青空、凪、港は鱈の始末で大賑わい
荷捌き場は運ばれてくる真鱈でいっぱい
毎年この時期になると鱈を待っている人達がいる
5~6kサイズのいかにも旨そうなオス鱈を探してもらい、宅急便にした
鱈の白子はマッタリとしたとろける味わい、旬の 味覚の一つ
頭と白子と肝のお汁はダシが濃くでて旨みたっぷりの味、うまい!
朝昼晩とお鍋がからっぽになるまで食べる
白子は天ぷらがお薦めです
島では白子を「ダダミ」と呼ぶ、秋田県や庄内地方、北陸地方の一部もそうらしい
熱々ご飯に真鱈の子の醤油漬けをのせて食べる、この時期ならではの美味しさ
1月21日土曜日
凪続きの磯へ夕食のおかずに亀の手をとりに出かけた
その日は岩海苔摘みもあった、今シーズン初の海苔だ
あがった12.5kの海苔はその場で2軒の民宿に買われた、即完売
岩海苔は萱で作った手製の簾に伸ばされ、寒気の中、自然乾燥される
黒々とした柔らかそうな寒の一番海苔は風味、味ともに絶品だ
それは水揚げが少なく市場には出まわることはない...と思う
買った民宿の一軒は「渡佐」だった
「渡佐」の息子は新潟市駅前で料理店「あわしま」をしている
丁寧に乾燥され仕上げられた粟島一番海苔は、割烹「あわしま」で食べることができます
岩海苔を萱の簾に伸べている
乾燥したときに、穴があかずに均等に海苔がのるように伸べるのは
見てるほど簡単ではない、ちょっとだけさせてもらったが
海苔は逃げるし集まるしで中々万遍なくとはゆかない
地道な経験がものをいう....頭でっかちではだめみたい...
その日の夕食はツレが置いて行った亀の手と、ワタサから貰った初海苔で
寒の磯汁でした.....
亀の手は酒蒸しにしても美味い、酒がすすみます
今日の夕食のお刺身はおんちゃが釣った真鯛とS丸の刺網石鯛でした
このところ、おんちゃは夕方4時過ぎ頃に磯釣に出かけてる.....釣れてます
S丸の賄い料理
刺身にとった後の石鯛ガラは玉葱と一緒に醤油したてのお汁に
硬い石鯛の皮は湯引きして、小さく切り葱と合わせたポン酢で頂いた。
石鯛の磯くささは葱の香りで中和され微妙な旨みに変化し、冷酒の肴に最高!
美味しかったので、お客さんにもお味見していただいた.....好評でした
5月から6月上旬にばばが作る鯛の皮のサラダも旨い。
産卵のため脂肪がついた鯛の皮を湯引きして、畑の新玉葱と合わせ胡麻ソースでいただきます.....これはご飯が進む
強い陽射しを照り返すような赤い野いちご、苺はルビーの輝きで道行く人を誘う....車を止めて野いちごの熟し加減を確認、赤い実は十分に食べごろ、甘酸っぱいそれで作ったジャムはおひさまの熱を集めたような艶やかな赤オレンジ、味は酸味のきいたすっきりとした甘さだ......
今年も作ろうと思っていたのだが、県道の野いちごは道歩きの人達を楽しませているようだ
ばばはドクダミ茶用のドクダミを例年より10日は早く採ってきた、この晴天続きでは土用まで待てないらしい
桑の木の何処かで小鳥のバサバサ、チッチと枝々を飛び交う声が聞こえる
ごめんね、少し分けてね、指先を紫色に染めて中指大の実を摘む
桑の実はとても甘い、最初の一味は誰もが「アマイ!」と驚く
その実は大きさも甘さも木ごとはっきりと違ってる、小粒の実はシロップのように甘く
大粒の実は砂糖屋さんの前ほどの甘さだ
完熟の本来の甘さをベースに砂糖を控えめに足し、酸味として7分熟もまぜレモン汁を加えた、煮詰める過程で竺は柔らかくなり、実の中に消えてしまった
できあがったジャムは野生の濃い紫色、そしてあんなに甘いかったのにくどくない甘さのジャムができた........つぎは梅と木苺のジャム作りの予定
ばば苺のジャム 桑苺ジャム 鯛味噌...鯛と真子と自家製味噌とばば調味料
山椒の実を入れればできあがり
ジャガイモの試し堀をした、新ジャガはたわしで擦ると皮がぺろぺろと剥けてくる、味噌汁に入れるとダシがでるので具が代わってもジャガは必ず入れる、煮えたジャガは一噛み二噛みで柔らかく解れる....新キタアカリは特にうまい
オンチャの網に昨日は小鯛が4尾、今日は77cm5.6kの大鯛が一尾かかった
浅瀬に鯛がいる事は間違いないはずなんだけど.......釣果は聞こえてこない
昨日は鯛尽くしの献立、その中でも小鯛で炊いた鯛飯は好評だった。
塩焼きした鯛を薄味にしたてた米といっしょに炊き、炊き上がった後から骨を除いて身をほぐしご飯に混ぜ込む
鯛の出しと旨みがご飯に溶け込んだ上品なお味でした..美味しかった
春の岩海苔ご飯、夏のサザエご飯も磯の香りがしてとても旨い
夜7時過ぎ、玄関でわやわやと何やら呼ぶ声、出てゆくと亀ちゃんとばばがバッカンいっぱいのヤリイカを箱に移していた。
ヤリイカはしろく、内臓が透けて見える、刺身にしたら旨そう!
数えたら19杯と河豚1、亀ちゃんはお裾分けと言って2杯置いて行った..初物だ!
さっそく刺身でいただく、飲めるくちなら、こんな寒い日には熱燗でいっぱいとなるのだが.........
ヤリイカの上品なあまみ...例えればアオリイカが黒砂糖ならヤリイカは白砂糖のような、残ったあしとあたまは掻揚げにして大根おろしでわったダシ醤油で食べる予定...........
大根とやりいかの冬の海山のあまみの相乗効果.....旬とはしりの味わい
冬は物少ないが一つ々の物は実に味が濃く驚くほどあまくうまい
ばばの海水うどん
外は大時化強風、自由な生き物のように躍動する海、今年の記憶は雲散霧消、生まれ変わったたばかりの海水を使って手打つうどんを作った
おんちゃが汲んできた海水に塩を足す.、その海水で小麦粉を練ってゆく
ばば、塩はどのくらい足すの?.........う~ん適当に.....
柔らかさは?..................練り合わせる最初はぼろぼろ硬いが、練り合わされて
くると小麦粉は耳たぶくらいの柔らかさになって、入れ
物からはなれ丸くまとまる
練りげられまとまった小麦粉はばばの体重を乗せて踏み込まれ、平べったく広がり その度に畳まれてまた踏み込まれる.....その作業を繰り返すこと8回
最初には柔らかく広がっていたそれは、回を重ねるごとに踏み込んで々もなかなか平べったくなってくれない、.だんだんと.柔らかい小麦粉の塊は芯のある粘り強いうどんの塊に変身...となる
うどんの塊は製麺機に合う大きさに切られ、製麺機の前部でのされる
のされた塊はいよいよ後部の製麺部でうどんの形状にされ、ぞろぞろとでてくる
60年前から使っている製麺機、小麦粉、海の水、そしてばばの経験
久しぶりに食べたばばの手打ちうどんは旨かった
アゴダシでとった昔ながらの我が家のうどんの汁、ゴボウにんじん豆腐を加え、最後に胡麻をたっぷりとのせていただきます。
ばばの若かった頃は小麦粉、胡麻、豆腐、アゴダシ.....なにもかもみんな自給した物で作った、食卓にのるのは島内でできるものがほとんどだった
地産地消、循環する社会システム.......今は古くて新しい、賢い暮らし方。
60年前から使ってきた製麺機、前部のローラでのし、後部で製麺する。
故障知らずだが、ばばにはハンドルが重くなった、もったいない気もするが処分する事にした、ほしい人がいたら譲ってもよいのだが。
冬の日のばばのお仕事..............鬼胡桃の殻むき
海が大きくもれあがり辺りを巻き込むように迫ってくる
暴風雪大時化の今日、来島や長手がずーっと遠くに感じる。
そんな日にはぬくぬくのストーブの部屋で手仕事をするばば
10月中旬に拾った鬼胡桃の殻むき
オンチャとばばとキタアカリとで仲良く実を殻から刳りだす
島胡桃(鬼胡桃)
子供の頃、秋になると沢に胡桃拾いに行った、胡桃は沢に多くあった、枯葉に隠れ沢の窪みにかたまって落ちてた、硬かった緑の殻が黒く腐り、沢の流れでそれを洗い落としてから持ち帰る........
あの頃、子供だった皆はどんな場面でも周りに気を配り工夫をし誰よりも一番多く家に持ち帰ろうと頑張った。海山から持ち帰った物は家族に喜ばれ、調理されまた遊具となった。
今でも胡桃をみると思い出す、石の階段を探してその上段に胡桃を並べ、下段に立って平たい小石で胡桃を打ち、当てた胡桃をもらっちゃう遊びを..................
おはじきの代わりにサザエのふた、山の畑の小豆が詰まったおてだま等など
大地とへそのおで繋がっていたあの頃、迷う事などなにもなかったあの頃。