霧にむせぶタシケント

今朝の天気は霧。

霧天気といえばかかかが主役で、脇役でややがいる程度だと思っていた。

実際は日本でも霧の日は多いと思うが都会では建物が邪魔をして遠くまで見通せないので霧に気付いていなかっただけなんだろう。

我が家の窓からは霧がはっきり見える、ていうか霧で向かいのアパートが見えないと行った方がいいかもしれない。

車もライトを点灯しないと危ない

冬のタシケントでは頻繁に濃霧が発生する。去年の一時帰国の時も霧で飛行機が飛ばなくて大変な目にあった。

よって、冬場に飛行機で移動する時は余裕を持った計画を

ウズでの安全対策

外務省海外安全ホームページにて、中央アジア５カ国（ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン）における外国人に対する誘拐の脅威に関するスポット情報が発出されている。
ウズベクは安全な国だとは思うが、過去にマラウイで一緒だった協力隊OBがキルギスで誘拐されているし、モンゴルで一緒だった協力隊OGがモンゴルで命を奪われている。注意するに越したことは無い。

＜邦人女性首絞められ殺害される・モンゴル首都で帰宅途中に首都ウランバートルの路上で、日本語教師をしている日本人女性（３８）の遺体が見つかった。首に絞められたようなあとがあり、警察は強盗殺人事件とみて捜査している。現場は、デパートなどがあるウランバートルの中心部。女性は６日夜に友人宅で食事をした後、７日未明に１人で帰宅。その途中に何者かに襲われ殺害されたとみられる。
７日昼になっても女性と連絡が取れないことから友人が警察に捜索願を出していた。＞

下記が注意する点だとのこと

　　●日頃から自身で情報入手に努める。
　　●出勤経路、手段、時刻等を変える。逃げ場のない小さな道や人通りの少ない道は避ける。
　　●行動予定を他人に明らかにしない。
　　●行動をルーティン化しない。
　　●単独行動は極力避ける。
　　●必要に応じ住居等の警備（安全対策）を強化する。
　　●現地滞在時の最新の連絡先を現地日本国大使館に通知する、等

上記で守られているのは情報入手に努めると連絡先を現地日本国大使館に通知するくらいかな。

職場への道路はティムール通りしかないので変えようがない。プログを書いているので、行動予定はだだ漏れだ。更に、月曜から日曜まで行動は完全にルーティン化している、ていうかイベントがないかぎりあまり選択肢がない。平日は基本単独行動だ。アパートは二重ドアにはなっているが、暗い階段で待ち伏せされたら終わりだ。

いつもは多すぎる警察官をうっとおしいと思っているが、感謝しないといけないかな

 

最後の冬は極寒？

雪が降らない日は無いと言っていいほどの連日の降雪だ。ウズに赴任以来、暖冬が続いていたが、最後の最後に極寒の洗礼か？

最近は日本語が流暢なE君に最新のネットワーク技術やサービスを教えている。日本に居たころは未だサービスが始まっていなかったNGN（次世代ネットワーク ）や3.9世代携帯（LTE）等を取り上げているので、その準備が大変だ。自分でも無理している感が否めないが、おかげで職場復帰に向けて、２年間のブランクを埋めるのには役立っている。
E君は大学院でデジタルテレビを専攻している。といっても、授業内容を聞くと特許』や『教授法』、『大統領について』がメインで、肝心のデジタルテレビの科目は数コマだけだ。

そんなE君はデジタルテレビよりも私が教えるIPネットワーク技術の方を熱心に勉強している。また、日本語を勉強しながらも、夜は英会話学校にも通っている。えらい

先日さりげなく将来について尋ねたところ、海外で働きたいとのこと。そのためにも英語を勉強し、デジタルテレビよりもつぶしがきくネットワークエンジニアになりたいとのこと。

当社の現地法人がタシケントに出来たら間違いなくE君を採用するのだが、日系企業が１００社以上になり、トヨタの工場でも出来ない限りは無理だろうな―。

情報工科大学だけでも毎年1000名以上の卒業生がいる。しかし、その3割くらいしかまともな職に就けない様だ。

大学を卒業してロシアやカザフスタンへ出稼ぎに行って３Kでは夢が無いナー

統計ではウズの失業率は0.2％。日本と比べても低すぎる

ヒョードル選手とプーチンと．．．

モスクワで行われた総合格闘技の試合でヒョードル選手の勝利後、プーチン首相がリング上でスピーチしようとマイクを握ったところ、会場から罵詈雑言とともに「大ブーイング」が起こったとのこと。

ヒョードル選手

「総合格闘技界全体で最強」と評価されている。2003年にアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを下しヘビー級王座を獲得した試合は忘れられない。とにかく桁違いに強い。

プーチンの支持率は51%で、大統領から首相にポスト替えした2008年から20%も落ち込んだとは聞いていたが、少なくとも総合格闘技ファンからはかなり嫌われている様だ。
独裁国家なら国家元首を侮辱したら間違いなく逮捕なので、ロシアはもはや独裁国家ではないのか？でもプーチンは「民主的独裁者」と呼ばれてきた。プーチンが2012年から2期12年間にわたり、大統領の座につく可能性が高まったとのことで、来年からはこのような許されなくなるだろう。

さて、ウズの大学では上の人間に罵詈雑言どころか反論すら許されない。その大学で最高権力者は学長だ。学長は絶対的存在で誰も逆らえない。去年、学長が代わってから大学は厳しくなり、教師への学力試験の実施、学生のネクタイ着用、始業時間後の門の閉鎖、授業態度の成績への反映等々、学長の鶴の一声で様々な改革が行われてきた。学生は不満の様だが、私は良い改革だと評価している。

先日は副学長が学部長に降格させられた。その日に新しい授業を開始する予定だったが、怒った新学部長に授業を潰されてしまった。学部長も学部では絶対的存在なので、誰も逆らえない。

こんなウズではビジネスはやりにくいだろうなー、とつくづく思った。

使われないPCルーム

今日は教員部屋が空いていなかったので、隣のPCルームで勉強会を行った。このPCルームには韓国の援助で入ったPCが36台設置されている。しかし、学生によると、この部屋を使ったことは無いとのこと。

今日もPCを使っていたのは1名だけで、あとはお喋りしている女子学生がいるだけだった。

学生によると、ここのPCはネットにつながっていないし、大学内には1,800台以上のPCがあるので、無理にここに来る必要はないとのこと。

E-Learning等も行われていないし、PCを使った授業をする教諭もいないようだ。



では、何のための部屋か？応えは「見栄」である。

大学のパンフレットを開くと、この部屋でPCの前に座った学生が勉強したふりをしている写真が何枚も載っている。でもPCの画面をよく見るとただの壁紙だったりする。そう、授業風景の撮影用の部屋なのである。

もう一つの重要な役割は、大学見学時の欠かせないルートの一つ。PCルームは校舎の正面入り口に一番近い場所にある。よって、海外等から訪問者が来て大学内を案内する時は、先ずPCルームを見せて情報工科大学らしさをアピールする。今日も途中で学長が数名の外国人を連れてきて、得意げに設備を説明していた。

タシケントの本校にはこのように余るほとPCがあるが、ウルゲンチ等の分校ではPCが足りなくて不自由しているとのこと。

ここの使われていない36台を寄付したいナーといつも思うのだが・・・

ウズのケーキ

ウズのケーキは派手だ。派手すぎる。これは食べるためではなく飾り用だと思う。で、めちゃ甘い。飽和するまで砂糖を入れている。たぶん

なので、大人の私にはちょっと無理だった。

でも、最近N尾さんが買ってくるケーキは実に美味しい。彩も甘さも控えめだ。よって最近の食事会の締めはケーキだ。

そもそも味に自信があれば、着色料でごまかす必要はない。

N尾さん、また美味しいケーキをよろしくお願いします

最低賃金・年金等が引き上げされたが

大統領令により，12月1日以降，ウズの最低賃金等が平均10％引き上げられ、月額料金等は以下の通りとなる。
・政府関係機関（省庁，国営企業，学校等）の職員の給与：62,920スム(約2,789円)。
・年金：123,060スム（約5,435円）。

いくら物価の安いウズでも少なすぎる。屋内テニスコートで2時間プレイしたら給与を使い果たしてしまう計算だ。

実際の新卒の給料は、国営のウズテレコムで50ドル、外資との合弁会社で300ドル程度、我が大学ではミリタリー学科を出たエリート軍人候補の初任給が最も高いと思うが、それでも400ドル程度だ。
仮にウズの物価が日本の5分の1としても少なすぎる。

そこで、多くのウズ人はロシアやカザフに出稼ぎに行ってなんとか生計を支えている。そんなロシア、カザフスタンも不景気で両国へ出稼ぎ（建設、ガードマン、小売等）に行っていた者の帰還が増えているもようだ。追い打ちで以下のニュース。

 

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＜ロシア連邦移民局は，外国人労働移民に対するロシア語のテストを2012年に導入する。同局によると，現在ロシアに滞在している約900万人の外国人のうち，30％がロシア語の知識を有していない。＞

ウズでロシア語離れが進む中、今後若者が出稼ぎに行きにくくなる。

 

国民の不満が爆発する前に対策を練って欲しい

 

日本文化祭

ウズベキスタン文化・芸術フォーラム基金　青年芸術宮殿で日本文化祭が開催された。

太鼓

ソーラン節

Hip　Hopダンス

UZMAP世界にひとつだけの花

大入り

クイズの正解者にプレゼント

アニメキャラ・コスプレ

フィナーレ

同盟に参加しないとどうなるか？

野田首相はホノルルでのアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議で、環太平洋連携協定（TPP）交渉に参加する方針を表明し大騒ぎになっている。

 

反対派の主張するTPPに参加することによる農業や医療へのダメージは分かりやすい。一方、賛成派の主張する参加することのメリットが良く分からない。僅かなアメリカの関税が無くなっても為替操作で直ぐに吸収されてしまうとの意見を良く耳にする。
では、参加しないことで現状より悪くなることは無いのか？

 

キルギスでは２０年前にソ連から独立後、隣国の中国から衣料品や雑貨などを安く仕入れ、カザフやロシアなどに再輸出する、いわゆる担ぎ屋ビジネスが栄えてきた。キルギスの人口の約１５％が対中貿易に関与しているとされる。
しかし、ロシア、カザフ、ベラルーシの旧ソ連３国でつくる「関税同盟」のスタートで、キルギスの担ぎ屋ビジネスは大打撃を受けた。キルギスからカザフへの輸出品はこれまでほとんど関税がかからなかったが、７月以降すべて課税対象となったためだ。
１０月３０日に行われた大統領選では、関税同盟入りを掲げるアタムバエフ首相が圧勝したのも理解できる。
しかし、関税同盟に入ればカザフへの輸出品は関税がかからなくなるが、中国など域外からの輸入関税が上がる可能性はある。結局は関税同盟参加国同士の貿易しか成立しなくなる。

カザフスタンのアルマトイ。市場では厳寒のなかで中国製の安い衣料品などを売る店が並ぶ。担ぎ屋たちが運んできたものだ。

 

そう、キルギスは関税同盟に参加しなかった為に80万人もの国民が職を失ったのだ。日本もTPPに参加しなかった場合、TPP域外の日本からアメリカへの関税が上がる可能性がある。TPPに参加しても2.5％の自動車税が０になるだけ。まさに進むも地獄退くも地獄になる。

アメリカやロシアは同盟に参加しないと不利益になるように仕向けて、結局は同盟に参加せざるをえない状況に追い込んでいる様な気がしてならない。

こまった、こまった！

日本文化祭が開催される

世界言語大学（E藤隊員配属）、Fund Forum（Y原隊員配属）、UJC（F野隊員配属）にて日本語や日本文化を学習している学生たちが日頃の学習成果を紹介・発表する日本文化祭が開催される。

日時：11月19日（土）16:30開場　17:00開演　18:30終了予定
会場：ウズベキスタン文化・芸術フォーラム基金　青年芸術宮殿（Yoshlar ijod saroyining／Дворец Творчества Молодёжи）コンサートホール　

 

※メトロムスタキリク・マイドニ駅出口至近

在留邦人の皆さまには既にご案内があったと思いますが、旅行や出張でタシケントに来られた方も是非ともご来場ください。