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答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

答えのきざし

2019年12月16日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

朝、答えのきざしが突然おりてきた。

折にふれ、「どうしてこんなに苦しいのだろう」と考えていたことについてだ。

あらあら、11年ものあいだブログという「晒し」の場に自分自身を置いてはきたが、そのようなことを白状するのはきわめて稀だ。

まあよいではないか、ことのついでだ、つづきを行ってみよう。と自分自身に言い聞かせて書いてみる。

なにがそれほど苦しいのか?

伝わらないことがである。

わかってもらえないことがである。

以前はこれほどではなかったはずなのになぜ?

と悩んでいた。

やれ「イメージの共有」だなんだと、いわゆる(自称)「ゆる~いCIM」だの「伝家の宝刀CCPM」だのを駆使し、コミュニケーション&コラボレーションで仕事を進めようとすればするほど、「わかってもらえない」あるいは「伝わらない」現実が次から次へと眼前にあらわれてくる。まるでそれらの一切合切が役には立ってないかのように。

なぜなのだ?

それ以前のほうがうまくいっていたのか?

目指す方向にまちがいはないはず。

だとしたら、採用している手法がまちがっているのか?

と悩みは増すばかりだ。

 

先日、現場で起こったささいなミスについて、昨夜、「農家産直(自分です)生搾り柚子の焼酎ソーダ割り」を呑みながら考えていた。

出た結論は、「オレの伝え方が悪かった」。

つまるところその結論は、現場ですぐに出たものと同じだったのだから、わざわざ酔いにまかせて考えるほどのことでもなかったのかもしれないが、ともあれ、出た結論は「オレの伝え方が悪かった」。

ことほど左様に、ここ数年、わたしのまわりで起こる数々の問題の原因をつらつら考えたとき、その結論にいたってしまうことが多い。ほとんどがそうだとさえ言える。

そういうとき決まって別のわたしがこうささやくのだ。

「反省だけならサルでもできるぜ」

結局のところ、それをカイゼンする意思はあっても、カイゼンしようと実行をしていないのではないか?いやいやそのようなことはない。やることはやっているではないか。自分で言うのもなんだが(誰も言ってくれないので自分で言う)、こう見えてああでもないこうでもないと試行錯誤をしている。

あゝそれなのにソレナノニ・・・てなもんである。

 

一夜明け、「答えのきざし」がおりてきた。

ポイントは「以前はこれほどではなかったはずなのにどうして?」と自問自答する場合の「以前」だ。「以前」のわたしは、さして「わかってもらおう」とはしていなかった。わたしのアタマの回転(たいして速くはないが)、わたしの思索の深さ(ゆうほど深くもないが)、わたしの先読み力(たいして未来がみとおせてるわけでもないが)、などなどをフル回転させながら動きつづけるそのわたしについてこれないヤツ、ついてこようとしないヤツ、わかろうとしないヤツ、問題が問題のままであることの原因はソッチのほうにあり、「わかってもらおう」としないコチラにはない。

事実認識をそこに置いている以上、問題は問題として認識されることはない。

だが今はそうではない。

それゆえ問題を問題として認識するようになった。

そして、より高いレベルを求めるようになった。

そういうことなのではないか?

そういえば・・

そう考えるとイチイチ符丁が合うことが多い。

だとしたら・・

「以前」をそのような心持ちで生きていたとしたら、「わかってもらえない」あるいは「伝わらない」は、わたしにとっての問題ではなく、わたしがわたしを問いつめなければならない所以もない。

そうなのだ。この苦しさは「踏み出したそのひと足」の必然的所産であり終わりがないものなのだ、と気づいたとき、とんでもなく高いハードル(少なくともわたしにとっては)を自らに課したことに今さらながら気づいた。

ことは「ゆる~いCIM」や「伝家の宝刀CCPM」というツールを採用しただけで片がつくほど簡単ではない。

ツールは、いかに優れたものであっても、それ自体が「打ち出の小槌」ではなく、問題解決に向けて採用するなかのひとつの手段にすぎない。それが万能ではないことは「百も承知二百もガッテン」だったはずではないか。

なんてこったい。

おりてきた「答えのきざし」は一筋の光明でもなんでもなく、あらたな問いを自らに立てたにすぎなかった。

考えてみればいつものことだと苦笑いする。

あゝ・・・・道程はるかなり。

時間はそれほど残されてはいないのだけれど、かといって、焦って走ることでもない。

ぼちぼち行こう。

 

 

 

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