中央アジアで流通している日常生活品は中国製が増え続けている。また、中国は、中央アジア地区で石油と天然ガスの採掘に巨額な投資を行っており、この地区での中国の影響力は拡大し続け、いずれロシアを制するのではないかと言われている。
世界最大の石油と天然ガスの貯蔵地の一部は中央アジア地区にあるため、中央アジア地区は中国にとって、エネルギーを確実に確保するためにとても重要な地区だ。ここから陸地ルートで中国に石油と天然ガスが運ばれる。昨年、中央アジアにおいて初めて、東方地域と中国を結ぶ石油と天然ガス輸送のパイプラインが開通した。また、中国はカザフスタンを横断する3千キロの高速道路も建設した。そのおかげで、トラックは中国から西ヨーロッパに往来できるようになった。一方、中国勢力の台頭にマイナスの反響もある。中央アジアの人口はわずか6200万人に対して、中国の人口はその21倍以上である。もしも中国の人口の5%が中央アジアに移住してきたら、中央アジアの人口の過半数が中国人になってしまう。特に国土の割には人口の少ないカザフスタンはそのことに憂慮している様だ。
そういえば先日の送別会は天津飯店だったし、いつもテニスの後に食事をするのも中華料理のハルビンだ。確かにウズベクでの食事では中国にかなりお世話になってはいるが、今後中華料理店が急増する様であれば要注意だ。アフリカでは01年の在住中国人は12万人だったが、今では80万人以上に急増した。中国の投資を受け入れていると、アフリカの様にチャイナタウンだらけになってしまうぞ。