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入院患者が相部屋の男に殺されたのに病院は通報せず、遺族には「肺炎」の診断書…犯人隠避容疑で立件へ

2025年02月21日 21時02分41秒 | 事件と事故






入院患者が相部屋の男に殺されたのに病院は通報せず、遺族には「肺炎」の診断書…犯人隠避容疑で立件へ
2/13(木) 5:00配信




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読売新聞オンライン
前田恒彦
さんが推薦中
 青森県内の病院で2023年3月、入院患者が相部屋の男に殺害される事件があった。この事件を巡り、病院関係者が死亡の経緯を隠そうとしたとして、県警が犯人隠避容疑での立件に向け、詰めの捜査を進めていることがわかった。病院は県警に通報しなかった上、遺族には死因を「肺炎」とする死亡診断書を渡しており、県警はこれらが隠蔽(いんぺい)行為にあたるとみている。


【図解】ひと目で分かる…病院で起きた事件の相関図


みちのく記念病院(2月6日、青森県八戸市で)


 殺人事件があったのは八戸市の「みちのく記念病院」(413床)。同年3月12日深夜、入院患者の高橋生悦さん(当時73歳)が、アルコール依存症などで入院していた相部屋の男(59)から顔面を歯ブラシの柄で何度も突き刺され、別室で手当てを受けたが、翌13日午前10時10分に死亡が確認された。男は殺人容疑で逮捕され、懲役17年の実刑判決が確定している。


 当時、病院は県警に事件の発生を通報せず、職員は家族に対し、死亡確認時刻と前後する時間帯に「転んで容体が急変した」と電話で連絡していた。妻によると、病院に駆けつけたときにはすでに亡くなっており、遺体を引き取った後に確認すると、顔は包帯で巻かれ、血のようなものがにじんでいた。


 病院から詳細な説明はなく、看護師から渡された死亡診断書では直接の死因が「肺炎」とされていた。発病から死亡までの期間は「1日間」とあり、肺炎になった原因の欄に記載はなかった。


 しかし、病院の対応に疑問を持った職員が13日午後6時過ぎ、県警に内々に通報。県警は急きょ高橋さんの家族と連絡をとり、遺体を司法解剖に回した。県警によると、刺された傷は脳にまで達していた。


 司法解剖を受けて別の病院の医師が作成した死体検案書では、死因は「頭と顔の損傷」で他殺だとされた。捜査関係者によると、司法解剖前に撮影したCT(コンピューター断層撮影法)画像でも肺炎特有の影はみられなかったという。


 県警は23年4月、刑法の虚偽診断書作成などの容疑で病院を捜索したが、その後の捜査で、高橋さんの家族への「転んだ」という説明や、「肺炎」とした死亡診断書の交付などが犯人隠避容疑に該当する可能性があると判断した。

 高橋さんの妻は「警察が捜査をしていなかったら、遺体をそのまま火葬していた」と憤る。読売新聞は当時の対応などについて病院側に見解を尋ねたが、運営法人は「回答しない」とした。


 みちのく記念病院は1990年に開設。精神科や内科などがある。運営するのは医療法人「杏林会」(本部・東京都目黒区、石山隆理事長)。ホームページによると、杏林会は、同病院を含め、東京都、岩手、神奈川両県で4病院、東北、関東、東海地方で20以上の介護老人保健施設などを展開している。











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石破首相、赤木雅子さんと面会 森友問題、自殺職員の妻

2025年02月18日 10時03分52秒 | 事件と事故

石破首相、赤木雅子さんと面会 森友問題、自殺職員の妻(共同通信) - Yahoo!ニュース 







石破首相、赤木雅子さんと面会 森友問題、自殺職員の妻
2/17(月) 13:00配信




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共同通信
衆院予算委の集中審議を傍聴する近畿財務局の元職員赤木俊夫さんの妻雅子さん=17日午前


 石破茂首相は17日、森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した、元近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻、雅子さんと国会内で短時間面会した。赤木さんは午前の衆院予算委員会集中審議を傍聴。昼に休憩となった後、移動中の首相に声をかけ、言葉を交わした。


【動画】「しっかりとある物出して」元職員の妻 財務省文書改ざん、国上告断念


 首相との面会後、赤木さんは国会内で記者団に「夫に対する気持ちが伝わった。温かい気持ちを感じた」と述べた。


 予算委で首相は俊夫さんの墓参について「個人として行きたいとの思いは強く持っていると同時に、行政の長として行くと違う意味を持つ。適切に判断したい」と述べた。




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ビッグボス」と呼ばれ部下を殴り割れたビール瓶でメッタ刺し…闇バイト強盗「ルフィ」ヤバすぎる素顔

2025年02月17日 03時03分16秒 | 事件と事故


ビッグボス」と呼ばれ部下を殴り割れたビール瓶でメッタ刺し…闇バイト強盗「ルフィ」ヤバすぎる素顔

1/30(月) 9:00配信
180コメント180件

タイから強制送還された特殊詐欺の犯行グループのメンバー。19年5月撮影


「ビッグボス」 フィリピンの警察当局は、全国で多発する「闇バイト強盗」の指示役「ルフィ」とされる男をそう呼んでいるという。男は同国の首都マニラ近郊の入管施設「ビクタン収容所」に身柄を拘束されている渡辺優樹容疑者(38)だ。複数の国で、大規模な特殊詐欺を働く犯罪グループの大幹部とされる。 


【画像】3000万円奪い「ボコボコにしてやった」…闇バイト実行犯「戦慄の素顔」写真 


犯罪グループはマニラに近いマカティ市内の廃墟となった7階建てのホテルを拠点とし、日本などにいる実行犯に指示を出していたようです。廃ホテルが摘発されたのは19年11月。フィリピンの入管当局によって、内部にいた日本人36人が拘束されました。拠点は他にもあったようで、渡辺容疑者は摘発を逃れています」(全国紙国際部記者) 渡辺容疑者が捕まったのは21年5月だ。すでに窃盗などの事件で指名手配されていたが、フィリピン人女性や子どもへの暴行容疑で逮捕された。 

日本の警察は渡辺容疑者の逮捕状をとり、フィリピン当局へ身柄の引き渡しを求めていますが微妙な状況です。フィリピン政府は協力的な姿勢を示すも、すでに渡辺容疑者は女性への暴行の罪などで起訴されています。裁判が始まり実刑判決を受ければ、服役後の引き渡しになるんです」(同前)

◆「逃げたらヒドい目に遭うぞ」

 日本では「闇バイト強盗」の被害が拡大している。茨城、栃木、神奈川、広島、山口など、昨年10月以降に全国8都県で数千万円規模の金品が強奪される事件が続発。東京都狛江市では大塩衣与さん(90)が自宅で全身に暴行を受け殺害されるなど、悪質な犯行が続いているのだ。 

 「実行犯たちは、ネット上の『闇バイト』に応募して犯行に及んでいました。指示を出していたのが『ルフィ』『ミツハシ』『キム』と名乗る人物です。実行犯のスマートフォンにはフィリピンの国番号『63』からの着信履歴が残っており、警察は渡辺容疑者が『ルフィ』とみて捜査を進めています。ただ実行犯の中には、警察の調べに対し『ルフィ』と東京都東村山市で会ったと証言する人間もいる。

『ルフィ』を名乗る指示役が、複数いた可能性もあるんです。 指示役は、実行犯を恐怖で支配していました。平気で『(住民を)殺してもいい』と説明。実行犯には、顔写真と運転免許証など身分証明書の画像を送るよう求めていました。一旦画像を送ると、『逃げたらヒドい目に遭うぞ』という趣旨のメッセージが。実行犯は家族構成まで伝えていたため、親族にまで危害が加えられるのを恐れ簡単には抜けられなかったのでしょう。

『(警察に)犯行を認めたら粛清される』と、多くの実行犯が怯えています」(全国紙社会部記者) 指示役のリーダー的存在と思われる渡辺容疑者の素顔は、凶悪そのものだ。

 「フィリピンにいた特殊詐欺の犯罪グループからも、相当恐れられていたようです。フィリピンでの公判記録などによると、幹部にはミスがあれば末端のメンバーをベルトで殴るように指示。割れたビール瓶で、身体をメッタ刺しにされたメンバーもいると聞いています」(前出・国際部記者)

 渡辺容疑者はフィリピンの収容施設にいる。それほど簡単に、収容所から海外へ指示が出せるものなのだろうか。

 「19年5月から9月にかけ収容所にいた韓国人ルポライター金潤永氏が、共同通信への取材に応えた内容によると、職員にカネさえ払えばなんでもできるそうです。 ゴキブリやネズミが這い回る不衛生極まりない収容所で多くの人が半裸で生活する中、渡辺容疑者は月に10万円の電気代がかかるエアコンのきいた『VIPルーム』にいるとか。スマホもパソコンも簡単に入手でき、専用のトイレまでついているといいます。渡辺容疑者はカネにものを言わせ、自由で快適な暮らしをしているようです」(同前)

詐欺グループのメンバーを恐怖で支配し、複数の凶悪犯罪を指示していた「ルフィ」。これ以上フィリピンの収容所で、優雅な生活をおくらせるわけにはいかないだろう。


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他人クレカ不正使用容疑、高校生追送検 悪用プログラム「チャットGPT」で作成(

2025年02月15日 00時03分21秒 | 事件と事故

<独自>他人クレカ不正使用容疑、高校生追送検 悪用プログラム「チャットGPT」で作成(産経新聞) - Yahoo!ニュース 




押収されたパソコンやスマートフォンなど=1月、京都市下京区


<独自>他人クレカ不正使用容疑、高校生追送検 悪用プログラム「チャットGPT」で作成
2/13(木) 11:26配信




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産経新聞
押収されたパソコンやスマートフォンなど=1月、京都市下京区


他人名義のクレジットカードを不正に使用したとして、京都府警などは13日、電子計算機使用詐欺容疑で、神奈川県伊勢原市の男子高校生(17)を追送検した。捜査関係者への取材で分かった。高校生はカード番号を不正取得する自作プログラムに誘導する手口で約7千件のカード情報を集め、少なくとも約130万円を不正に決済していた。


また高校生が対話型生成AI(人工知能)の「チャットGPT」を使い、自作プログラムを1週間程度で完成させていたことも判明。急速に社会に浸透する生成AIが、犯罪に安易に利用されるリスクを実証した格好だ。


捜査関係者によると、高校生は昨年8月1日、他人のカード情報を航空会社のウェブサイトに入力し、約14万5千円を不正に決済した疑いが持たれている。


府警や捜査関係者によると高校生は、令和5年ごろに創設されたカードの不正利用のノウハウなどを共有する「テレグラム」のチャットグループに参加。約120人が所属する同グループでは、不正入手したカード情報が利用しやすい店舗などの情報を長期間発信しなければ退会させられるルールがあった。


高校生はチャット利用者にカード番号の有効性を確認するとうたって自作プログラムに誘導し、情報を入力させていた。高校生は「グループのメンバーも悪い人だから(情報を)取られても構わないと思った」と供述。不正な情報で約600万円を決済したと供述しており、府警は捜査でうち約130万円分を裏付けた。


また自作プログラムに関し、高校生がチャットGPTに質問しながら約1週間で作成していたことも判明。高校生は「作成するためのコードが分からずチャットGPTを使った」と話したという。


高校生は1月21日、他人カード情報を不正取得したとする割賦販売法違反などの疑いで逮捕され、家裁送致されていた。府警などは組織的背景もあるとみて捜査を進めていた。(堀口明里)







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29歳キャバクラ嬢が、ルフィ渡辺に誘われて「愛人」「詐欺の金庫番」になるまでの過程がヤバすぎる《裁判資料入手》

2025年02月07日 22時03分30秒 | 事件と事故



29歳キャバクラ嬢が、ルフィ渡辺に誘われて「愛人」「詐欺の金庫番」になるまでの過程がヤバすぎる《裁判資料入手》

2/11/2023


2/11(土) 8:03配信
47コメント47件

フィリピンにカネを運ぶ

GettyImages


中心的とされる渡辺容疑者には無期か死刑が求刑されるのではないか。計画的で、結果があまりに重大です。一罰百戒ではないが、同種の模倣犯が出ないように厳しい判決を裁判所も認めるでしょう」

 前篇《【独自】ルフィ渡辺の手下として勤務した男が語る「朝8時の朝礼から始まるフィリピン《廃ホテル詐欺現場》恐怖の1日」がヤバすぎる》では、特殊詐欺グループ「ルフィ」のトップ・渡辺優樹容疑者(38歳)の手下としてフィリピンで「かけ子」として動いて逮捕されたX氏の証言を明かした。渡辺容疑者らは、日本で盗ったカネをどうやって回収して、フィリピンへ稼ぎを還流させていたのか? 

  その一端を担っていたのが渡辺容疑者の愛人で、2019年に逮捕された柴田千晶容疑者(32歳)だった。 


「現代ビジネス」は、犯行当時29歳だった柴田の裁判記録などを入手した。渡辺容疑者の愛人になった柴田が、振り込め詐欺のまとめ役として動き、さらには集金役として日本でカネを集めてフィリピンに運んでいた実態がわかった。

  2019年11月28日に逮捕された柴田は、振り込め詐欺により、14もの窃盗容疑で大阪地検から起訴されていた。詐欺の総額は8億4000万円を超える。大阪、奈良、京都など関西から、東京、神奈川、千葉など関東まで広範囲にわたり、受け子の集金役となっていたことがわかる。 

 手口は以下のようなものだった。 

 前篇で明かしたX氏のようなフィリピン側の「かけ子」が標的を見つけると、日本サイドの「受け子」が、その日本の民家を訪れる。 

 警察官だと名乗って訪問し、「印鑑が必要です」「暗証番号を紙に書いて、封筒に入れてください」などと言葉巧みに欺す。

  相手のキャッシュカードを確認するフリをして、その場で「受け子」が持っている別のカードにすり替える。すぐにATMに向かって、現金を引き出す。  

この引き出された現金を集金し、管理する「金庫番」が柴田だった。ときには東京から大阪まで出向き、受け子のリーダー格から1000万円以上を集金していたことが裁判資料からわかる。  


「受け子」たちのリクルート、指導まで

 ここで自称実業家の「コウ」こと渡辺容疑者と男女の仲になった柴田だが、いったんは帰国している。同じ年の4月2日に渡辺容疑者に誘われ、再度マニラに渡航し、現金2000万円を現地で渡している。 

 このとき柴田はすでに「受け子」のリクルート係を担っていた。田中という偽名を用いた柴田は、犯罪グループの必須アイテムであるメッセージアプリ「テレグラム」で、タナカ1(tanaka0146)というIDでアカウントを開設し、「受け子」らに指示を出していた。 

 SNSやテレグラムで、受け子応募者への説明を行ったうえ、スカウト。受け子を運用し、渡辺容疑者ら幹部と連絡をとり、幹部と現場を結ぶ中継役でもあった。大阪府警関係者が語る。 

 「ラウンジやガールズバーなどに勤務して人気もあり、人あしらいがうまい柴田は、渡辺にとってグループのメンバーとしては好都合だった。受け子だけでなく、かけ子や出し子のリクルートもやらせたところ、うまく勧誘できた。

  柴田は受け子に対する指導、とりわけ特にキャッシュカードをすりかえる方法なども教えていた。同時に愛人である渡辺容疑者の指示で、現金の運び屋にもなった。柴田は短期間で、いくつもの業務を兼ねた重要メンバーになっていた」  

2020年10月27日の大阪地裁の判決文にも、こう述べられている。 

 《グループへの関与やリクルート役としての稼働実績、渡辺容疑者と人的関係を基礎として(柴田であれば)受け子らが集めた高額の現金を運搬・保管する回収役を任せることができる》 《渡辺容疑者らは(柴田を)現金の回収役として計算に入れていたと推認される》  

渡辺容疑者との強い絆で結ばれていることが前提となり、犯行で重要な役割を果たしたと裁判所は認定し、懲役4年6月の実刑判決を言い渡している。

  求刑は7年と重かったが、一定の減刑がなされたのは被害者に800万円あまりの被害弁償をしたことが理由となっている。前出の大阪府警関係者が明かす。  

「柴田は、渡辺容疑者からトータルで数千万円の利益を受け取っており、それが被害弁償の原資だとみている。 

 一方で、柴田はフィリピンへ少なくとも7回渡航している。毎回、日本から数千万円を持ち出しており、少なくとも3億円から5億円を手渡したことがわかっている。このカネで渡辺容疑者はフィリピンにいる『かけ子』らに給料を払ったうえ、自身のカジノなどの豪遊に使っていた」




「格闘技やってる奴は日本へ戻れ」
GettyImages

 このときの判決では、フィリピンの渡辺容疑者がリーダー格であるという前提でこう述べている。 


 《本件各犯行を敢行した本件払出盗グループは、フィリピンにも拠点を置き、多数の者が関与して、組織的かつ計画的に敢行された犯罪であり、その犯行態様は巧妙である》  《被告人(注・柴田)は、実行行為を行ってはいないものの、二次回収役として、窃取した被害金を上位者らに繋がる者に渡し、本件払出盗グループが犯罪収益を確実に回収することに貢献しており、ピンポイントだが重要な役割を果たしたといえる》 

 記事の前篇で証言した元グループのX氏によれば、「かけ子」のなかには若い女性も複数いたという。また、渡辺容疑者や小島智信容疑者(45歳)にフィリピン人の妻がいたということも聞いたそうだ。


  フィリピンで「かけ子」をやっていたXさんは強制送還され、日本では警視庁からも厳しい取り調べを受けた。ただし、自身の犯行については、

「マニュアルとかが押収されていて、さらっという感じの調べだった」と明かす。 

 警視庁が関心を持っていたのは、今回の事件につながる内容だった。  「暴力団、山口組と渡辺容疑者との関係を知らないかとか、振り込め詐欺だけではなく、強盗など、手荒いことはしていないのかと取り調べを受けました」  

渡辺容疑者と小島容疑者は、指定暴力団・六代目山口組傘下の組と深い関係があったことが柴田らの裁判資料などからわかっている。そして柴田がカネを運んだ先は、フィリピンの渡辺容疑者だけではなく、日本国内の氏名不詳者も含まれているのだ。  


ここを捜査関係者はこう推測する。  

「暴力団にカネが流れていた可能性は十分ある。フィリピンから強制送還された4人から、これから徹底的に事情を聞くポイントは、暴力団とのつながりだ」  実際、殺人までつながってしまった事件は、半ば予期されていたことともいえるが、X氏は、今になってこう振りかえる。  


「覚えているのは、今村容疑者が『ボクシング、柔道、空手とか格闘技やっているヤツがいれば日本へ戻れ。仕事があるぞ』などと言っていたこと。高校時代に柔道部だったという人が手を上げていたように記憶があります。 


 振り返ると、強盗させようとしていたのだと思います。相手にカネがあることがわかっても、途中でかけ子が失敗して怪しまれ、ダメになることが少なくなかった。 

 そういう相手のリストも渡辺容疑者ら『上』に報告されています。それをもとに襲えばカネになると考えていても不思議じゃない。一連の強盗事件はそういう流れで起きたのでしょう」 


 元山口組顧問弁護士で、現在は『山之内幸夫チャンネル』を開設するYouTuberの山之内幸夫氏はこう語る。 

 「ネットを使い、フィリピンから指示を出し、日本で強盗するという実に巧妙な犯罪です。振り込め詐欺を応用して凶悪化した事件ですね。強盗殺人にまでなったので、フィリピンから強制送還された4人は、窃盗だけにはとどまらず、裁判員裁判の対象として裁かれるでしょう。  

中心的とされる渡辺容疑者には無期か死刑が求刑されるのではないか。計画的で、結果があまりに重大です。一罰百戒ではないが、同種の模倣犯が出ないように厳しい判決を裁判所も認めるでしょう」

  今後、携帯電話の解析などが進めば、さらに大きな被害が明らかになることだろう。





主要な役割を果たしていた柴田だが、活動期間は意外に短い。2019年3月16日、水商売の友人から「金持ちの実業家がフィリピンにいる」との触れ込みで紹介を受けて、柴田はマニラに向かった。


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