
寿命が長くなるに伴い、老後の人生も長くなっている昨今。自身の老後に関して漠然とした不安を抱えている人も少なくないでしょう。 「老後には、これまでになかったさまざまなトラブルが起きる可能性がある」と指摘するのは、「老後問題解決コンサルタント」の横手彰太氏です。
4/15/2021
まずは、老後の「入り口」でもある“役職定年”の問題とその対策について聞きました。 ※本稿は『老後の年表 人生後半50年でいつ、何が起きるの…?
で、私はどうすればいいの? ?』より一部抜粋・編集したものです。
■人生の後半50年で待ち受ける「さまざまなトラブル」
「定年60歳、人生80年」の常識はもう時代遅れです。
新常識は「定年70歳、人生100年の人も珍しくない」、いや、「働けるまで働く、人生100年は当たり前」が真実かもしれません。
しかも人生100年とすれば、50年間もあります。この長丁場を生き抜くのは、ちょっとやそっとのことでは難しいかもしれません。
そしてこの人生後半50年では、「熟年離婚」「年収の減少」「年金問題」「健康の問題」「介護問題」……などなど、さまざまなトラブルが起こる可能性もあります。
ですが、何歳頃にどんなトラブルに巻き込まれやすいのかを知っておけば、事前に対策を立てることができます。会社員であれば、定年制度の延長とともにスタートした“役職定年制度”があります。
役職定年によって、年収がどれくらい下がるのか?
そのほかにどんな問題があり、どのような対策をしておくといいのか? これらについて解説していきましょう。
55歳役職定年は、昔の定年年齢と深く関係しています。今でこそ定年年齢は65歳に定められていますが、1970年代は55歳定年が一般的でした。これが1980年代に努力義務として定年年齢が60歳に引き上げられ、現在は65歳までの雇用機会の確保が義務となりました。
以下はリンクで