金正恩氏の娘が発射実験指導に同行 辺真一氏の見解「今後も露出が増えていけば後継者として現実味」
11/20(日) 5:30配信/2022
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金正恩朝鮮労働党総書記(AP)
北朝鮮メディアは19日、首都平壌郊外の平壌国際空港で18日に行われた新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射実験を金正恩朝鮮労働党総書記が現地指導した際に娘が同行したと、複数の写真とともに報じた。金正恩氏の子が北朝鮮メディアに登場するのは初めて。“金王朝”4代目となる将来の女帝をお披露目したとの観測が出ている。
【写真】ICBM「火星17」の発射実験を指導する金正恩氏。左から2人目が娘、同3人目は李雪主夫人
コリア・レポート編集長の辺真一氏は、2代目の故金正日総書記が30代後半に、3代目の金正恩氏も20代後半に国営メディアで初めて紹介されたことを踏まえ「年齢的にも今回の報道は異例」と指摘。
「今後も露出が増えていけば後継者として現実味を帯びる。第1子の長女ならば、その可能性はより高い。これまでのトップも10代の頃から内々に教育されていた」と話した。
3人の子の性別については全員女児説のほか、第1子か第3子が男児との見方もあるとし、男児がいれば、女児を後継者として露出することは「考えられない」。その場合の狙いについては、未来に向けたシンボルである子供と、ミサイルというコントラストを生かしたアンバランスな演出だったとした上で「将来のための平和を希求していく姿勢を見せたもの」と言及。
「火星17」は全米を射程に収めるもので「米国に対し、軍事演習をやめれば友好的に話し合う用意があるとのメッセージを送ったのではないか」との見方を示した。