SD並び・体育朝会

運動会に向けての学習が始まっています。
今日の朝は体育朝会。
校庭で並ぶ時には、最初から間隔をあけて並ぶ、「SD並び(ソーシャルディスタンス並び)」を指導しています。
そうすると写真のように、校庭全面に広がっていきますから、運動会は残念ながら観客席を設けることができなくなります。
そこで今年度は、金曜日に児童のみの紅白対抗運動会を開催し、土曜日は体育学習発表会形式の分散型で、保護者の皆様方に参観していただくという苦肉の策を講じました。
ご理解いただきたいのは、本校教員たちは、かなりの時間をかけて、今年度も運動会をどうするか話し合ってきました。
最も大事にしたいことは何か。それは子どもたちの心身の成長や上下の学年で一緒に取り組む刺激や思い出を最優先に考えるのが学校教育であろう。
その次に、保護者の皆様にも心に残る子育ての思い出を保障すべきだ。
こうした考えは昨年度から変わらぬ姿勢であります。
昨年度は、無観客にした代わりに、77本もの動画を公開しましたが、本当は子どもの姿をご自身の目でみていただきたい。それを解決するために、今年度は2日間開催という形式を取らせていただきます。
金曜日に運動会で心の燃えるような1日を過ごした翌日に、もう一度、体育発表をするということは、子どもたちだけでなく、教員らの気持ちにも困難な感覚がありますが、チーム矢口で頑張ってみようと共通理解しました。
保護者の皆様も、どうかご理解いただけると本校の教員たちも救われます。
心よりお願いいたします。
両日の晴天は、校長の責任ということで、今日から1か月間、天に一念を送り続けます。
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5年生・お米プロジェクト2021作業開始

矢口自然農園。
豊かな学校内自然環境は、矢口渡地域の皆さんの和(なごみ)にもなっています。
それは人だけでなく、鳥や昆虫などの生き物たちにも憩いの場所となっているのです。
これからも長い間、守っていかなくてはならない学校の宝物。
もしかすると、東京の宝物といってもよいかもしれません。

この矢口自然農園が作られたのが2010年度(平成22年度)です。
新プールが建設されたことに伴って、旧プールの場所が空き地になり、ここに当時の八木校長先生が中心になって、地域の方々のご協力もいただき、矢口自然農園が造成されたのです。
2021年度(令和3年度)の今年、12回目の「お米プロジェクト学習」が始まっています。
本校5年生の最大の特色ある教育活動です。
昨年度は新型コロナウイルス感染症防止のための臨時休校が5月末まで続きましたので、田んぼ学習の最大のピンチでありました。
しかし、矢口のお米作りの灯を消してはならないという、教員の思い、現6年生たちの頑張りもあって、何とか伝統をつなぐことができました。
その努力の上に、今年度の「お米学習プロジェクト」は成り立っていることを、現5年生は忘れてはいけません。
そして、このお米作りの灯を、持続可能な教育活動(ESD)にするためにも、一歩レベルのあがった取組にしていきたいところです。

今年度の学習については、学年主任と様々に相談をしておりますが、「体験学習」に踏みとどまることなく、「探究型体験学習」にしてほしいことを指示しております。
総合的な学習の時間の目標は、

(1)探究的な学習の過程において,課題の解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究的な学習のよさを理解するようにする。
(2)実社会や実生活の中から問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め,整理・分析して,まとめ・表現することができるようにする。
(3)探究的な学習に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,積極的に社会に参画しようとする態度を養う。

となっています。

これを「お米プロジェクト学習」にあてはめると、

(1)お米を育てる中で、課題や問題を見つける。または、生じた問題を解決すべき課題とする。
(2)解決に必要な知識・技能を身に付ける。
(3)何のためにお米作りをするのかをはっきりさせ、探究的学習の魅力を十分に感じ取る。
(4)地域や社会の状況も知り、自分なりの課題を立て、情報収集→解釈→熟考→評価→まとめ→発信のサイクルをくり返す。
(5)仲間と共に活動し、協力することの意義を感じ取り、さらには地域社会からの協力を得、子どもだけでは実現できないお米作りの難しさに挑戦する。
(6)自分たちの学んできたことを客観的にまとめ、次の学年に「学習財産」を引き継いでいく。

このような学習過程になるでしょう。

今年、例年の活動から一歩高めたことのひとつに、「種の発芽から観察する」ということを加えました。
もっと高めていく予定もありますが、それは当サイト上で折々にお伝えしていきます。
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