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ひぐま>北の大地で神出鬼没「OSO18」>闇夜に紛れ牛65頭襲う、ワナすり抜け「人間の考え読んでる」

2024年11月07日 17時03分13秒 | 事件と事故

闇夜に紛れ牛65頭襲う、北の大地で神出鬼没「OSO18」…ワナすり抜け「人間の考え読んでる」        


    

2022/11/07 14:10

 北海道東部の 標茶(しべちゃ) 町と 厚岸(あっけし) 町で2019年以降、1頭の大型のヒグマが放牧中の乳牛を襲い続けている。被害は今年の8頭を含めて計65頭に上り、このうち31頭が死んだ。ワナをかいくぐり、闇夜に紛れて獲物を狙うヒグマの名は「OSO18(オソ・ジュウハチ)」。酪農が盛んな地域にとって深刻な脅威となっている。(長谷裕太) 

監視カメラが捉えたOSO18とみられるヒグマ。餌が置かれた箱ワナの脇を素通りした(標茶町提供)監視カメラが捉えたOSO18とみられるヒグマ(標茶町提供)

 10月半ば、標茶町の山中で、地元のハンターらがオフロード車を走らせていた。OSO18の手がかりを追うためだ。「神経を研ぎ澄まして行くぞ」。北海道猟友会標茶支部長の後藤勲さん(79)が仲間に声をかけた。

 牛の襲撃は19年7月、標茶町オソツベツ地区から始まった。放牧中の1頭が背中を引き裂かれていた。その後も被害が続き、足跡の分析から、襲ったのは体長2メートル、体重300キロを超える10歳以上の雄グマと推定された。足跡は幅が18センチもあり、現場の地名と合わせ、OSO18と呼ばれるようになった。

 出没4年目の今年も、7月から被害が相次いだが、8月20日を最後に沈黙を保ったままだ。とにかく用心深くて神出鬼没。後藤さんらは約4時間、ライフル銃を引っ提げて山中を捜し回ったものの、その姿を捉えることはできなかった。

 ヒグマは本州や四国にいるツキノワグマよりも大型だが、多くは木の実などを餌にする。エゾシカを捕食することもあるが、牛を襲うケースは極めて珍しい。

OSO18は知能が高く、襲撃を重ねるうちに、「捕獲の網」をすり抜けるすべを学習していると考えられている。深夜から明け方に放牧中の牛のみを狙い、牛舎などには近づかない。沢や林の中を移動しているとみられ、足跡もほとんど残さない。他のヒグマと違い、仕留めた獲物を土に埋めて後で戻ってくる習性も持ち合わせていない。被害現場の範囲は直線距離で30キロ以上にも及ぶのに、それらしきヒグマの目撃情報は1件だけだ。


OSO18の足跡(標茶町提供)

 標茶町では、職員が餌を仕込んだ箱ワナを各所に仕掛けているが、そのすぐ横を通り抜ける様子が監視カメラに映っていた。町農林課の宮沢 匠(たくみ) 係長は「警戒心がずば抜けている。人間の考えていることを読んでいるようだ」と歯がみする。 

 牧場側も手をこまねいているわけではない。昨年、乳牛4頭を襲われた厚岸町営牧場は今春、被害エリアを中心に総延長23キロを電気柵で囲った。牧場全体の4分の1程度だが、牧場長の桜井唯博さん(57)は「できる限りの対策を打つしかない」と話す。

 現場に残された体毛のDNA型などから、OSO18以外に牛を襲うヒグマはいないとみられ、道ヒグマ対策室は「OSO18を駆除できれば被害は収まる」との見立てだ。

「放牧ができなくなるなど地域の酪農のあり方にも影響が出てきている」として駆除の妥当性を訴える。

 地元の危機感はさらに強い。猟友会の後藤さんは「OSO18が襲った死骸から、他のクマが牛の味を覚えるかもしれず、第2、第3のOSOが生まれる前に駆除しなければならない。今年の冬眠前までには決着をつけたい」と話す。


 
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個人情報を渡すな!」訪問営業や不審電話に注意 関東の「闇バイト」連続強盗事件 犯行グループは”闇名簿”でターゲット絞る? 【元捜査一課刑事が解説】

2024年11月02日 10時03分18秒 | 事件と事故


「個人情報を渡すな!」訪問営業や不審電話に注意 関東の「闇バイト」連続強盗事件 犯行グループは”闇名簿”でターゲット絞る? 【元捜査一課刑事が解説】
10/21(月) 19:05配信




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ABCニュース


 関東で相次ぐ強盗事件。実行役が次々と逮捕されていますが、犯行グループはどのように狙いを定めているのでしょうか。元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏が解説します。


 関東では、強盗事件が8月末から少なくとも14件発生しています。最近ですと、16日、横浜市であった強盗事件で、宝田真月容疑者(22)が逮捕・送検されました。


 宝田容疑者は後藤寛治さん(75)の自宅に侵入して殺害し現金約20万円、そして50万円相当のネックレスを奪った疑いが持たれています。宝田容疑者は、「税金の滞納が数十万円あったため、短期間で稼げるアルバイトを探すことにした」「個人情報を指示役に知られていたことから、仕返しや家族にも危害が加えられるかもと考えると断れなかった」と供述をしています。


関東では、8月末から少なくとも強盗事件が14件発生


(Q.これまでに30人以上が逮捕されているにもかかわらず、なぜ次から次に犯行に手を染めてしまうのか?)
佐々木氏:あらゆるメディアが「闇バイトは危険だ」と伝えている。これは成果があると思います。実際、SNS上では「闇バイト」というワードを使わず、「ホワイト案件」「高額報酬」といった言葉を巧みに使い、犯罪ではないように装っています。こうして集めた若者を現場に行かせ、そこでいきなり強盗をやらせ、現場から抜けさせないようにしているのが今のグループの特徴です。


 こうした状況に、警察庁も公式Xで下記のような呼びかけを行っています。
「自分自身や家族への脅迫が理由であっても強盗は凶悪な犯罪です。犯罪に関わってはいけません。勇気を持って抜け出し、すぐに警察に相談してください。警察は相談を受けたあなたやあなたの家族を確実に保護します。安心して、そして勇気を持って、今すぐ引き返してください」


佐々木氏:「闇バイト」を抜けることに関して、指示役はこの闇バイトを手伝った人物の身分証や家族の写真など、いろんなものを持っているということが明らかになってます。その中で「闇バイト」を抜けると言った人物に対して、「家族を襲うぞ」といった脅しがあり、抜けられない若者がいるということだと思います。

(Q.事件では被害者に危害を加えているが、その判断をしたのは、それぞれの実行役or指示役?)
佐々木氏:指示役の判断だと思います。泥棒(窃盗)目的での侵入ではなく、強盗。住人に暴行を加える目的で凶器・テープなどを持っていて、住人をテープで縛ることを計画した上で侵入しているのは明らかです。


(Q.そうなると、強盗致傷や強盗殺人といった重い罪になる。つまり、実行役は指示役にとって使い捨ての存在なのか?)
佐々木氏:その通りで、実行犯は「究極の使い捨て」で、捕まろうが関係ないと。闇バイトに加担している人たちは、ぜひ気づいてもらいたいと思います。


(Q.「闇バイト」をどうしても抜けたいときの相談窓口は?)
佐々木氏:警察庁は「#9110」という、各都道府県警にある相談窓口に電話をくださいと伝えてます。闇バイトを抜ける、出頭するといった相談があれば、すぐに対応してもらえるので、罪を重ねる前にぜひ電話してほしいと思います。


犯行グループは”闇名簿”で狙い?
”闇名簿”の実態は?


 では犯行グループは、どのようにターゲットを絞り込んでいるのでしょうか。そこには”闇名簿”が存在しているということです。


 ”闇の名簿屋”という存在がいるそうなんですが、ここに会社などから名簿を持ち出して売られたり、個人情報が流出するなど、その情報が集まってきます。”闇名簿”には、名前・住所・電話番号・職業・家族構成、さらには資産などの情報が記載されているということです。それが犯罪グループにわたっているとされています。


(Q. 横浜市の事件現場周辺では、約1ヵ月前から「不用品も買い取りたい」「下水道を確認したい」など、不審な訪問・電話が17件確認されました。こうした不審な訪問は、”闇名簿”に情報を加えるため?)
佐々木氏:もちろん全ての訪問営業が「闇バイト」に関わるものではないと思いますが、ここに”闇名簿”を作るための犯罪者が紛れ込んでいるというのは、間違いないと思います。ただ、この”闇名簿”を作るために、訪問だけではなくて電話も使って、元々ある情報からアップデートしているというのがこの犯罪組織の特徴です。


”闇名簿”の質にはバラツキも
 千葉県白井市で現金約20万円と車が盗まれた被害があった事件がありました。捜査関係者によると、男が「1000万円あるだろう。2000万円あるだろう」と脅していたということです。つまり、”闇名簿”にはこれぐらいの資産があると書かれていた可能性があります。


 その一方で、千葉県市川市で携帯電話やクレジットカード、車などが盗まれる被害に遭った事件がありました。この事件は50歳の女性が連れ去られ、50キロ以上離れたホテルに監禁されました。その後、女性は保護されましたが、なぜ連れ去られたのでしょうか。


佐々木氏:埼玉県所沢市で発生した事件では、クレジットカードが盗まれています。その際、被害者からカードの暗証番号を聞きだしましたが、その番号では使えませんでした。おそらく、被害者はうその番号を伝えたんだと思います。そうした背景もあって、市川市の事件ではキャッシュカードを盗み出したときに、暗証番号をその場で聞くのではなく、被害者を連れ出して、お金を引き下ろすときに脅して、番号を聞き出す目的があったと思います。


元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏


(Q. ひとりひとりができる対策は?)
 こういった事件は関東だけではなく、全国各地で起きてもおかしくないと思います。対策として、まず”闇名簿”業者に情報を与えないことです。いろんな不審な電話で個人情報を伝えない。そして、ひとりひとりが防犯意識を持って、防犯カメラや開閉センサー、補助錠などを自宅に取り付けていただきたいなと感じています。


(『newsおかえり』2024年10月21日放送分より)






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マスク氏に審理出席命令、100万ドル配布巡る訴訟で 激戦州裁判所

2024年10月31日 15時03分52秒 | 事件と事故

マスク氏に審理出席命令、100万ドル配布巡る訴訟で 激戦州裁判所(ロイター) - Yahoo!ニュース 








マスク氏に審理出席命令、100万ドル配布巡る訴訟で 激戦州裁判所
10/31(木) 11:20配信




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ロイター
 10月30日、米東部ペンシルベニア州の裁判所は、実業家イーロン・マスク氏(写真)が立ち上げたスーパーPAC(特別政治活動委員会)が大統領選の激戦州の登録有権者に100万ドルを配布していることを巡る訴訟で、マスク氏を含む全当事者に対し、31日の審理に出廷するよう命じた。写真は米ニューヨーク州で27日撮影(2024 ロイター/Carlos Barria)


Kanishka Singh


[30日 ロイター] - 米東部ペンシルベニア州の裁判所は30日、実業家イーロン・マスク氏が立ち上げたスーパーPAC(特別政治活動委員会)が大統領選の激戦州の登録有権者に100万ドルを配布していることを巡る訴訟で、マスク氏を含む全当事者に対し、31日の審理に出廷するよう命じた。


マスク氏は19日、大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領を支援するスーパーPAC「アメリカPAC」のオンライン請願書に署名した人の中から、11月5日の投票日まで毎日1人に100万ドルを配ると発表。激戦7州に居住し、有権者登録した署名者が対象とした。


ペンシルベニア州は激戦州の一つ。同州フィラデルフィアの地方検事は28日、アメリカPACによる金銭配布が州民に個人情報を共有させる「違法なくじ」に当たるとし、差し止めを求めて提訴していた。


アメリカPACやマスク氏の代理人からコメントは得られていない。


米CNNは先週、米司法省がマスク氏の行為について、連邦法に抵触する恐れがあると警告する書簡をアメリカPACに送ったと報じた。










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増える高齢受刑者、執行停止は1%未満 池袋暴走、収容の見通し

2024年10月31日 03時03分17秒 | 事件と事故

東京・池袋で平成31年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、母子2人が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)に禁錮5年を言い渡した東京地裁判決が17日、確定した。

9・18・2021

飯塚受刑者は逮捕・勾留されていないため、今後、東京地検からの呼び出しを受けて出頭し、刑事施設に収容される見通しだ。

 ただ、刑事訴訟法では「著しく健康を害するときや生命を保てない恐れがあるとき」や「70歳以上」の場合に、刑の執行を停止できると規定。飯塚受刑者は公判中に「医師の診察でパーキンソン症候群の疑いがあると言われた」と主張しており、弁護人などの求めに応じて、検察官が執行停止を判断する可能性もある。 

しかし、実際に執行が停止されるケースはごくわずかだ。法務省の矯正統計によると、昨年刑事施設から出所した受刑者4万4437人のうち、刑の執行停止によるものは22人(約0・05%)。過去5年間でも20人前後で推移している。 また、高齢化の進展に伴い、70歳以上の新規受刑者も増加の一途をたどる。平成14年には380人だったのに対し、昨年は1294人と約3・4倍に。

飯塚受刑者と同じ自動車運転処罰法違反(過失致死傷)罪の受刑者に限っても、昨年中に70歳以上の男性9人が新たに収監されている。


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女性を金づちで撲殺し、強盗殺人罪で服役40年。人生の大半を刑務所で過ごす70代男の「罪の意識」と「社会復帰

2024年10月21日 15時03分12秒 | 事件と事故

女性を金づちで撲殺し、強盗殺人罪で服役40年。人生の大半を刑務所で過ごす70代男の「罪の意識」と「社会復帰」(47NEWS) - Yahoo!ニュース 





女性を金づちで撲殺し、強盗殺人罪で服役40年。人生の大半を刑務所で過ごす70代男の「罪の意識」と「社会復帰」
10/21(月) 10:02配信




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47NEWS


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自身の起こした事件を語る山本正男受刑者(仮名)


 70代の山本正男受刑者=仮名=は無期懲役の判決を受け、徳島刑務所(徳島市)で刑に服している。犯した罪は強盗殺人。事件を起こしたのは1970年代、20代の時だ。


【写真】刑務所の前で「出待ち」を毎朝する男性、何をしている? 「刑務官はいい顔をしないが、やめられない」同行して分かった理由


 勤務先の社長の家から現金十数万円を盗み、居合わせた社長の母親を金づちで殴って殺害した。「いまだに心に残るくらい強烈なうめき声だった」。恐怖を打ち消そうと、思わず火を放った。事件を起こした動機は「遊興に明け暮れて妻の出産費用に困った」。一審では死刑判決だったが、二審で無期懲役になった。


 殺人などの罪で服役する無期懲役受刑者は、人生の大半を刑務所で過ごすことになる。彼らは過去とどう向き合い、何を思って過ごしているのか。無期懲役受刑者を多く収容する徳島刑務所で、3人の受刑者がインタビューに応じた。1人目は刑務所で約40年過ごしてきた山本受刑者だ。(共同通信=今村未生)
※筆者が音声でも解説しています。「共同通信Podcast」でお聴きください。


 ▽「幸せ」の意味がわからなかった


 山本受刑者は4人きょうだいで、寺に関連する施設で育った。両親の顔は知らなかった。小学5年のころ、山本受刑者だけ「グレて」、別の施設に移った。「きょうだいの愛情は全く感じた事がなかった。『幸せ』という言葉の意味は分かる。だけど幸せだった記憶がない。本当の『幸せ』の意味が分からない」。人を信用できず、友達もいなかった。


 事件前、姉が戸籍をたどって母親を見つけ、一度だけ会うことができた。しかし、その母親は服役中に亡くなったという。
 ▽死刑判決で「自分見失う」


 一審では死刑判決を受けた山本受刑者。そのころ、体に不思議なことが起きた。1、2カ月間、全く声が出なくなり、神経が過敏になった。「聞こえるはずのない蛍光灯のバチバチという音が聞こえる。自分自身を完全に見失っておかしくなっていた」


 二審は無期懲役判決だった。「重しが薄れたような感じ」がした。上告はせず、刑は確定した。「死に対しておびえる死刑と、ほんのわずかでも希望を持てる無期懲役刑は全く違う」
 ▽事件で失った絆、生まれた絆


 徳島刑務所に服役して約40年。事件後に生まれた息子のことは片時も忘れていない。「〇月〇日〇時〇分〇〇〇〇グラムで生まれた。これはずっと頭に入っている」


 裁判のため拘置所に収容されている時に、息子と面会した。当時妻が送ってくれた写真は大切に持ち続けている。だが、妻とは裁判中に離婚し、家族としての縁は切れた。





 どうしているだろう、とは思うが「未練でしかない。自分が犯したことの結果だ」。一方的に送っていた年賀状は服役して30年の節目に送るのをやめた。区切りを付けるためだった。


 一方で、事件を起こした後に生まれた絆もある。5つ年上の姉との交流だ。「叱咤激励しながらずっと支えてくれている。ものすごく愛情を感じる」。被害者を供養してくれる寺が見つかり、山本受刑者が送る1万円を姉が代理で納めている。
 ▽服役40年、仮釈放の手続きは―


 服役後、ほかの受刑者をまとめる立場を任されるようになり、自分の中で変化を感じるようになった。人とうまくコミュニケーションをとれない性格と向き合い、少しでも直そうと努力した。それに伴って、更生しようという気持ちが強まったと感じる。そのころから20年以上、刑務所内での反則行為はゼロだという。


 今年4月、仮釈放に向けた手続きの対象となった。対象となるのは2回目だった。しかし、仮釈放はかなわなかった。


 山本受刑者は命を奪った被害者や、遺族のことをどう思っているのか。「自分が命を奪うことで、家族の方々もいっぺんに人生が変わってしまった。憎しみは絶対に消えないと思う」


 「悔悟の念でいっぱい。自分自身は後悔ばかりが積み重なる」と話す山本受刑者。仮釈放で社会に戻れるのか。かすかな期待は捨ててはいない。だが、こうも感じている。「年齢も年齢。社会復帰の希望は薄れてきている」
 無期懲役囚へのインタビュー、第2回は10代で事件を起こした30代の受刑者。彼の考える「謝罪と償い」とは。(刑務所内で撮影したインタビュー動画も公開中)


 ×  ×  ×


 無期懲役 期間を定めない懲役刑で、死刑に次いで重い刑罰。刑法28条は、改悛(かいしゅん)の情があれば服役から10年経過後に仮釈放できると定めるが、その場合でも一生保護観察下に置かれる。仮釈放が許されなければ、死亡するまで刑務所で過ごすことになる。法務省によると2022年12月末時点で、全国の刑事施設の無期懲役受刑者は計1688人。22年中に10人が新たに収容され、41人が死亡した。仮釈放された6人の平均受刑期間は45年3カ月





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