皇室とゆかりが深く、「御寺(みてら)」と呼ばれる真言宗泉涌寺派の総本山である泉涌寺(せんにゅうじ)の山内寺院の一つである「雲龍院」に先日行ってきた。
日本庭園の美しさもさることながら、写経体験ができるのが魅力でよく出かけている。この度は、写経を仏画曼荼羅アート教室の皆さんと一緒に写経と京都の秋を楽しむために参拝させていただいた。
雲龍院を訪れるたびに「悟りの間」に入り、円形、長方形の障子などを鑑賞する。その部屋の小さな床の間には梵字で書かれているお軸がいつも掛けられている。気にはなっていたが、意味がわからないので素通りしていた。その内容について同行した方から先日、情報を提供いただいた。
その情報を元に調べてみると、「光明真言」というものであることがわかった。密教の真言で、23の梵字に、最後の休止符「ウン」を加えて、合計24の梵字が連なる真言ということである。そのまま梵字で梵音を読誦するということで翻訳されていない、ということである。
オン アボキャ ベイロシャノウ
マカボダラ マニ ハンドマ
ジンバラ ハラバリタヤ ウン
と発音し、読誦する。
内容は、アボキャは不空成就如来を、ベイロシャノウは大日如来を、マカボダラは阿閦如来を、マニは宝生如来を、ハンドマは阿弥陀如来を指すと解釈され、金剛界五仏(五智如来)が光明を放つように如来を読誦し祈願する真言のようである。
仏画曼荼羅を描いている教室としては、また一つ謎が解け、理解を深めながらまた一歩前進したようである。
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