霊の「関東……もとい、長州ウォーキング」

「関東歩き旅」の続編で、「長州歩き旅」を始めました

水仙の里《かまて》 唐音水仙公園

2013年02月03日 | 山口県外旅行

2013年2月3日(日)

友人に誘われて、島根県益田市鎌手地区にある「唐音水仙公園」へ、奥様と共に行ってきた。
自宅から直行すると約2時間近くかかるのだが、寄り道を適当にしながらのんびりと向かうと、ちょうどお昼時に到着し、昼食時だから混雑はしていないだろうとの思惑は、見事に外れてしまった。
国道9号を外れて公園駐車場へ向かおうとすると既に渋滞で、ノロノロと30分近くかかって漸く駐車場へ到着。半分は広島ナンバーの車で、なんでこんなところまで隣県からわざわざ水仙を見にくるのかぁ~ぃ・・・と思ったが、こっちも似た様なモンだった ・・・爆)

で、タイトル写真のように駐車場のすぐ前が展望台になっていて、ここからの眺め(下写真)がまた素晴らしい。日本海を見下ろす3haの斜面一杯に、約200万球の日本水仙が咲き誇る様は、なかなかのもんです。


水仙に近づいて写真を撮ろうとしてしゃがむと、ふくよかな香りがツンと鼻をついてきて、春が近いことを香りで感じさせてくれるのは嬉しい限りですナ。

海辺近くの、「唐音の蛇岩」と呼ばれる奇岩にも行ってみた。辺りの岩とは色も形も少し違っていて、青黒い層が蛇がくねっているように見えることからその名が付いたそうなのだが、オイラには蛇には見えなかったのは、単に想像力の欠如だろうから仕方ないなぁ。

水仙を満喫した後は、すぐ近くの「荒磯館」で昼食を摂ることにした。13時を過ぎていたからか、生憎と刺身などの魚介類は全てもう品切れで、ご自慢の日本海の幸は賞味できなかったが、パンフレットを見ると海に面した大露天風呂や露天風呂付き客室などがいろいろあって、一度ゆっくり来てみたくなる旅館ではあった。

帰途は、益田市内中心部にある「グラントワ」へ立ち寄ってみた。2005年に完成し、コンサートホールと美術館を同居させた「芸術文化施設」らしい。「広い屋根」を意味するフランス語の館名だが、その名の通り、約28万枚もの地元特産石州瓦を使った大屋根と外壁は見事と言うしかない堂々たる造りだ。

写真はその中庭だが、これがまた良くて、その中央には鏡のようにも見える水盤があるのだが、この中庭で何かイベントを行う時は水を出すのを止めて、全体が大きな広場になるのだそうな。その為かどうか、水盤の水深は1cmにも満たない(!)浅さなのだ。
全体を一見すると何の変哲も無い無機的な雰囲気の広場に見えるのだが、暫くの間ここのベンチに座って眺めていると、不思議なことに心が穏やかになってくるのが自分で分かる。多分、屋根や壁や床などそれぞれの色調、そして安定感や開放感のある造りなど、全体としての雰囲気が、自然と心にいい影響を与えてくれるのでないかと、勝手に想像してみた。
この写真では分かりにくいが、それにしても、石州瓦のこの変幻自在はどうだろう。光が当たる部分と影の部分とのコントラストが頗る微妙で、単純に「赤茶けた色」の一言では表せない、正にカメレオン的な色合いの変化を、過ごしている時間と共に楽しめるのだ。自宅周辺でも石州瓦の屋並みは多く見られるのだが、これまでこのように感じたことがついぞなかったのは、不覚だったかも・・・。

多分、ここを訪れた多くの人々が、石州瓦の新たな魅力に気付いたのではないかと思うのだが、たったそれだけでも、この建物に石州瓦を使った意味があるような気がする。島根の人はエライッ!!!
長州人も、こんなところは見習うべきだなぁ~



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