ムネオの厠

後期高齢者の平凡なブログですが、何か…?

§77 ボルネオ島探検隊

2005-06-21 01:07:23 | 旅行記

今日は待ちに待ったホリデイでございます。                                     久し振りに9時までゆっくりと寝たのでございます。

あっ、東マレーシアに出張していた時のお話です。w

日曜日はアマ(メイド)さんもお休みなので、朝ごはんはありません。各自でインスタントラーメンを作って食べたり、パンを食べたり、屋台に出掛けて食べたり・・。( ゜ρ゜ )ハラヘッター

昨日から、ダニエルとF原くんの3人で、日曜日は釣りに行こうと     計画しておりました。

朝10時に約束どおり、ダニエルが車で我々のハウスへ迎えに来たのでございます。ダニエルは我々の会社のローカルスタッフで、電気が専門のエンジニアでございます。         

イギリスの大学に留学して、エンジニアの資格を持つ中国系マレーシア人なのです。ですから、彼のサラリーはマレーシアでは破格の5,000M$(25万円)も貰っているのでございます。KLのOL達は月に25,000円ぐらいですから、かなりのエリートなのでございます。           

聞くところによると、東南アジアエンジニアになるにはイギリスの大学を出るか、シンガポール大学を出ないとハクがつかないらしいのでございます。どんな大学でも良いからイギリスの大学を出るのが  手っ取り早いらしいのでございます。

彼の車はニッサンのブルーバードでございます。それも5年前に新車で購入したそうで、中々リッチなようでござます。w

ダニエルとは初めてKLに出張した時から、いつもペアを組んで仕事をしてきたのでございます。彼が私のデタラメ英語をそれとなく理解して、相手に通訳してくれるのです。彼はまったく日本語は出来ませんが、私が何を言いたいのか懸命に推理していたのでしょう・・。w

KLに滞在している時は、土曜日の夜になると、彼とゲンティンハイランドカジノに行き、いつも二人で負けて帰ってくるのでございます。w

カジノの話は又、別の機会にすることにしまして、今日はボルネオ島のお話でございます。

ダニエルと二人で屋台へ行って朝飯を食べ、その帰りにハウスで待っていたF原くんを乗せて町の外れの港へ向かったのでございます。

ダニエルがボート会社の人と料金の交渉して貰ってるのですが、中々戻って来ません。

「何を揉めてるの?」と聞くと、ボートのチャーター代が1時間6,000円だと言うのです。

最初は1人10M$だと聞いていたので、エラク吹っかけられてるなと思ったのですが、良く聞いてみると、12人乗りのボートなので、1人10M$で120M$(6,000円)だと仰るのでございます。

こちらが3人でもチャーター代は120M$だと言うのでございます。ごもっともな話なので、ダニエルに120M$でOKだと伝えたのですが、ダニエルは納得出来ない様子でございました。w

我々が6,000円づつ出せば2時間は借りられるのだから、もう良いよとダニエルを宥めたのでございます。(中国人はシビアですから・・。w)

結局、2時間では釣りは無理だから、川のぼり探検をすることにいたしました。(川口浩の探検隊のように・・w)(´ー`)ダレモシラネーヨ

ボートはヤマハのかなり新しいモーターボートでございます。       

時速30kmぐらいで川をどんどん上って行きます。

河口から20分も上がると、もうそこはテレビや映画で目にするジャングルの河そのままでございます。茶色の水が不気味さを一層増して、周りの景色も河に沿って熱帯地方特有の木々が生い茂り、正にボルネオ島探検隊でございます。

         02-02-03-00-003                                                       この東マレーシアのサラワク州の某町の産業は、主に石油、天然ガスのプラント関係でございますが、木材も重要な産業なのでございます。        

河口付近にはいたるところに製材所がある為、奥地から伐採した木材を積んだ船が何隻もすれ違うのでございます。又、この島の奥地に行くには、迷路のように延びた川が主な交通手段となりますので、移動は全て舟なのでございます。

sarawak-mangrove1 材木を運ぶ船以外に生活のために行きかう大きな船や1人乗りの小舟も沢山すれ違うのでございますが、遊びで乗ってる我々のモーターボートの波で転覆しそうになってしまいます。                                 

我々は申し訳ないなと一応は思っておりました。(*_ _)人ゴメンナサイ

河口から40分ほど上がりますと、川はだんだん細くなり、ますます  ジャングルでございます。ボートのドライバーが言うにはクロコダイルも棲んでいるとか・・。何しろ川の中に手を突っ込むのも怖いぐらいの不気味さなのです。ピラニアが生息しているかどうかはわかりませんが、手を入れると食われそうで・・。w

1時間ほど走ったところに小さな村がございました。                    

ドライバーがここで降りて、食事をしようと言い出しました。

村の名前はSebauh townと言って、小さな食堂が2軒とペトロステーション(ボート用)、雑貨店があるだけの小さな村でございました。

ドライバーは若いマレー人でしたが、中々良い男でございまして、食堂に入るとミーゴレン(焼ソバ)と冷たいコーラを奢ってくれたのでございます。

「腹は減ってないか?もう1本何か飲むか?」と盛んに気を遣ってくれるのでございます。腕にタトゥーを入れているので、最初はガラの悪いヤツだと勝手に思っていたのですが、実にキレイな英語を使うし、「カメラを持って来なかったのは残念だね・・。」と村の中でカメラを持っている人を探してくれたりするのでございます。結局、この村でカメラを持っている人は見つかりませんでしたが・・。w

30分ほど休憩して、出発した港へ戻ることにいたしました。                          更に川をず~っとず~っと上がると、ロングハウスがある村へと続き、昔の首狩族の村があるのですが・・。(`Д´)マヂデスカ!?                          

帰りは下りですから、ボートも時速50km近いスピードで、30分ほどで港に帰り着きました。

ちょうど2時間の船遊びでございましたが、我々は貴重な経験をしたと大満足でございました。

私はチャーター代と食事代を含めて払うつもりでいましたが、請求された金額は120M$だけでございます。

This one only?」と聞きますと、同じ2時間のチャーターでも行きっ放しの2時間と元へ戻る2時間ではペトロ(ガソリン)の費用が約2倍違うので、元の所へ戻る場合は1時間分でOKなのだそうです。

それに、食事代と飲物代も1時間のチャーター代に含まれるサービスなのだそうでございます。まぁ、2時間で6,000円も手に入るなんて確かに十分ですよね・・。w

本当に正直で気持ちの良い青年でございました。                         「See you again」と言って握手して別れたのでございます。

 

 

実は後日談がございまして、我々が船遊びをした1ヶ月後、同じ会社の社員の家族がKLから遊びに来て、同じように船をチャーターして川を上ったそうです。

その時、赤ちゃんも乗っていたのですが、誰も気付かないうちに船から転落して2度と見つからなかったのでございます。

もちろん、町では大騒ぎで大捜索を行ったのですが、川の流れは速く、まっ茶色の川は透明度がほとんど無い為、結局、発見出来なかったのでござます。

その話を東京で聞いたのですが、赤ん坊をあんな船に乗せること自体問題なのですが、乗せるならずっと抱いていれば良いのに、ボートの椅子に座らせていたのでしょう。木材を運ぶ船とすれ違う度にボートは大きく揺れたのですから・・。

我々がほんの1月前に遊んだ船遊びが、本当に後味の悪いものになってしまいました。 Σ(゜д゜lll)ガーン

 

 

 

 

※写真は勝手に使わせてもらいました。(*_ _)人ゴメンナサイ

コメント
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