さて、大遅刻の話はこの辺にしておいて、遂に家二郎Light!開店です。
もはや他御三方のラーメンはほとんど皆さん食べていて、後はこの「家二郎Light!」のみという人が多く、行列が絶えません。
行列を待たせてラーメンを作るのは、本当にラーメン店の店主になったような気分です。
待っている方には本当に申し訳ないのですが、この感覚はなかなか楽しいかも。
あっという間に18人分の家二郎Light!が捌けてしまいました。
ちなみに写真の衣装は自前で持って来ました。
こちらはリチャード氏が撮ってくれた一枚。
忙しかったので結構適当に盛り付けちゃったなあ・・・と思っていたのですが、意外にも盛り付け綺麗ですねえ。
これ以降に関しては自分でどうのこうの言ってもなんなので、食べ手の皆さんが書いてくれたアンケートをこちらに載せます。
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【良かったところ】
化調使わなくても二郎でした。美味しかったです。
4杯目で完食できるか不安でしたが、しっかりスープまで飲み干しました。塩味のバランスが良かったです。肉はすんなり食べれました。味付け、歯応えがいいです。麺もおいしくいただきました。
名前の通り本当に二郎Lightでした!!素晴らしい!!
それっぽい(笑)。ライトとは言え、こういう二郎ってありそうです。
漉し無しが美味しかった。
ボリューム満点だった。麺のプリプリ感が良かった。
ボリュームのあるチャーシューが旨い。
全体的にコンセプト通りでしたね。家二郎Light!まさにこの表現がピッタリだったと思います。チャーシューの味も良くさっぱりスープにピッタリの味わい!!苦労した麺も良かったのではないでしょうか?
ブタうまーい。
一番美味しかった。まさしく二郎です。
タイトル通りLightだったので一番最後に食べたにも関わらずスっと食べれました。ナチュラルな旨みが後味良く消えていくので二郎独特のしつこさが皆無でした。柔らかい味わいが秀逸です。
オーション入りの麺は良い。もう少しゴワゴワさせても良かった「ライト」の割に重さも食べ応えも十分。
スープは私の好みの味です。お腹一杯で、いただいたのですが、見た目より意外とさっぱりいただけました。チャーシュー(煮豚?)がとてもおいしかったです。醤油漬けニンニク、ナイスです。何の料理にも応用できそうですね。
スープが飲みやすい。麺がちょっとあまくておいしかった。
博多~久留米豚骨で育った僕ですが、これはスンナリいけました。4杯目にも関わらず、またLightと言われるだけあって美味しく重たくなくいただけました。肉のボリュームも満足です。
厚みのあるチャーシューが弾力性があり、柔らかく食べやすい。パツンという食感の麺が良くもあり、少し跳ね返りが欲しかったりもする。
まず、見た目。次に、「ニンニク入れますか?」の名言にやられました。ニンニクは合いますね。二郎的な食べ物には必須ですね。キャベツの割合も最高でした。
"Light"ということで、初めての二郎にビビっている私には量的にも調度良かった。煮豚が秀逸。スープもすごく香りが良かった。カレーに使わせて頂きたいと思ってしまいました。
チャーシュー(特にロース)が柔らかくて感動した。醤油風味が良い。太麺が良い。
【気になったところ】
麺はもう少し細くしていただけるとスープと絡むと思います。
脂がもう少しあってもいいかなと思いました。
ないです!化調入りで食べてみたいです(笑
家二郎と言われれば悪いところは無いです。
ジャンクさが物足りない。
カラメにしたが、味が薄かった。絶対的に旨みが足りない。素直に化調を入れた方が良かった。
麺が若干スパゲティ風で口の中で切れる感じが気になった。
麺の出来が良かった分、太さが気になりました。もう少し細くても良いのかなって思います。
アブラが無い事。
ブタがもう少し柔らかい方が好きです。
麺の食感が面白いと思う反面、プツンと切れてしまう歯切れが、食べ手の勢いを止めてしまっている感があります。
少し、後味スッキリし過ぎたかな(笑)?
こういうラーメンなのかもしれませんが、私には麺が固くてボソっとした感じでした。
何もありません。(意見がないということではなく、申し分ないという事です。)
ボディが少々弱い。ニンニクを足してバランスが良くなった。
後半戦だったので、さすがにボリュームが・・・。
殺人的なイメージを全く感じなかった。(私は好きですが)
スープが少しぬるくなってしまった。麺の噛み応えが、すぐに切れてしまった。
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アンケートに答えてくれた食べ手の皆様ありがとうございます。
良い点、気になった点両方書いてもらって、特に悪い点というのは書き辛いと思いますが、この部分が私たちを成長させてくれ、更なる高みに導いてくれる糧となります。
全体を通して基本的に豚は大好評ですねえ。「ニンニク醤油と豚肉」という組み合わせは最強ですな。
麺に関する記述も目立ちますねえ。
確かに卵を多く使った麺で、プッツリしたパスタの様な歯ごたえになったことで、賛否分かれるところになったようです。
この麺だけは「二郎の模写」からちょっと外れた領域の仕事だからなあ。
スープの塩気が薄いというのもありました。
これに関しては、確かに自分でも後から味見して見てちょっと薄いと思いました。
スープとカエシの量の見極めが甘かったと思われます。
惜しむらくはアノ遅刻が無かったら、もう一度調整をする時間が取れたのではないかと悔やまれます。
正直Light!を掲げた時にはもっと簡単に行くと思っていたのですが、ぶち上げてから考えると、二郎の重要な構成要素のほとんどを除いて、二郎を表現するというのはやっぱり難しかったと思います。
特に第3回の試作で、旨味の欠如というのは、実はかなり深刻な事態でした。
あの後に昆布を使うと宣言しましたが、結局ブッツケ本番だったので、昆布の旨味がどこまで味に影響を与えるか?というところは正直検証不足だったと思います。
なので、今回の評価は偶然の産物、水物の要素が多分にあり、もう一つ二つ評価を下げる要素も十分にあったはずです。
そんな綱渡りをするなら、アンケート結果のところにもありますが、素直に化学調味料を使っても良かったかもしれません。
たけあき氏の貝のエキスが効いた塩ラーメン、HIRYU氏の八王子ラーメン、woo氏の鶏白湯という繊細なラーメンたちと比べるとやっぱりLightとはいえ二郎というのは全くの力技でしたが、一定の評価をいただいて、感謝しています。
正直、ラーメンを作り終える前までは試作、試食の連続で、味が判らない状態でした。
これは、味を感じないのではなく、下の上にどれくらいの旨味があって、塩気があって、どれくらいの脂があり、何の味が突出しているということは判るのですが、舌から感情が消えていて、素直な「美味しい」とか「不味い」とかそいう直感的な感情がなくなっていました。
ただの分析器に成り下がっていたと思います。
そういう感覚になっていることに気がついたのは皆さんにラーメンの提供を終えたあとのことでした。
あっという間に過ぎた、ラーメン店主体験を終えて、デザートタイム!
woo氏が提供する自家焙煎コーヒーとチャイ!
残念ながらコーヒーは頂けなかったのですが、チャイは本当に美味しくて感動モノでした。
ラーメンのみならず、喫茶関係も玄人はだしのwoo氏、流石です。
朝から緊張しきっていた体に染み込むような深い味わいの一杯でした。
心を開放してくれたのがチャイなら、こちらのスイーツは体を開放してくれました。
パティシエKABO氏のティラミス、そしてホワイトプルメリア氏のグレープフルーツゼリー。
昨夜から食事らしい食事もせずに、ただひたすら分析だけを繰り返していた舌がこのスイーツたちで感情を取り戻しました。
本来ティラミスはマスカルポーネチーズを使うのですが、今回KABO氏はクリームチーズをマスカルポーネ風にアレンジしたそうで・・・言われるまですっかり騙されました。
グレープフルーツゼリーは爽やかなグレープフルーツ風味の中に更に爽やかなミントの葉がアクセントとして加えてあり、ミントの刺激が嗅覚を活性化させてくれているようです。
酒飲みなので、滅多にこういったものに手を出さないのですが、久しぶりにこういう喫茶メニューをちゃんと頂きましたね。
ごちそうさまでした。
さて、試食、デザート、アンケート提出、後片付け・・・と順調に進み、食べ手の人たちは解散。
さて、ここからは残った作り手さんたちで、お互いのラーメンを試食しあいます。
もう一回続きます。
ではでは
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