さて本日は礒部組技術者大反省会である。
小さな会社のことゆえ、「大」反省会という私の勝手な名づけとは裏腹に、こじんまりとした会で、
喩えていえば大運動会の「大」みたいなもの。「大」に格段の意味があるわけではない。
そんな大反省会。各現場発表につづいて各自が反省と抱負を発表するようにしている。
昨年度、私が自身に課したテーマは「信頼せよ、されど検証せよ」。
それが上手くいったにせよいかなかったにせよ、同じテーマを引き継いでしまうのは面白くない。
(もちろん、在りよう、または心持ちとしては継続しますが)
で、今年はといえば、「ぐるぐる循環する」。
ナンノコッチャ?というアナタ、こういうことである。
ここでいう「変化」というのは、必ずしも「進歩」とか「刷新」を意味しているわけではありません。もし、生き延びるためにはたえず「進化」していないといけないとしたら、その焦燥とストレスで人類は疲れ切ってしまったでしょう。(現代人はそのせいでけっこう「疲れ切って」いますけれど。)
レヴィ=ストロースは、社会システムは「変化」を必須としているが、それは、別に「絶えず新しい状態を作り出す」ことだけを意味しているのではなく、単にいくつかの状態が「ぐるぐる循環する」だけでも十分に「変化」と言える、と考えました。(『寝ながら学べる構造主義』内田樹、文春新書、P.162~163)
CCPMしかり、情報発信しかり、プロセスチェックしかり。
やってきたこと、あるいは、やろうとしてきたことを見つめなおし、繰り返す。
理想にはほど遠い現実に卑屈になることなく、ささやかな成果に慢心することなく、繰り返す。
もちろん、ただ繰り返すだけでは惰性でしかなく、マンネリに陥ることがないように新たな取り組みを加えつつ、骨組みをしっかりと認識しながら繰り返す。
それをして私は、「ぐるぐる循環する」と名づけ実践していこうと、そう思うのである。
(またぞろ受け売りです、どおもスイマセン (^^ゞ)。
内田樹
文藝春秋
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