団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

小説タウンハウス 4 再録 小説タウンハウス 第3回 遊び放題

2017-06-30 08:08:42 | 日記
       恐れ入りますが

   小説タウンハウス 2 再録小説タウンハウス 2 第1回 アカシザウルス (2017.4.7)

   小説タウンハウス 3 再録小説タウンハウス 3 第2回 明石中央体育館 (2017.5.12)


   の続きとなります。例によってこのブログにはクリック一つで見る機能はありません。バックナンバーからご覧ください。


   遊び放題は大久保インターの近くにある巨大室内遊園地である。本当の名前はKid s US.LAND、15分105円で

  遊び放題である。

   大久保インターの南にはイズミヤと約40店のショッピングセンター「カナート」とホームセンター「ナフコ」と家電量

  販店「ケーズデンキ」を中心に飲食店等が集まって、大きな商業エリアを形成している。遊び放題はケーズデンキの2階

  「ダイソー」の隣である。妻がまだ外出が出来た頃は何度か来たことがあるが、健太と二人になってからは何か入りにくい

  存在であった。理恵は初めてであった。

                                            つづく               

  注 入場料金は15分100円+税ですので現在は105円では有りません。初回のみ入会カード作成費が必要なようです。

        

       タウンハウス岩岡の南約500m、大久保インターの南は多きなショッピングエリアとなっています.

   写真 左 カナート西神戸 イズミヤと約40店の専門店からなるショッピングセンターで映画館「カナートホール」や

       文化教室「ペレーネカレッジ西神戸」・くら寿司・マクドナルド・ガスト・ミスタードーナツなどとりあえず

       一通り揃っています。

   写真 右 ホームセンター「ナフコ」家電量販店「ケーズデンキ」・自転車あさひ・ダイソー・しまむら・ アベイル・

       ショット・アクトス・別館にはじゅうじゅうカルビ・ふとんのつゆきなど色々ありますが建物に名前が有りませ

       ん。遊び放題はこちらにあります。

        

   写真右は昔の入口です。この小説が書かれた当時は「遊び放題」が愛称かと思ってましたが現在は使われていない様です。

        

   写真左は現在の入口です。館内どれで遊んでも15分100円(税別)

        

   
       JA兵庫六甲岩岡支店 農協市場館ピカリショップ

        

   タウンハウス岩岡の北約500mにはJAピカリショップがあります。毎朝(火曜日と年末年始がお休み)近くの農家か

  ら軽トラックで野菜や果物が運び込まれます。開店前には長い行列が出来ます。(営業時間は10:00~16:30)毎日のこと

  なので軒下にいすが用意されています。


       県営緑農住区開発関連土地基盤整備事業 記念碑   神戸市岩岡土地改良区

       

   JAピカリショップがあるJA兵庫六甲岩岡支店の敷地の北東の角に県営緑農住区開発関連土地基盤整備事業の記念碑があ

  ります。昭和45年3月に第二神明道路が全線開通し大久保インターが出来、岩岡地区はスプロール化の最前線となります。

  奇しくもこの年、新都市計画法により 市街化区域と市街化調整区域の線引きが行われ、岩岡町1,170㏊は市街化調整区

  域1,005㏊と市街化区域165㏊に分けられます。

   緑農住区構想は市街化区域・市街化調整区域を越えたダイナミックな開発手法で営農希望者には市街化区域から市街化調整

  区域への換地、営農を希望しない者にはその逆の換地を行うなど、線引きの矛盾を解消しつつ、都市近郊農業に適した優良農

  地「緑農区」と地域性を活かした良質な宅地「緑住区」を創設するもので実質的な施行面積は岩岡町の半分に及びます。(市

  街化区域は区画整理事業等により行われたため記念碑の面積には含まれていません)大久保インター周辺の大商業地域から、

  緑豊かな住宅地、のぞかな農村風景まで現在の岩岡町のグランドデザインはこの時に出来たとも言えます。

   せっかくの緑農住区開発関連土地基盤整備事業ですが平成11年の廃止までの間に8県12地域で実施れたに過ぎません。

  理想が高すぎたのでしょうか。制度が想定した適地が無かったのでしょうか。緑農住区構想の制度設計は神戸市と横浜市の数

  カ所の地区がモデルとなりましたがこの中で実現したのは岩岡地区のみです。(神戸市ではこの後、地下鉄押部谷駅周辺の

  前開地区で実施されました。工期 昭和59年度~平成2年度)この後不動産バブルによって政策は揺れ動きます。

             記念碑の裏には完成までの苦労が記されています。

   都市近郊の市街化区域と農業振興地区が併存する地帯において農業と都市の調和のとれた健全な発展を目的とした緑農住区

  が開発関連土地基盤整備事業が制度化されその国内第一号として岩岡地区は昭和47年度に農林水産省採択翌昭和48年度か

  ら兵庫県営事業として着工爾来十有余年比の間幾多の紆余曲折をたどりつつも山積する難問題を役職員組合員が一体となっ

  克服推進すると共に併せて国県市緑農開発公社及び関係者の的確な指導援助を得て当地区における世紀の大事業は完成した。

   此の傑れた事跡を長く後世に伝えるとともにその生産基盤の上に更に岩岡伝統の愛農精神を注ぎ農業生産の拡大並びに経

  営の安定向上を図り以て豊かで平和な郷土岩岡が大きく躍進することを衷心から祈念し竣工を機に茲に本事業の概要を刻紀

  する。

        昭和57年10月5日

        兵庫県土地改良事業団体連合会会長   参議院議員   梶木 又三

   事業概要   施工面積  454㏊

          整地面積  361㏊

          受益農家  707戸

          総事業費  31億8154万1000円

          工事期間   自 昭和48年度   至 昭和56年度

   

     注  昭和50年の岩岡町の農家の戸数は731戸、計画当時の農地面積は719㏊でした。


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