神戸港の艀の全盛期は昭和44年の2130艘でした。中突堤のポートタワーの東側に艀だまりがありました。昔の「ゼンリン
の住宅地図」神戸市地区の表紙はポートタワーと艀だまりでしたから、神戸市を代表する風景でした。港の近代化と船のコンテナ
化に伴い艀は激減、早くも昭和62年には艀だまりは埋め立てられメリケンパークが誕生します。
写真 左 艀だまりを埋立てたメリケンパーク。左はポートタワー(現在耐震補強工事中で白い筒になっています)奥は二階建ての
高架道路までが艀だまりでした。
写真 右 国産波止場共同住宅 神戸港福利厚生協会 3棟。1階が倉庫2階が事務所、3~5階が住宅です。入居 昭和42・
43・44年 住宅型式 2K(30.37㎡)160戸 団地の前が艀だまりでした。
艀は仕事の場であると同時に生活の場でもありました。水上児童寮に子供を入れたり、アパートを借りることもありまし
たが、艀の船室に家族で居住し艀から学校に通うケースもありました。子供が海に落ちる事故も当然あったわけです。
神戸市営の上屋(港の倉庫)の上に神戸港福利厚生協会よって水上生活者向けの住宅が建設されました。
三菱重工神戸造船所の巨大クレーンが荷物の積込をしています。
艀に積み込むと艀が大きく沈みます。かなりの重量物のようです。シートの色は白から青に変っていますが、形状は前回の物に
似ています。
小説キャナルタウン 97 三菱重工神戸造船所の重量物の出荷風景(2022.6.24)をご覧ください。
積込みが終わったら新しい艀がやって来ました。
積込みが終わった艀は岸壁を離れます。
入れ違いに2隻目の艀が着岸します。
艀は港外にはいかず東に向かいます。おそらく輸出用で大型船に積み替えると思われます。
後ろはコンチェルトです。演奏と食事が楽しめます。
二連曳き艀が入港します。
三連曳き艀が出港します。最近は艀はエコで省エネ省力の運搬手段として再評価さえています。
連載小説AKB 112 第95話 三連曳き艀がやって来た 明石海峡安全日記(2022.7.1)があります。
これは第一よし丸です。と言う事は曳いているのは川崎車両の新幹線です。
大きな艀とすれ違います。
後ろは港巡りの遊覧船、ロイヤルプリンセスです。
二隻目の曳船は光宝丸です。新幹線が並んでやって来ました。
巨大クレーンの積込再開です。
四方をロープで引っ張るのは新幹線の積込みで何度も見ましたが、新幹線に限らず一般的な手法のようです。
小説キャナルタウン 99強風新幹線積出し 祝分社独立川崎車両株式会社(2022.7.29)をご覧ください。
着底しましたがこの箱はそう重くないようです。
岸壁を離れます。
潜水艦の前を通って行きます。潜水艦の輸出はままになりませんが、メイドイン三菱重工神戸造船所の品質を世界のどこかで発
揮してください。
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