病のご婦人に至急の輸血要請があり、呼びかけに応じた隊員が
献血に協力、そのご婦人は治療が叶わず亡くなったが、ご遺族から感謝の気持ちとして多数
の吉野桜の苗木の寄贈があった。現在の桜並木は、この時誕生した。そうだったのか....
( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)
今日も気温は16℃を超えて、まさに春本番の陽気...。この陽気に促されるかのように五
稜郭病院前を走る市道・風致林通りに、紫色も鮮やかに“エゾムラサキツツジ”が咲き始め、
函館の街に春の訪れを告げるかのような彩りを見せている。“エゾムラサキツツジ”は、公園
や一般家庭の庭先にもよく見られるが、函館では凡そ2万2千本ほどが街路樹として植えら
れている。ツツジ科の中でも開花が最も早く、春一番に花を楽しませてくれているが、今年
は例年より3,4日早い開花のようだがで場所によっては既に満開、見ごろを迎えている..
“エゾムラサキツツジ”が満開を過ぎると、函館では「サクラ」の開花を迎える..。その「サ
クラ」、五稜郭公園にある標本木ではサクラのつぼみは大きく膨らみ、準備は整い何時弾け
ても可笑しくない状況で、後は誰かの後押しで開花を迎えそうだ。ところで、“エゾムラサキ
ツツジ”の絵になるような花はないかな?と探していると、5mほど先の木に突然「ヒヨド
リ」が飛び降りた。「ヒヨドリもお花見かな?」とカメラを向けると、嘴で花びらを啄み蜜
を吸っていたが、どうも食事の邪魔をしたようで、2、3枚啄み、飛び上がっていった...
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( 04/17 撮影 )
今週始め、日本列島に近づく低気圧による強風の影響で函館港に寄港予定の “クルーズ客船” に
抜港や日程の変更が相次いだ...。17日寄港予定だった「シルバー・ミューズ」(全長212m、
総トン数40,791㌧)は、15日夜に青森港を抜港して西ふ頭に入港。“クルーズ客船” の夜間の入
港は珍しく、2日間の停泊は函館夜景に彩りを添えていた。この日は「セレブリティ・ミレニ
アム」(全長294m、総トン数91,011㌧)が港町ふ頭に入港し、今年初めて両ふ頭に2隻そろう..
久しぶりの好天に「2隻揃い踏みを」と函館山に車を走らせる...。若松ふ頭に停泊する「シル
バー・ミューズ」、函館山から眺めると目線が替わり雰囲気が変わる。振り返ると「セレブリテ
ィ・ミレニアム」が津軽海峡を白波を立て函館港を目指し航行してくる。午前10時過ぎ港町ふ
頭に着岸し、港内に“クルーズ客船”2隻そろったが、5kmほど離れた両船を一緒にカメラには叶
わなかった。まあ、今年はこの後8回2隻そろう予定なので、それまで撮影スポットを探そう.
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( 04/09 撮影 )
函館港を見下ろす元町の高台に佇む“旧相馬家住宅”は、幕末から明治期にかけて豪商・初代相馬哲
平の私邸として明治41年(1908)に建造...。住み手を失い解体の危機にあった建物を平成21年
(2009)に現在のオーナー東出信司さんが引き取って改修を施し、翌年から毎年春から秋にかけて北
海道屈指の豪商といわれた相馬哲平の心意気や生活ぶりを今に伝えたいと一般公開をしてきた..
オーナーの東出さんは高齢で維持管理が困難となり、売却を決め所有権移転の前にこれまでの支
援への感謝の意味を込めて無料での公開をしている..。改修前だから20年以上も前に一度見学
させて貰ったとがあるが、建物には様々なところに和洋建築技術が施され、土蔵はギャラリーと
して函館の文化や歴史を伝える資料が展示されており一見の価値を感じさせられる。新オーナー
は一般公開は継続されるが、土蔵などを一部宿泊施設として改修を予定しているようだが、今後
も“旧相馬家住宅”が重要文化財としての保存と活用されることを願いながら見学させて貰った..
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ハム・ソーセージを造り続けて創業100年を迎える“函館カール・レイモン”..。お願い事があっ
て工場長さんを訪ねた。お願い事には快く応じていただき、最後に「初めてなので、工場内の見
学を」とお願いすると、これにも快く応じ工場長さん自ら案内役に。工場には2階中央部のカラ
ス窓から1階の作業現場が一望できる見学コースが設けられており、生肉をカットし仕分けをす
る様子や充填機から造られる製品を丹念に検品する様子がガラス越しに見ることが出来る...
見学コース内には、創業者でドイツ人のカール・レイモンさんの在りし日を再現するビデオを鑑
賞、また、彼が当時愛用したスモークハウスやカッターなどが展示されている...。20人ほ
どのグループが工場での作業の様子や展示物を熱心に見学されていたが、団体で事前に見学を申
し込むと製品の試食やお土産も渡されるとあって人気があるようだ。忙しい中を時間を割いて工
場長さんに案内してもらったが、機会を見てジックリ見学してみたい気にさせられた。“函館カー
ル・レイモン”では、創業100年に因んだフェアを4月から夏場に向けて開催する予定とか...
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( 03/20 撮影 )
北に旅立つ“オオハクチョウ”の群れが、大沼に姿を見せているという情報をもらう..。えっ、ま
だ彼岸前なのに?と思いつつ、窓を開けると函館の空は青空で「春探しを兼ねて行ってみるか」と
大沼公園に向けて車を走らせる。ところが、国道5号の峠下トンネルを潜ると様子は一変小雪が舞
い駒ヶ岳の姿は見えず、湖の氷はほとんど解けておらずにまだ一面に雪が乗っての銀世界だ...
大沼に流入する宿野辺川河口の周辺の塒に、雪の降る中でその数は数百羽、いや1000羽を超え
ているほどの“オオハクチョウ”の群れが羽を休めている..。「コホー、コホー」と鳴き声を発し
ながら、水面に顔を突っ込んで餌を啄むもの、また、羽を広ろげて毛繕いするものなど様々仕草を
見せてくれている。この雪の中で飛び立てるのか心配しながら眺めていると、「グウア、グウア」
と大きな鳴き声ととも10羽ほどの群れつくりながら次から次と飛び立ち、雪の中に消えていく。
中継地まで届くのかなあ、と心配しながら見送ったが、青空の日にもう一度行ってみよう...
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昭和9年3月21日、函館山の麓の住宅から出た火が強風に煽られ燃え広がり、市街地の3分の
1を焼き尽くした火災で2千人余りが犠牲となった「函館大火」から91年を迎える..。この
函館大火を教訓に烈風下等における火災の延焼を食い止める放水で水幕を張る訓練が函館港若松
ふ頭で行われると聞き、訓練を上から見学できるともえ大橋の上から見物させてもらった...
小雨の降るかなサイレンをけたたましく鳴らしながら、消防車が次から次と若松ふ頭荷さばき
地に入って来る..。消防車が到着すると、消防職員がホースを延ばし放水準備に取りかかる
が、その素早さに感心していると、まもなく司令の「放水始め!!」の合図で7本のホースとはし
ご車の上から一斉に海に向かって勢いよく放水、水幕が出来上がる。最近は各地で住宅火災や
山林火災などが発生しているが、この時期は空気が乾燥しているので火の取り扱いには注意が
必要だが、先ずは、消防職員に活躍させないよう、市民1人1人が防火意識を高めよう...
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