岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

自作煮干系ラーメン

2010-12-11 12:03:18 | 自作ラーメン


昨日今日と久しぶりの2連休。
ただ、昨日は会社の忘年会であったため実質1日でしたけどね。
昨夜は散々無茶呑みして午前様。
今日は昼過ぎまで寝ている超がつくダメ親父であります。

その昼過ぎにやおら起き出して、ふと昨日はラーメンで締めなかったことを思い出してラーメンを作りました。

時間は経っていますが酒の締めなのであっさりの煮干系ラーメンにしました。


鶏がらスープと煮干のスープ、醤油だれの三角フォーメーション!


こちら下茹でした鶏がらを濁らせないように弱火~中火で火を入れます。


煮干&昆布のスープは4時間水出ししたあと極弱火でじっくり時間をかけて火を入れ沸騰寸前に火を止めます。

醤油だれは飽和食塩水にチャーシューの煮汁で風味をつけました。これは某有名店で行われているのをまねしているのですが、理由はチャーシューの煮汁だけだと醤油の風味が強くなりすぎてしまうためです。


チャーシューはスープで下茹でせず、生の豚モモ肉を直接醤油の煮汁で煮ました。
脂肪分が少ないのでパサパサに見えるかもしれませんが、煮過ぎないように気をつけて火を入れたので、肉の食感は残してあります。
もやしはチャーシューの煮汁と鶏油を絡めました。
栄養的なバランスも考えてほうれん草のおひたし。時間短縮のために水煮のメンマを久しぶりに使いましたがやっぱりダメですねえ。
思いつきなので時間短縮のため麺は既製品、細縮れの極一般的な中華麺を購入しました。

んで出来たのがこちら





ダブルスープを馴染ませるために、早い時間から混ぜてしまったのは失敗でしたねえ。
出来れば直前にスープを合わせたほうが煮干の風味がぼやけないで良かったと思います。
具は先述のメンマ以外はなかなか良い出来。
既製品の麺ですが、茹で加減は自分でも申し分ない。この辺は自分の技術的な進歩が見えるのは、オフの成果だと思います。
オフの時のような精密さを追求したものとは比べようも無いですが、お気軽に作ったラーメンとしてはまあまあ。
家庭料理のラーメンとしてはこんなのもたまにはいいでしょう。


酒の締めだったはずなのに、食べ終わった後残った具を肴にしてホッピーを呑んでいるのは愛嬌です。


ラーメン手帳

ラーメン手帳

価格:800円(税込、送料別)




登録しています

ラーメン二郎 松戸駅前店

2010-12-10 12:27:09 | ラーメンレポ
こんにちは二郎です
 ・
 ・
 ・
間違いました・・・iwaYohです。


本日は二郎の松戸駅前店初訪問。
松戸に5年住んでいながら初訪問というのもアレなんですけど、遂にやってくることが出来ました。
中休み間際に入ったので行列は無く、店内で2~3分待っただけで着席という幸運な事態。

厨房には厳つい風貌の男性店主(通称「蝶野」)と助手でおそらく奥様(通称「松子さん」)の2名体制。
しかし、この蝶野店長、黙って仕事しているだけでマジ怖い!
この店長の外見の迫力が松戸二郎の評判の大半を担っているとこのとき感じました。
しかし、このアンフレンドリーさが二郎の魅力の一つではあるわけですか・・・。


とりあえず、手前の自動販売機で黒烏龍茶を買うのは基本です。


店内には今月オープン予定の中山店駅前店のお知らせが・・・ってこれ横浜の中山だったのね。
・・・噂にしか聞いてなかったんですっかり、中山競馬場近くに出来るのかと思ってました。
いや~勘違い勘違い・・・。


「寒暖の差がある為、空いた順にお座り下さい(以下略)」

・・・ん?・・なんかおかしくないですか?

確かに冬のこの時期でも店内でスープ炊いて麺茹でて、火の近くは熱そう、だからドアが開放になっていて、ドア近くの席は風が吹き込んできてかなり寒い、反面奥の方はワリと熱そう・・・。
これは二郎的文法表現であってこれを一般的な日本語に訳すと

「席によって熱い寒いの差が激しいですが、その辺は我慢して席の空いたところに座ってくださいね。席の移動は(店側的に面倒くさいので)受付けません」とそういう意味と解釈いたしました。

まあ難解文章の解読はこの辺にしておくとして・・・。
「ラーメン小」の食券を買って席に着きます。
こちらのお店、出来上がった後に「ニンニク入れますか?」の三田本店方式ではなく、食券を出した直後に松子さんが「ニンニク入れますか」と聞いてきます。

これに

「ヤサイニンニク」

といつもの調子でいつものコールをしますと・・・松子さんちょっと顔をしかめて

「ヤサイましは麺も全部食べていただきますけど大丈夫ですか?」

と聞かれました。
まあ他の二郎でも「ヤサイニンニク」を基本としているので、ここは

「ハイ」

と無駄なく短く答えます。

このやり取り、何名か他のお客さんでもやっていたので、顔を覚えられてないお客さんはみんな聞かれるのでしょう。
逆に二つとなりに座った常連っぽい人は、小の食券を出しただけで「麺カタメ、ヤサイカラメですね?」と聞いていたので、こちらのお店における「常連」のアドバンテージは結構高いようですな。

まあヤサイ多めったって、まあ・・・と思いながら待っていたのですが、しばしの後、待っていた小ヤサイニンニクがやってきました。


ド~~ン!


ドド~~ン!!


ドデド~~ン!!!

なんですか!?このヤサイタワー!・・・おかしいですよカテジナさん!!
念のためヤサイまししなかった人のそれを見るとそれは他店(主に品川)のヤサイまし程度。
品川比較で行けば確実にヤサイダブルくらいの迫力があります。

いやうろたえるなiwaYoh。
そこにあるのはただのヤサイだ!ヤサイは麺と違って胃に与えるダメージも軽微だ落ち着け、お前なら出来る!


そう言い聞かせながらとりあえず天地返し!
天地返しにも苦労すると思ったものの、それほどの苦労なく成功!

ここまで時間がかかりましたが、ようやくここに来て「食べる」ミッションに突入であります。

まず麺の方をズルズルと・・・意外にもプルプルな食感で平たい麺は二郎の中では珍しいタイプかな?加水率も他店より高めで、うどん的要素の強い麺と思われます。
スープはカネシ醤油の風味が立っていて、甘さは控えめ。
スープ自体も「他の二郎に比べて」ですがアッサリしているので、切れのいいスープという印象です。
豚は煮込み時間が長いのか、多少パサつき気味でこれはあんまり好みじゃないかな?
あとスープ、ヤサイの量を考えればニンニクは通常でももう少し欲しいところですね。
大量だったヤサイですが、麺をある程度食べ終えたところで、麺と共に絡めながら食べるとさほど重くなくワサワサ食べられてしまうことも判りました。
キャベツ率が高いので消化にも良さそうです。


いつもより多少時間がかかった気がしますが、まず完食!

最後はどんぶりをカウンターの上に上げて、テーブルをフキフキ。
「ごちそうさまでした」
と店を出ようとすると心なしか蝶野店長も松子さんもにこやかに「ありがとうございました」の言葉。
いや~蝶野店長、見た目で損してるよな・・・。

改めまして、ごちそうさまでした。
ではでは

【ラーメンデータベース】


あの会社のスゴい社訓

あの会社のスゴい社訓

価格:819円(税込、送料別)




登録しています

天鳳

2010-12-09 12:20:03 | ラーメンレポ

おつかれさま!カンパ~~イ!!

先ほど仕事が終わりまして、現在午後10時過ぎ。
サッポロ黒ラベルの小瓶という非常に渋いチョイスのここは六本木。


「味名人 ドラムカンスープ天鳳おやじの店」とあるとおり、六本木天鳳にやってきました。

ラーメンを待つしばしの間、この黒ラベルで一息入れます。

そうそう、仕事が終わってマッスグ帰宅、と思っていたのですが、H本氏&K口氏の2名とラーメンの話で盛り上がってしまい、じゃあ「天鳳だ!」という感じです。

頼んだのはラーメン135(いちさんご)。
この135とは、こちらのお店の注文システムがありまして、客のお好み注文で

1.麺かため
2.麺柔らかめ
3.味濃いめ
4.味薄め
5.脂多め
6.脂少なめ

という風にあらわしています。
135はその代表的なもので、麺かため(1)味濃い目(2)脂多め(3)のこと。
ただ「ラーメン」と行った場合は、全部その中間で出てきます。
同じラーメンなのですが、「ラーメン」と「ラーメン135」では全く別メニューといって言っていいでしょう。
この135の上を行くのが「めんばり」なのですが、これはおそらく3(味濃い目)5(脂多め)は一緒で麺がバリカタなのんではないかと・・・頼んだこと無いのであくまで予測です。


さてやってきた135、それと半めし!
135を頼んだ時には、個人的に半めしは必須で、この濃い目のラーメンにはとてもゴハンが合います。
ちなみにランチタイムは半めし無料のサービスがあります。




厚い脂の層の下に、やや濁った醤油スープと黄色い麺。
麺は中加水でしっかり熟成させた、黄色みの強いもの、硬めに茹で上げられているので、プルンとした食感が強め。
スープは、醤油も脂も濃いのですが、豚骨やガラからしっかりスープを取っていて多少のとろみがあり、麺にも合いますが、ご飯との相性も最高です。
チャーシューは脂が少なくパサパサに見えますが、いやいや絶妙の煮込み加減でしっかり肉の食感を残してあり、ザクッという歯ごたえがたまりません。
メンマも多めに乗っていて、このチャーシューとメンマでビール、麺とスープでご飯をいただくのが、正しい135+めしの食し方と勝手に思っています。

初訪問だったH本氏、K口氏の両氏も満足だった様子で、ラーメンヲタクの一応の面目躍如と行ったところでしょうか?

ごちそうさまでした。

ではでは

【ラーメンデータベース】


夜中にラーメンを食べても太らない技術

夜中にラーメンを食べても太らない技術

価格:714円(税込、送料別)




登録しています

月と鼈

2010-12-08 12:49:26 | ラーメンレポ
ここのところラーメンブログのくせに全く新鋭店とかに縁のない岩風呂です。
「情報弱者」略して「情弱」というらしいですが、正に情弱ブログ。
ところが今日はかなり珍しい今年の9月にオープンしたという月と鼈にやってきました。
オープンから3ヶ月の訪問ならまだ新鋭店扱いしていいでしょう!!


こちら月と鼈、黒金の看板がラパラのシンキングバイブレーションを思い起こさせます。
・・・このセンテンスで飛びついた方・・・バサーですね?

さて、こちらのお店煮干を大々的に表に出したつけ麺、中華そばが売りだそうで、店構え的にもなかなか期待のこもるお店ですねえ。
新橋で、土曜日のしかも正午前だというのに店内は満員。
あと少し遅ければ行列してました。

さて頼んだのは
「煮干中華蕎麦一段搾り」という魁男塾の技の名前とかになっていそうな漢字の行列。
むしろ行列はここにあった!
こちらの並盛を頼みます。




さて噂通りの煮干の強いスープですが、煮干と戦わせるように豚骨鶏がら系のスープも取ってあります。
だからといって、どろどろな超濃厚や魚粉がたっぷり浮いた味わい、というものでもなく、それぞれの旨味がジンワリと交じり合ったなかで煮干が前に出ているインパクトの強いスープです。
動物系スープの臭みを押えて煮干を際立たせるためか、生姜が多めに使われている模様。
麺は玉子入り多加水の太麺で、やや硬めな茹で上がり。かん水の臭いはあんまりしないので、ちょっとうどんぽいといえばぽい。
個人的にはこのスープならばもっと細い麺の方が合うんじゃないかと思います。
ちなみに、つけ麺を食べている人の麺を見たら、この麺のもう一回り太くなってました。

チャーシューはしっかり煮込んであるもので、味付けは醤油ダレに漬け込んで味付けしてあるのか、こちらも生姜が効いた味わいです。
メンマは味付け自体薄めですが、スープと絡めて食べるとメンマ自身の風味が味わえ、メンマ好きとしてはこれはなかなか。
ナルトは味的には大きな影響が無いですが、これがあると「如何にもラーメン」な感じがしていいですよね。
薬味のねぎはわけぎとたまねぎの2種類。
最近このたまねぎのみじん切りはかなりポピュラーになってきてますねえ。

全体を通してかなりクオリティの高い一杯でした。

日頃冗談で新橋の博多天神を持ち上げていますが、今日は新橋の本気を見た気がする西新橋の午後。

ごちそうさまでした。
ではでは

【ラーメンデータベース】





登録しています

ラーメン二郎 品川店

2010-12-07 00:36:14 | ラーメンレポ

エイ!

・・・判りましたか?

どうですか?

・・・ん?・・・「タイトル見れば判る?」・・・そりゃそうだ。


というわけで久しぶりの・・・超久しぶりの自称ホームグラウンド、品川二郎であります。

先日の自作ラーメンオフで「家二郎Light!」なる拙い偽者を作りましたので、「二郎」の名を無断使用した贖罪の意味も込めての訪問。

二郎の魂再注入であります!!

ええ~実は品川二郎今年の8月中に改装工事にはいりまして1ヶ月ほど休業。新装オープンしたのですが、なかなか行けずにいました。
「こんなに行かずして何がホームグラウンドだ!」と拳が割れるほどに地面を叩いて悔しがったのもいい思い出です(嘘です)


行列してますねえ・・・。
この約30人の行列に並ぶこと約50分。
ようやく店内が覗けるところまで来ました。

さて、改装したとのことですが、厨房内はさほど変わった様子はありません。


しかしなんと行ってもカウンターの後ろ側が大きくスペースが開いたのが特徴。
そして券売機が店内に移動しました。

ここからの眺めは、以前の品川店の他を寄せ付けない雰囲気とは打って変わって開放的でいいですねえ。


ええ、一番奥の席の下にはこんな突起物が。
引っかからないように虎ガムテがぐるぐる巻いてありますが、気をつけましょう。
っていうか、毎日3人は大なり小なりぶつかってると見た。

この辺のトラップも二郎ならでは・・・「ならでは?」・・・まあ「ならでは」


カウンターも奥行きが広くなっていて、大分食べやすい感じになりました。
トッピング関係や胡椒、唐辛子は以前と全く変わらずですね。
安心です。

そして、やってきたコールタイム!
あっ、そういえば申し忘れておりましたが、今回も食券は「小」であります。


コールは鉄板のヤサイニンニク!


斜めからもヤサイニンニク!


真横からでもこんもりヤサイニンニク!


豚もアップでヤサイニンニク!


天地返しでヤサイニンニク!

ええ、味の方は他の人のレビューを見ると「変わった」人もいるようですが、私にはいつもの品川二郎と感じました。
麺のグリグリ加減とか、野菜の量の加減の無さとか、豚がちょっと寂しかったりとか、いやいや、いつもの品二ですよ。

改装後の訪問にちょいと時間がかかりましたが、自分の中でも品川二郎ここに復活を勝手に、そして遅ればせながら宣言いたします。

ごちそうさまでした。

二郎は文化だ!

ではでは

【ラーメンデータベース】


【送料無料】ラーメン二郎にまなぶ経営学

【送料無料】ラーメン二郎にまなぶ経営学

価格:1,575円(税込、送料別)




登録しています

東京地酒「新酒まつり」@品川駅港南口 ふれあい広場

2010-12-06 22:22:34 | 外食レポ

昨日(12月5日)、勤務を終了して帰宅しようと、品川駅のふれあい広場を通ったところ、広場で縁日が催されていました。
「東京のお酒を飲もう」と書かれたのぼり旗に見せられてついふらふらと、物色を開始。


こちら、「広島焼き」とあるお好み焼きの屋台。
ちなみにその昔広島の方に

(  ̄∀ ̄)「お好み焼きってやっぱり広島風でないとだめですか?」

と聞いたところ

(;`Д´)「広島風っていうか、それが「お好み焼き」なんで・・・」

と言われてしまいました。

というわけで、「広島風」を掲げるお店は「広島」の人間ではない人ですな。
よし見切った!

そんななかふらふら歩いていると、離島八丈島のコーナーがありました。


くさや焼きます・・・えっ!くさやですか!


ふと見ると、むろあじととびうおのくさやがあるではないですか?

話を聞くと、とびうおはアッサリ、むろあじは濃厚。両方美味しいけれども、くさやの基本はむろあじだそうで、今回は基本の方を押えておきました。
「焼きますか?」と聞かれましたが、いやいや、これは自宅で炙っていただきます。


ついでに利き酒で、八丈島の焼酎、麦 情け嶋を頂きました。

甘い麦の味がジンワリと染みて、ロックで呑んでもマイルドな一杯です。

酒が入ったら、肴が欲しいところ。
品川港南に店を構える明月宛が屋台を出しておりまして、大きな鉄板で、プルコギとダッカルビをだしておりました。

ダッカルビというと鶏肉と野菜をピリ辛に炒り煮したものというイメージだったのですが、


こちらのダッカルビは鶏肉、レバー、ハツが入っていて野菜はほとんど入らず、ピリ辛というにはかなり辛さが効いている一品。
しかし辛さの中にも旨味がしっかりあって、これは焼酎が進みますなあ。


同行したK口氏に撮ってもらった一枚。
美味い酒と肴でだらしが無い顔になっております。

ちなみに写真を撮ってきたK口氏はそんなにいけない口なので、牛ステーキ串と先の広島焼きにビールと食い気に走っています。

そうそう、後から聞いたところによると、こちらのイベント、東京の地酒をフィーチャーした新酒まつりなのだそう。
あら・・・知らずに焼酎呑んでたよ・・・。

じゃあ東京のお酒も呑まないとねえ。


んで、選んだのは多満自慢の辛口。
「辛口」を謳うだけにすっきりしたのみ口の良い酒ですねえ。
下手に冷やしたりせず、ひや(常温)でいただくのが美味しいお酒ですな。
甘味が少ないので、さっきのダッカルビにも合います。

いや~楽しいイベントですな。
このイベント今月の11日、土曜日までやっているそうなので、機会があったら足を向けて見てはいかがですか?

以上珍しくリアルタイム性のあるレポートでありました。


自宅に持って帰ったむろあじのくさやは強火の遠火でじっくり炙ってホッピーと共に・・・。
くさい事にはくさいのですが、その中に旨味があってホッピーに合いますねえ。
っていうかお酒があったらもっと良かったかも。
これを機に期間中に東京の地酒を買いに行ってみようかな~

ではでは

【品川経済新聞 品川駅港南口で東京地酒「新酒まつり」-ちょっと一杯コーナーも






登録しています

第4回自作ラーメン試食オフ会 其の四

2010-12-03 13:05:31 | 自作ラーメン

こちらは自作ラーメンキット。
今回作ったラーメンをパッケージングして岡山ラーメン学会さんに送ります。
スープ、麺、豚、ヤサイ類、ニンニクと小分けして完成。
二郎の無い土地でこの家二郎Light!がいったいどういう評価を受けるか楽しみです。


そしてこちらが岡山から送られてきた麺とスープ。
麺はパキッとした歯ごたえで喉越しが良く、良く出来た蕎麦のようです。
スープは甘さを感じる鶏系+煮干系、苦味が出ないギリギリのところまで煮干の風味を強調してあり、これは全員一致の高評価。
スタイル自体はぜんぜん違いますが、どこか王子神谷の伊藤を思わせるものがあると、何人かの人が言っていました。私も納得です。

ちなみに、上に乗ってるチャーシュー・・・私の作った豚を流用してたりします。
一応ご報告。


続いてwoo氏の鶏白湯、塩味。
本来はチャーシューが乗っていたらしいですが、本会の方で全部売れてしまったらしく、残念。
とにかく「鶏」がコンセプト鶏スープ、玉子、かいわれ(種を鶏の餌にする)と鶏周りのものが重なっているので、豚肉のチャーシューは本来入らないものらしいです。
これは言われるまで気がつかなかったけど、面白いコンセプトだと思いました。
以前、たけあき氏が鶏、昆布、醤油、塩だけで(麺と薬味のねぎは別ね)シンプルな材料を使いこなしてこれだけのものを作られるとは、woo氏の実力に脱帽です。

写真が無いんですけど、たけあき氏の「鶏とあさりちゃん&しじみちゃんの塩ラーメン」
貝のエキスがジンワリ染みた慈悲深いスープに、ストレートな細麺。
アサリを叩き込んだ団子と柚子こしょう仕立ての鶏つくね、半熟のうずら玉子は技術ですねえ。
茹で時間はかなり試行錯誤されたとか?
実際たけあき氏が春ごろから貝だし系のラーメンを試作していたのを知っているのですが、ここまで完成度を高めてくるとは!

んでこれまた写真無いんですけど、HIRYU氏の八王子ラーメン。
太麺、細麺を分けて提供だったらしいのですが、最後なので、一緒くたになっていて面白い食感でした。
これを提供しても良かったんじゃないかなあ?
そして超幅広の麺帯(幅約3cm)の麺、通称「一反木綿」がトッピング的にはいっていて、これがビロビロとワンタンのような食感で面白い。
本人は謙遜していましたが、かつて松戸に有った名店「嘉夢蔵」を思い出しました。


そして最後に自分の家二郎Light!
但し!みんなでシェアするため盛りは容赦ないヘビー!
味の方に関しては前の記事で載せているので割愛しますが、やっぱり二郎はこうじゃないと。
ただ、こう盛るとますます化学調味料、脂とジャンクさが無いのが際立ってしまいますねえ。

この後は再度仕上げの後片付けをして、会場を引き上げ。
作り手の4人でアンケートの分析と反省会を別会場で行いその後解散となりました。

というわけで、帰りは優雅な「♪中央フリーウェ~イ♪」のユーミンな気分で帰宅。

夕飯がまだという嫁と息子たちに家二郎Light!を振舞います。ついでに自分も。



本日20杯以上作った身といたしましてはお手の物でチョチョイと作成。
嫁&息子たちの評判も宜しいようです。

自分でも食べて見ましたが、家でリラックスした状態で食べると、やっぱりウマイですねえ。

自分で作って自分で美味い。どこまで行っても手前味噌。

家二郎に限らず自宅での料理の基本ですね。

それにしても自作ラーメンオフは今回で3回目の出場となりますが、みなさんどんどんレベルアップしてますねえ。
次回はどんなラーメンをみんな出してくるのか楽しみです。

もちろん次回も作り手として参加したいと思いますが、そしたらどんなラーメンを作りましょうかねえ・・・。
それまでの間に情報やネタを仕込んで置きましょう。

ここまで4回にわたって、お送りしてきた「第4回自作ラーメン試食オフ会」これにて、おひらきとしたいと思います。
ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。


すべてを終えた自分にご褒美の白と黒


豚だけじゃなく魚もね

それじゃあ、これ以降また岩風呂は通常モードのダラダラモードに戻ります。

おそまつさまでした。
ではでは





登録しています

第4回自作ラーメン試食オフ会 其の参

2010-12-02 12:35:23 | 自作ラーメン
さて、大遅刻の話はこの辺にしておいて、遂に家二郎Light!開店です。


もはや他御三方のラーメンはほとんど皆さん食べていて、後はこの「家二郎Light!」のみという人が多く、行列が絶えません。
行列を待たせてラーメンを作るのは、本当にラーメン店の店主になったような気分です。
待っている方には本当に申し訳ないのですが、この感覚はなかなか楽しいかも。
あっという間に18人分の家二郎Light!が捌けてしまいました。

ちなみに写真の衣装は自前で持って来ました。


こちらはリチャード氏が撮ってくれた一枚。
忙しかったので結構適当に盛り付けちゃったなあ・・・と思っていたのですが、意外にも盛り付け綺麗ですねえ。

これ以降に関しては自分でどうのこうの言ってもなんなので、食べ手の皆さんが書いてくれたアンケートをこちらに載せます。

********************************************************

【良かったところ】
化調使わなくても二郎でした。美味しかったです。
4杯目で完食できるか不安でしたが、しっかりスープまで飲み干しました。塩味のバランスが良かったです。肉はすんなり食べれました。味付け、歯応えがいいです。麺もおいしくいただきました。
名前の通り本当に二郎Lightでした!!素晴らしい!!
それっぽい(笑)。ライトとは言え、こういう二郎ってありそうです。
漉し無しが美味しかった。
ボリューム満点だった。麺のプリプリ感が良かった。
ボリュームのあるチャーシューが旨い。
全体的にコンセプト通りでしたね。家二郎Light!まさにこの表現がピッタリだったと思います。チャーシューの味も良くさっぱりスープにピッタリの味わい!!苦労した麺も良かったのではないでしょうか?
ブタうまーい。
一番美味しかった。まさしく二郎です。
タイトル通りLightだったので一番最後に食べたにも関わらずスっと食べれました。ナチュラルな旨みが後味良く消えていくので二郎独特のしつこさが皆無でした。柔らかい味わいが秀逸です。
オーション入りの麺は良い。もう少しゴワゴワさせても良かった「ライト」の割に重さも食べ応えも十分。
スープは私の好みの味です。お腹一杯で、いただいたのですが、見た目より意外とさっぱりいただけました。チャーシュー(煮豚?)がとてもおいしかったです。醤油漬けニンニク、ナイスです。何の料理にも応用できそうですね。
スープが飲みやすい。麺がちょっとあまくておいしかった。
博多~久留米豚骨で育った僕ですが、これはスンナリいけました。4杯目にも関わらず、またLightと言われるだけあって美味しく重たくなくいただけました。肉のボリュームも満足です。
厚みのあるチャーシューが弾力性があり、柔らかく食べやすい。パツンという食感の麺が良くもあり、少し跳ね返りが欲しかったりもする。
まず、見た目。次に、「ニンニク入れますか?」の名言にやられました。ニンニクは合いますね。二郎的な食べ物には必須ですね。キャベツの割合も最高でした。
"Light"ということで、初めての二郎にビビっている私には量的にも調度良かった。煮豚が秀逸。スープもすごく香りが良かった。カレーに使わせて頂きたいと思ってしまいました。
チャーシュー(特にロース)が柔らかくて感動した。醤油風味が良い。太麺が良い。

【気になったところ】
麺はもう少し細くしていただけるとスープと絡むと思います。
脂がもう少しあってもいいかなと思いました。
ないです!化調入りで食べてみたいです(笑
家二郎と言われれば悪いところは無いです。
ジャンクさが物足りない。
カラメにしたが、味が薄かった。絶対的に旨みが足りない。素直に化調を入れた方が良かった。
麺が若干スパゲティ風で口の中で切れる感じが気になった。
麺の出来が良かった分、太さが気になりました。もう少し細くても良いのかなって思います。
アブラが無い事。
ブタがもう少し柔らかい方が好きです。
麺の食感が面白いと思う反面、プツンと切れてしまう歯切れが、食べ手の勢いを止めてしまっている感があります。
少し、後味スッキリし過ぎたかな(笑)?
こういうラーメンなのかもしれませんが、私には麺が固くてボソっとした感じでした。
何もありません。(意見がないということではなく、申し分ないという事です。)
ボディが少々弱い。ニンニクを足してバランスが良くなった。
後半戦だったので、さすがにボリュームが・・・。
殺人的なイメージを全く感じなかった。(私は好きですが)
スープが少しぬるくなってしまった。麺の噛み応えが、すぐに切れてしまった。

********************************************************

アンケートに答えてくれた食べ手の皆様ありがとうございます。
良い点、気になった点両方書いてもらって、特に悪い点というのは書き辛いと思いますが、この部分が私たちを成長させてくれ、更なる高みに導いてくれる糧となります。

全体を通して基本的に豚は大好評ですねえ。「ニンニク醤油と豚肉」という組み合わせは最強ですな。
麺に関する記述も目立ちますねえ。
確かに卵を多く使った麺で、プッツリしたパスタの様な歯ごたえになったことで、賛否分かれるところになったようです。
この麺だけは「二郎の模写」からちょっと外れた領域の仕事だからなあ。
スープの塩気が薄いというのもありました。
これに関しては、確かに自分でも後から味見して見てちょっと薄いと思いました。
スープとカエシの量の見極めが甘かったと思われます。
惜しむらくはアノ遅刻が無かったら、もう一度調整をする時間が取れたのではないかと悔やまれます。

正直Light!を掲げた時にはもっと簡単に行くと思っていたのですが、ぶち上げてから考えると、二郎の重要な構成要素のほとんどを除いて、二郎を表現するというのはやっぱり難しかったと思います。
特に第3回の試作で、旨味の欠如というのは、実はかなり深刻な事態でした。
あの後に昆布を使うと宣言しましたが、結局ブッツケ本番だったので、昆布の旨味がどこまで味に影響を与えるか?というところは正直検証不足だったと思います。

なので、今回の評価は偶然の産物、水物の要素が多分にあり、もう一つ二つ評価を下げる要素も十分にあったはずです。

そんな綱渡りをするなら、アンケート結果のところにもありますが、素直に化学調味料を使っても良かったかもしれません。

たけあき氏の貝のエキスが効いた塩ラーメン、HIRYU氏の八王子ラーメン、woo氏の鶏白湯という繊細なラーメンたちと比べるとやっぱりLightとはいえ二郎というのは全くの力技でしたが、一定の評価をいただいて、感謝しています。

正直、ラーメンを作り終える前までは試作、試食の連続で、味が判らない状態でした。
これは、味を感じないのではなく、下の上にどれくらいの旨味があって、塩気があって、どれくらいの脂があり、何の味が突出しているということは判るのですが、舌から感情が消えていて、素直な「美味しい」とか「不味い」とかそいう直感的な感情がなくなっていました。
ただの分析器に成り下がっていたと思います。
そういう感覚になっていることに気がついたのは皆さんにラーメンの提供を終えたあとのことでした。

あっという間に過ぎた、ラーメン店主体験を終えて、デザートタイム!



woo氏が提供する自家焙煎コーヒーとチャイ!
残念ながらコーヒーは頂けなかったのですが、チャイは本当に美味しくて感動モノでした。
ラーメンのみならず、喫茶関係も玄人はだしのwoo氏、流石です。
朝から緊張しきっていた体に染み込むような深い味わいの一杯でした。



心を開放してくれたのがチャイなら、こちらのスイーツは体を開放してくれました。
パティシエKABO氏のティラミス、そしてホワイトプルメリア氏のグレープフルーツゼリー。
昨夜から食事らしい食事もせずに、ただひたすら分析だけを繰り返していた舌がこのスイーツたちで感情を取り戻しました。
本来ティラミスはマスカルポーネチーズを使うのですが、今回KABO氏はクリームチーズをマスカルポーネ風にアレンジしたそうで・・・言われるまですっかり騙されました。
グレープフルーツゼリーは爽やかなグレープフルーツ風味の中に更に爽やかなミントの葉がアクセントとして加えてあり、ミントの刺激が嗅覚を活性化させてくれているようです。

酒飲みなので、滅多にこういったものに手を出さないのですが、久しぶりにこういう喫茶メニューをちゃんと頂きましたね。
ごちそうさまでした。

さて、試食、デザート、アンケート提出、後片付け・・・と順調に進み、食べ手の人たちは解散。

さて、ここからは残った作り手さんたちで、お互いのラーメンを試食しあいます。

もう一回続きます。
ではでは







登録しています