地域に育てられる子どもたち

私の勤務校では「合宿通学」という行事を行っています。

4~6年生の中から希望者を募り、抽選で20名(男女10名ずつ)の子どもたちが2泊3日の合宿生活を送ります。宿泊場所は町内会館。ここから学校に通ってきます。毎年、希望者が多く、抽選で選ばれた子は、抽選もれした子の分まで、合宿生活を頑張ろうという合言葉で生活しています。

子どもたちは2泊3日の中で、夕食を自炊したり、地元の銭湯に行ったりして、貴重な体験をしていきます。ちなみに毎年の夕食メニューは、初日が牛丼、2日目がカレーライスです。


そして今日の3日目。午前中に商店街の方々に全面協力していただき、「職場体験」をします。20人が様々なお店に分かれて行き、約2時間、店員として仕事をする体験学習をします。
スーパーマーケットでは、入り口で「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」と元気いっぱい声をかけている子どもたち、レジで会計をしている子どもたちがいました。
ペットショップでは、ペットのお家を黙々と組み立てている姿がありました。
お団子屋さんでは、厨房に立たせていただき、みたらし団子を作っていました。
八百屋さんやお茶屋さんでは店頭で接客をしていました。
喫茶店では、ウエイター、ウエイトレスとして働いていました。

このような活動は地域の方々のご協力なしにはできないことです。特に町内会長さんは、お忙しい中、いつも「子どもたちのためだから」と言って、全面協力してくださいます。私に対しても、いつも笑顔で「先生、子どもたちをよろしく!」「学校を良い学校にしてくださいね!」と言って下さいます。

地域の方々に育てていただける環境。これは今の東京の中では、大変に貴重なものだと私は思っています。


実は私、「職場体験はキャリア教育につながるのかな?小学校では大きな夢を抱かせることが“生きる力”につながるのではないかな?」という疑問を持っていましたが、今日、各店舗ではつらつと一生懸命に働く子どもたちの姿を見て、職場体験も素晴らしいキャリア教育になるんだと認識を新たにしました。



合宿通学に参加することができた20名の子どもたち。
君たちはお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに、明日からは「全校のリーダー」として学んだことを学校生活に役立ててくださいね!
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