多摩平通信

多摩平の森でのんびり暮らすシニアの日記です。

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同盟に参加しないとどうなるか?

2011年11月18日 23時35分49秒 | 国際・政治
野田首相はホノルルでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加する方針を表明し大騒ぎになっている。
 
反対派の主張するTPPに参加することによる農業や医療へのダメージは分かりやすい。一方、賛成派の主張する参加することのメリットが良く分からない。僅かなアメリカの関税が無くなっても為替操作で直ぐに吸収されてしまうとの意見を良く耳にする。
では、参加しないことで現状より悪くなることは無いのか?
 
キルギスでは20年前にソ連から独立後、隣国の中国から衣料品や雑貨などを安く仕入れ、カザフやロシアなどに再輸出する、いわゆる担ぎ屋ビジネスが栄えてきた。キルギスの人口の約15%が対中貿易に関与しているとされる。
しかし、ロシア、カザフ、ベラルーシの旧ソ連3国でつくる「関税同盟」のスタートで、キルギスの担ぎ屋ビジネスは大打撃を受けた。キルギスからカザフへの輸出品はこれまでほとんど関税がかからなかったが、7月以降すべて課税対象となったためだ。
10月30日に行われた大統領選では、関税同盟入りを掲げるアタムバエフ首相が圧勝したのも理解できる。
しかし、関税同盟に入ればカザフへの輸出品は関税がかからなくなるが、中国など域外からの輸入関税が上がる可能性はある。結局は関税同盟参加国同士の貿易しか成立しなくなる。
カザフスタンのアルマトイ。市場では厳寒のなかで中国製の安い衣料品などを売る店が並ぶ。担ぎ屋たちが運んできたものだ。
 
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そう、キルギスは関税同盟に参加しなかった為に80万人もの国民が職を失ったのだ。日本もTPPに参加しなかった場合、TPP域外の日本からアメリカへの関税が上がる可能性がある。TPPに参加しても2.5%の自動車税が0になるだけ。まさに進むも地獄退くも地獄になる。
アメリカやロシアは同盟に参加しないと不利益になるように仕向けて、結局は同盟に参加せざるをえない状況に追い込んでいる様な気がしてならない。
こまった、こまった
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TPPは誤訳?

2011年11月02日 15時54分19秒 | 国際・政治
先日のニュースの通り、キルギスの新大統領はロシアが主導する「関税同盟」への参加を表明している。この「関税同盟」とは形骸化が進んでいる旧ソ連11カ国でつくる独立国家共同体(CIS)に替わるもので、ロシアのプーチン首相はゆくゆくはより高いレベルの「ユーラシア同盟」の創設を考えている様だ。
日本では環太平洋戦略的経済連携協定(TPP、Trans-Pacific Partnership)参加の是非が議論されている。
内閣府は、日本がTPPに参加するとGDPが2.4~3.2兆円増えるという楽観的な見方を出している。
経済産業省によると、TPPに参加しないと、アメリカやEUと独自に自由貿易協定を結んだ韓国が躍進し、結果と
して日本のGDPは2020年までに10.5兆円も減少するという試算だ。
一方、農水省の試算では、日本がTPPに加盟すると他国からの安い農産物が大量に輸入されるため、農業関連の
GDPが4.1兆円も減少、GDP全体としては7.9兆円もの損失になるという。
各省庁が自分の担当業界のことを優先して考えているから、このように省庁によって全く違う結論が出るのだ。
自分としてはニュートラルな立場で、トータルでプラスなのかマイナスなのかで判断したいと考えているが、これでは判断出来ない。
さて、日本の農業就業人口は、334万人で、このうち、65歳以上の高齢者は194万人で58%の割合となっている。このままでは、TPPに参加しなくても、あと10年もすると農業人口は半減し、立ち行かなくなってしまうだろう。なので、食糧自給率の問題はさておき、農業改革策を図った上でTPPに参加するのが日本の国益になる様に思える。
しかし、本当に国益になるのだろうかはてな のデコメ絵文字
現在のところ、TPPに加盟するのはシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、ペル
ー、アメリカ、ベトナム、マレーシアの、計9か国。
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加盟国・交渉国・参加未定国(日本)のGDP割合は以下のとおり
アメリカ(交渉国):67%
日本(未定国):24%
オーストラリア(交渉国):4.7%
その他(7か国):4.2%
つまり、日本とアメリカでGDP割合の90%以上を占める。これではTPPではなくUJP(USA-Japan Partnership)だ。よく考えたら国会で田中康夫議員が質問した通り、TPPを環太平洋戦略的経済連携協定と邦訳するのは誤訳だ。trans-を辞書で引くと「越えて」「横切って」「貫いて」「通って」「完全に」「他の側へ」「別の状態[場所]へ」「超越して」「…の向こう側の」と出てくる。
つまりTPPとは太平洋の向こう側(アメリカ)の戦略的経済連携協定なのだ。
TPPへの参加の是非については、自分の考えは未だ煮詰まっていないが、その本質を正しく理解したうえで判断すべきではないかと思う。
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大統領選関連のニュースをもう一本

2011年11月01日 10時47分17秒 | 国際・政治

キルギスの大統領選関連のニュースをもう一本。これ、日本でもやればどうか。

<候補予定者に国語試験/不合格5人/キルギス大統領選>

 http://www.asahi.com/international/update/1031/TKY201110310100.html

30日に投票があった中央アジア・キルギス大統領選では、立候補予定者全員に国語の試験を課している。ソ連崩壊から20年たった今でもロシア語が日常的に使われており、キルギス語を満足に話せない人がいるためだ。合格しなければ立候補できない仕組みで、今回は5人が不合格だった。

同国中央選管によると、憲法や選挙法は、キルギス語が使えることを大統領選立候補の条件としている。キルギス語委員会が作成した「読む、書く、話す」の試験が9月に行われ、文学作品の一節を音読させたり、選挙公約をキルギス語で書かせたりした。 >

日本ではさすがに日本語が話せない立候補者は居ないと思うが、タレント候補やスポーツ選手等、どれほど政治を理解しているのか疑わしい候補もいる。そこで国語力、歴史への理解、経済、一般教養などについて立候補者に試験をすればどうか。

タシケント情報工科大学でも去年から教員に対する一般教養の試験が実施されており、毎年5%くらいの教員が不合格で退職ガーン のデコメ絵文字している。

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大統領選が無事に終わった

2011年10月31日 20時06分15秒 | 国際・政治

キルギス大統領選が無事に終わったようだ。自由で公正な選挙の為に日本の国会議員5名も選挙監視活動に参加していた様だが、全体としては大きな混乱はなかったとのこと。

<30日に投開票された中央アジア・キルギスの大統領選挙で、アタムバエフ前首相(55)が当選を確実にした。同氏はロシアが主導する「関税同盟」への参加を表明しており、ロシアとの関係強化が加速する見込み。一方、米国がアフガニスタンへの輸送拠点としているマナス基地の存続に否定的な見方を示すなど、米国とあつれきが高まる可能性もある。>

新政権はロシア寄りとのことなので、必然的に米国との関係は悪化するだろう。2014年に貸借契約の切れる米軍のマナス基地について、契約を延長しないバイバイ のデコメ絵文字可能性を指摘したとのこと。そうなるとアメリカはアフガニスタンにおける対テロ戦争支援の拠点としてウズの空港使用をお願いするしかないだろう。

キルギスでは有力対立候補が、選挙に不正があったと批判しているとのことなので、未だ予断が許されないが、今後のウズとアメリカの関係にも注目だ

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ウズとアフガニスタン問題(続き)

2011年10月28日 12時56分33秒 | 国際・政治

先日ウズを訪問したクリントン米国務長官は、カリモフ大統領と会談し、隣国アフガニスタン安定化に向けたウズベクの協力に謝意を表明したとのこと。
また、最近悪化するパキスタンとの関係を踏まえ、米国はウズベクルートを通過する米軍補給物資を増加させる方針だとも語った。また、クリントン長官は会談で、人権問題の改善や民主化を進めるよう求めたという。まさに、人権を優先するか、軍事を優先するかのジレンマなのだろう。

アメリカは普天間基地の移設問題に関しては日本に対して上から目線で早期回答を迫ってきているが、ウズに対しては低姿勢で弱腰だ。日本の親米一辺倒の政策に対してウズの『いやなら別れてもいいですよ。その代わりロシアや中国とお付き合いしますから』という突き放した態度が功を奏しているのだろう。沖縄の米軍基地は日本を防衛する為というのは建前で、中国の軍事的脅威の高まりが尋常ではないからだ。よって、日本も『沖縄県民の理解が得られないので、出て行ってください。今後は中国と仲良くしますから。』と一度突き放してはどうか。

話はそれたが、アジア開発銀行(ADB)はウズベキスタン鉄道の電化計画と北部アフガニスタンの225 ㎞の鉄道延伸計画に対する融資計画を承認した。ウズベキスタン鉄道の電化計画はウズベキスタン国鉄とJICAの融資で,カルシ~Qumqo'rgo'n~テルメズ間で進められている。

Dennka


人権問題には目をつぶりながらもアフガニスタン安定化を最重要課題としているのが昨今の国際的コンセンサスなのだろう。

おしまいかわいい のデコメ絵文字ありがとう のデコメ絵文字

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ウズとアフガニスタン問題

2011年10月27日 13時02分04秒 | 国際・政治

今日はウズと隣国アフガニスタン問題について語ろう。

アフガニスタンにおける対テロ戦争支援の拠点としてキルギスのマナス米空軍基地は重要拠点であることは前述したが、米軍はもともとウズベキスタン国内のカルシ・ハナバード空軍基地を利用していた。しかし、警備隊が無防備のデモ隊数百名に対して発砲する事件を起こしたアンディジャン事件以来、ウズの空港使用を取りやめていた。

2005年の記事

<BBCなどによると、中央アジアのウズベキスタンで先週からアンディジャン事件の裁判が始まっている。一方、この事件をきっかけにウズベキスタンとの関係が悪化したアメリカ合衆国は、年内の基地完全撤退でウズベキスタン政府と合意した。
BBCによると、アメリカ合衆国は2001年9月の同時テロ以来、ウズベキスタン南東部の空軍基地を使い、アフガニスタン方面での作戦の拠点としていた。しかし今年5月13日にアンディジャン事件が起きて以来、ウズベキスタン政府の対応を米政府が強く批判したことから、ウズベキスタン政府が反発し、撤退を要望していた。フリード副長官はタシュケントでイスラム・カリモフ大統領と会談した後、報道陣に対し「ウズベキスタン政府は米軍が撤退するべきであるということを明確に述べた。この問題についてこれ以上議論するつもりはない」と語った。また関係悪化がアンディジャン事件とそこでの人権問題に端を発することを認めた。>

2005年のアンディジャンのデモ

しかし、今ではNATO軍によるアフガン戦線補給の半分がアフガニスタン紛争への補給線でもある北方ルート(NDN)を通じたものであり、その実に98%をウズベキスタン経由が占めているのである。
以前はパキスタンがアメリカのアフガニスタン戦略にとって必要不可欠なパートナーだったが、米・パキスタン関係は今年5月、イスラマバード近郊に潜伏していた国際テロ組織「アル
カイダ」の最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が米軍に殺害されて以来、悪化したため、中央アジアルートの意味合いが増してきたのだ。

一方、人権、労働、消費者問題などの20団体が、世界でもっとも抑圧的な体制のひとつだとされているウズベキスタンに対して軍事支援を行わないよう求める書簡を、ヒラリー・クリントン国務長官に対して送った。
ウズベキスタンは、綿の収穫のために200万人の学校の生徒を毎年動員しており、児童労働の酷使だとして非難されるなど、その人権状況には疑問も多いのだ。付け加えると生徒だけではなく、我が大学の教員も綿摘みに動員され、先日ようやく解放されたばかりだ。

続く

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キルギスで10月に大統領選挙

2011年10月26日 00時10分45秒 | 国際・政治
先ずはキルギスのニュースから
<政情不安で知られる中央アジアの小国キルギス共和国(以下、キルギス)で、今年10月に大統領選挙が行なわれる。そのキルギスに今、別の話題でも有名になるチャンスが訪れた。今回の大統領選に、83名が候補者登録をしているのだ。
圧巻の候補者リストには、弁護士、農業従事者、ビジネスマン、教師、博士号取得者、政治家、そして数名の無職の候補者まで名を連ねている。政党所属の候補者は16名で、無所属の候補者が67名。女性候補が6名で、男性候補が77名。候補者に義務付けられているのは、3万人分の推薦人署名を集めることと選挙供託金(約2200ドル)の支払い、そしてキルギス語の試験に合格することである。
投票日は10月30日の予定。>
そこで、真面目に去年の民族衝突を振り返ってみよう。
2001年にアフガニスタン戦争が始まって以来、キルギスのアメリカ軍マナス軍事基地はアフガニスタンに配備されているアメリカと連合軍の軍隊用の主要トランジット・センターとして使用されてきた。
アメリカから払われる基地使用料は1700万ドルだった。ところが、ロシアとしては、旧ソ連だったキルギスにアメリカ軍基地ができるのは面白くない。ロシアは基地使用料として5000万ドルを支払うことを約束した。
すると2009年、キルギス政府は、アメリカ軍マナス基地の地代を、1700万ドルから、6000万ドルにあげることを要求し、もしもワシントンが、地代の値上げに応じなければ賃貸契約を終了すると脅した。アメリカとバキエフ前大統領は、地代を上げた新協定に合意した。みごと吊り上げ作戦に成功。その金の一部がバキエフ前大統領のポケットに入った。そして、それが発覚し、大規模なデモが起こって、バキエフ前大統領は追放された。
その後、オトゥンバエヴァが暫定大統領になったが、このとき、オトゥンバエヴァ暫定大統領が助けを求めたのがウズベク系の有力者。有力者はウズベク人の地位向上を要求。これにキルギス系住民が猛反発し民族衝突に発展した。
キルギスは自然にできた国ではなく、旧ソ連が人工的に国境を引いた国。キルギス人が65%とマジョリティーだが、ウズベク人も14%暮らしている。キルギスでは、定住しているウズベク人の経済水準の方が上なので、キルギス人たちは経済格差に対する不満を抱えていた。そして、それが一気に噴出したのだ。
旅行ですっかりキルギスが好きになってしまった。
大統領選挙が無事に終わることを祈っているお願い のデコメ絵文字
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カザフ語試験不合格

2011年02月21日 14時36分11秒 | 国際・政治
隣国の面白い記事があった。
<カザフスタン大統領候補3名のうち1人、カザフ語試験不合格
カザフスタンで4月3日に大統領選挙が行われるのにあたり、候補者の申し込みは続いているが、候補者の一人がカザフ語試験で不合格になったことが明らかになった。
カザフスタン中央選挙委員会は、大統領になるため現在までに3名が公式に候補者の申し込みを行っているが、そのうちの一人がカザフ語試験で不合格だったために、候補者として認められなかったと発表した。
委員会関係者は、大統領選挙への立候補にはカザフ語を知っていることが条件であるといい、立候補していたウアリクハン・カイサロヴ氏が、カザフ語試験に合格出来なかったので、立候補することは不可能であると語った。
カイサロヴ氏は、自身はカザフ語を知っており、何か不当なことが行われたのだと主張した。>
カザフスタン大統領候補がカザフ語を知らないなんてありえない。政治家は言葉が商売道具なのに。日本では考えられない。いや、未曾有を<みぞうゆう>と読んだ総理が日本にもいたな~。
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名古屋トリプル投票

2011年02月07日 13時38分00秒 | 国際・政治

家族を名古屋に残してウズベクに単身赴任している身なので、6日の名古屋・愛知のトリプル選挙は結果が気になっていたが、「市民税10%減税」と「市会議員報酬半減」のマニフェストを掲げた河村たかし前市長陣営の完勝に終わった。同氏は「税金を払う方が苦しく、税金を食べる方が楽をする政治を、根本から変えてくれという市民の力」を勝因に挙げた。

河村市長や大村知事には先月も熱田神宮で会っているし、市長になる前も名古屋の公園等でよく見かけていたので親近感はある。しかし、政策は極端で、現政権の民主党が増税政策に動いている中、ま逆のマニフェストが支持されたことになる。減税と増税のどちらが正解なのかは分からないが、減税が民意なのでたとえ失敗に終わっても誰も非難は出来ない。

一方、ここウズベクでは実質選挙など無いに等しいし、民意は一切政治に反映されない。昨日学生にそのことについの意見を聞いたが、昔からそうなので特に不満には思っていない様だ。

ウズベクに来てから特に感じるようになったが、昔は世界は東西に分かれていたが、今は民主国家と独裁国家に分かれている様な気がする。私は、仮に独裁国家にGNPやGNH(国民総幸福量)で抜かれたとしても、日本のように国民が政治に参加出来る国を支持したい。

当選した2人。熱田神宮にて。

Nagoya012

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