答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

春の心は

2014年03月31日 | ちょっと考えたこと

 

一昨日、歯の治療をしたあとすぐの宴会がたたったか、

歯は疼き目は眩み」する日曜日。

上天気の空を横目で見ながら、

家のなかでひたすらグダグダする日曜日。

一夜明け、西谷川畔を散歩すると、案の定、桜が散り始めていた。

土曜から日曜にかけての、大雨大風のせいである。

満開を迎えることがなかった桜を見上げながら、

ふと、去年もそうだったのではないかいなと、

自宅に戻りブログのバックナンバーを見てみると、

 

きのうの雨で、西谷川畔の桜が、もう散り始めてしまった

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」とは、在原業平の作で、

桜が咲けば散るのが心配になってしまうので、世の中にまったく桜というものがなかったら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに、

というような意味だという。

「もう少し散らずにいておくれ」と思う私はしかし、散り始めても、残念ではあるが、がっかりはしない。

散った花びらも(哀しくはあるが)「のどか」なものだ。

なんとなれば、これもまた桜なのだし、

オヤジともなれば、のどかに哀しいのもまた、趣きがあっていい。


と、3月28日の稿に記している。

今年の心持ちは去年と違い、がっかりだ。

せめて一度は、満開に咲き誇ってほしかった。

自然の理(ことわり)とはいえ、

まことに儚い。


やはり、

世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし(業平)

なのである。

 

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『しあわせる力』(玄侑宗久)を読む

2014年03月30日 | 読む(たまに)観る

 

しあわせる力~禅的幸福論~ (角川SSC新書)
玄侑宗久
KADOKAWA / 角川マガジンズ

 

 では、日本人がしあわせを感じるのはどんなときか。

 少なくとも、予定どおりに物事が進んでいるときではないと、私は思います。思ってもみないことが起こって、その中で自分が揺らぎながら、なんとかやりくりしつつそれを楽しんでいる状況、それがたぶんしあわせなのだと思います。

 日本語の本来の意味での「しあわせ」もそうです。他者と仕合うことがうまくいった、そういうことでしあわせを感じる。他者の振る舞いと合わさって、思ってもみないことが起こり、その巡り合わせを楽しいと思った。本来の日本人が感じる「しあわせ」というのは、そういうことだったのではないでしょうか。(位置No.1126)

 

読了し、やはりKindle版にするのではなかったなと、少しく後悔している。

挿し絵、というかマンガがないのである。

先々週読んだ、そしてこの本を読むきっかけとなった、同じ著者の『日本人の心のかたち』。

ところどころに挿入されているマンガが絶妙なのである。

そしてこの本も、どうやら紙版にはそれがあるようなのだが、

残念ながら電子書籍にはない。

興味があるかたには、ぜひ「紙」を、と薦めるのだな。

 

日本人の心のかたち (角川SSC新書)
玄侑宗久著
KADOKAWA / 角川マガジンズ

 

 

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継続

2014年03月29日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

「アンタとこ、良くなったねえ」

某発注機関某氏にそう言われた私は、

「まだまだ全然、ですけどね」と答えつつ、内心、こうも思ったのである。


「つづけてりゃなんとかなるもんやなあ(なんともならんこともあるけど)」

 

企業文化を変える。生半にはでき得ないことだと私は思う。

まず、変わろうという意志と、そして何より、それに対しての継続的な取り組み。

倦むことなく飽くことなく。

いや、たとえ飽きても、たとえ倦んでも、粘り強く推進する。

諦めたらそこで試合終了ですよ

とは私もよく使わせてもらう名言ではあるが、そして局地戦をみれば確かにその通りなのであろうが、

長い長い闘いなのだと心持ちを定めれば、そんなに簡単にゲームセットにはならないのである。

道半ばで疲れ果て、諦め(かけ)たとしよう。

その先どうすればよいか。答えはシンプルである。

また始めればよいのだ。また足掻けばよいのだ。

その繰り返しのなかの、どこかに光明がある。

ささやかな光かもしれない。

だがそれを理由に見逃してはならない。

小さな成功体験が、「諦めという名の鎖」をほどいたあとに鎧となる。

君やアナタや彼彼女、何より私のような凡人は、そういった繰り返しのなかからでしか変化することができないのだ。

変化という言葉を、成長と置換えてもいい。

そしてその変化や成長のステージに合わせて、変えるべきことは変えていく。

足掻くことである。つづけることである。

つづけていれば、なんとかなる(こともある)。

そんなもんである。

そう思う。


(たぶん ^^;)




 

 

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手紙

2014年03月28日 | ちょっと考えたこと

とある依頼を受けた。

電話で頼まれたあと、ほどなくして届いたのは依頼主が書いた自筆の手紙。

「拝啓」で始まり「かしこ」で終わる、万年筆で書いた便箋3枚の手紙である。

読み終わり、「いいなあ」、と独りごちる。

温かみというか優しさというか、手書きでなければ出せない味が、そこにはあった。

もちろん文章の中身が良くなければ、そのような味は出し得ないという大前提ではあるのだが、

「手書き」というファクターを加えることで、面識がない相手の人柄まで見えるようで、

いたく感銘を受けた私なのである。

最後まで読み終わったあと、すぐまたはじめから読み返し、

また、「いいなあ」、と独りごちる。

「アタシもこんなふうに書けたらなあ」と思ったのである。

「アンタにゃムリムリ」、と頭上斜め45度から別の私に嘲笑われて、

手紙の主さんとは比べるべくもない、下手くそなおのれの字を思い浮かべ、

「やっぱりムリやわな」とあきらめる。

こう見えて、文通なぞというものをした昔もあったのだがと、

40年以上も前を思い出し、苦笑いをしつつ、あきらめる。

そしてその思いを、キーボードに打ち込むのである。



 

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「先読みしてやる」という繰り返し

2014年03月27日 | CCPM

今年度はいつになく、土壇場に完成検査ラッシュ。

そんなある日、いつものように現場担当者の後ろにすわり、せっせとメモをとる私。

ボソリと検査員がつぶやいた言葉に、はっと顔をあげたそのあとすぐ、ニンマリとしてしまったのである。

 

何かが起こってから対処するのではなく、先を見越して工程の見直しをするというのはけっこう珍しい。

未来を見越せるということは能力がある証です。

 

思わず、来し方をふりかえり、じ~んと来てしまった私。

と、すぐ我に返り、メモしたくだんの言葉を読み返す。

何よりこの言葉の主さんが凄いのは、私たちを評価する側の人の多くは、「予定どおり」工事が進むことを評価するのに対して、計画を修正しながら工事を進めていることを評価しているところ。

そのうえで、(何かが起こった)結果に対処しての見直しではなく(起こりそうな何かへの)先読みによる見直しだから良いのだと言うところ。

ということは、この場合の「未来を見越せる」というのはつまり、字義通り「未来を見通せる」という意味などではなく、「先読みをしながら工事を進める」という仕事の仕方を指して言っているのである。

 

そんなありがたい言葉をいただいたからといって、それがそのまま個々人の実力の評価だとは思ってもいないし、実際にはまだまだ・・・、というのが正直なところ。

だが少なくとも、私(たち)がCCPM(クリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメント)をメインの武器として、日々行ってきた、またこれからもやろうとしていこうとしていることへの、ささやかなお墨付きにはなった。

「先読み」して「やる」、そして「ふりかえり」「気づき」、また「先読み」して「やる」。

私たちの工程管理は、そういうものなのであり、

その繰り返しを行うことで、腹に入れる。つまり、身体に落としこんでいこうとしている。

「能力がある」という評価は、そういう積み重ねに対してだと、私は勝手にそう受け取ったのである。

 

そうなのだ。その能力をつけてもらいたいがための悪戦苦闘七転八倒の過去。

そして現在進行形のアレヤコレヤにナンダカンダ。

それらを思うと、なんだか無性にうれしいのである。

 


 

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咲いた桜に

2014年03月26日 | 北川村

 

咲いたと思ったら生憎の雨。

雨のなかの桜も、それはそれで風情があるが、

やはり私は、桜には晴れが似合うと、そう思う。

だが、桜の季節に雨はつきもの。

 

柳は緑、花は紅、真面目(しんめんもく)

                (蘇東坡)

 

花が自然なれば、雨もまた自然の営み。

それが本来のありのままの姿(真の面目)なのである。

とかなんとか、柄にもなく悟ったようなことを考えながら、

西谷川を背景に雨に濡れた花びらを撮ろうと、しばし散歩を中断。

だが、カメラを構える手のもう一方の手が持つ綱の先には我が愛犬が。

当然おもしろくない彼女は、アッチへ行こうとしたりコッチへ行こうとしたりするものだから、

何枚撮っても上手くはいかない。

では、犬を桜の木につなげばよさそうなものなのだが、こんな歌の文句を思い出して止めにする。

 

咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る

 

どちらにせよ、「ちょっとピンぼけ」なのである。

 

 

 

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モネの庭オリジナルエコバッグ

2014年03月25日 | 北川村モネの庭マルモッタン

日本一のモネの庭ウォッチャーだなぞと自称するわりに、

足がむく先は、ほとんど水の庭とその周辺ばかり。

花の庭はおろかギャラリー棟(本館、のようなもの)にも、あまり行くことがない。

そんな私が今シーズンははや2回目。

オープンの日以来のギャラリー棟。

しかもショップに直行である。

お目当てはこれ。

 

 

モネの庭オリジナルエコバッグ。

700円也。

新しい買い物袋を探していた女房殿へのプレゼントである。

 

 

次の日曜日は水の庭。

たぶんソメイヨシノが身ごろのはず。

そろそろ花の庭もいい頃合いだろう。

4月ともなると、モネの庭は日に日に良くなってきて、

いよいよ本格的なシーズンインである。

 

 

とかんなんとか思いつつ、ギャラリー棟をあとにする。

モネの庭オリジナルエコバッグ700円也を下げて、

意気揚々とあとにする。

もうすぐ丸14年のモネの庭なのである。

 

 

 

 

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背負った荷物

2014年03月24日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

踏み出せば その一足が道となる

その一足が道である

わからなくても歩いて行け

行けばわかるよ

    (清沢哲夫)


とはいうものの、

踏み出したばっかりに、色んなものを背負い込んでしまうというのもよくあること。

それをして「余計なもの」と考えるか否かで、「行く道」は大きく違ってくる。

とかなんとか大層なことを言ってはみても、たかが辺境の土木屋にすぎぬ私だもの、

それほど大した能力も根性も持ちあわせてはいないし、背負った荷を放り捨てたいこともある。

誰かに頼まれたこともあり、また、誰に頼まれたわけでもないこともあり、

良かれと思ってのこともあり、また、ただなんとなく、みたいなのもあり。

だが、それやこれやに共通していることは、踏み出した主体は私自身だということ。

たとえそれが、「(ついつい)踏み出してしまった」だとか、

「(ドンと背中を押されて)(気がつけば)踏み出していた」だったにせよ、

「踏み出す」という行為は、私がしたことであり、

だからこそ、「その一足が道となる」。

「ふりかえり」のなかで、間違ったこと、あるいは、上手くいかなかったことに気づく。

どうすれば間違わないか、あるいは、上手くいくかを考える。

その過程の煩わしさから、「こんな余計なもの」と放り捨てれば、そこでジ・エンド。

 

過去を克服する唯一の方法は、それを放り捨てることではなく、過去を考慮に入れ、つねに目前に置いて、これを避けるようにふるまうことである。(オルテガ・イ・ガセット)

 

そして、

 

If I wasn't hard,I wouldn't be alive.If I couldn't ever be gentle,I wouldn't deserve to be alive.

男はハードでなければ生きていけない。ジェントルでなければ生きていくに値しない。

                                (フィリップ・マーロウ)

 

なんだわな (^^)v

 

大衆の反逆 (ちくま学芸文庫)

オルテガ・イ・ガセット

神吉敬三訳

筑摩書房

 

 

プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-3))

レイモンド・チャンドラー

清水俊二訳

早川書房

 

 

 

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道はつながるからこそ道なのだ

2014年03月23日 | 土木の仕事

 

 

 

先週の金曜日。

平鍋大谷川橋が開通。

一番乗りを楽しみにしていたが諸事情がそれを許さず、

何日かが経ったあと、やっと通ることができた。

 

 

 

 

2011年7月20日。

下流側から山越えで被災現場にたどり着いた私たちの眼前に現れた光景。

土石流でズタズタにされた道路、渓流、そこにあったはずの山。

「凄いなあ」とか、

「酷いねえ」とか、

ただただワンフレーズを繰り返すのみの私。

それから3ヶ月後、悪戦苦闘の末、応急復旧がなった道を一番乗りで走り抜け、

追っつけ駆けつけてくれた土木事務所幹部のかたと二人で、

一番乗りの一般車両を待ち受けたときの、あの得も言われぬ達成感。

 

 

あれは、生涯忘れ得ぬ感動だったが、

今回は、それとはまったく違った感じの晴れ晴れとした気分。

なんといっても本復旧の完成である。

やっとつながった道を走るひとときは、通行所要時間にしてわずか何秒かに過ぎなかったが、

「やったね。いいなあ~。う~ん満足、満足」な時間だったのである。

 

単に空間的に隔てられているだけでなく、向こうとこちらが分割されていると感じる能力が橋を生み出す。

両側に分けられているという自覚が、これを結びつけようという意思になる。

それは人間に固有の作業である。(ゲオルケ・ジンメル)

 

道はつながるからこそ道なのだ (^^)v  (宮内保人)



 

 

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支えている

2014年03月22日 | 土木の仕事

え?

オレ(たち)のこと?

 

んなわきゃないわな、と打ち消すその前に、

テレビの画面には、「NTT東日本」というテロップが。

やはり、んなわきゃなかったのであるがしかし、

公共土木という私(たち)の仕事に、こんなにピタリと当てはまる言葉もないんではなかろうかと、

いたく感激してしまった私なのである。

 

私たちの仕事は世の中をあっと驚かすものばかりではない。

けれど当たり前のように見える幸せな日々を支えている。

人の力でつなぐ力で

つなぐ、を、つよく。

http://www.ntt-east.co.jp/gallery/tvcm/

 

 

「土木」というと、「地図に残る」ようなビッグプロジェクトに目を奪われがち。

かくいう私とて、各地で話しをさせてもらうときには、インパクトの強い災害復旧事例に偏ってしまう。

「一つひとつの現場に物語はある」とかなんとか言いつつも、ドラマチックな物語が、そうそうあろうはずもなく、

普通の暮らしを生きる日々のなかで、普通の暮らしを下支えする、普通の「土木という仕事」のほうが多数派なのである。

常々、それをなんとか上手にアピールする方法がないもんかと思いつつも、「ドラマチックやなあ」に傾いてしまいがちなおのれを反省する。

 

けれど当たり前のように見える幸せな日々を支えている

 

「うまいこというもんやなあ」

テレビCMをながめながらそう独りごち、「私と私の環境」について思いを至らす私なのである。

 

私は、私と私の環境である。そしてもしこの環境を救えないとしたら、私も救えない。

                       (オルテガ・イ・ガセット)

 

 

 

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