たぶん今年一番の暑さの中、世田谷遠征を行い、都大会に出場した7チームに胸を借りました。練習試合をせずに個人のスキルアップを目指した6月の成果を試すには最適な機会でした。
辰巳ジャンプは私も子どもたちも、あのあまりにも悔しい全日本予選の敗戦を片時も忘れません。
「あの悔しさに比べれば、苦しい練習など遊びのようなものだ」
そんな気持ちで練習していきましょう。そして、これを合い言葉にしていきましょう。
「あの悔しさに比べれば、苦しい練習など遊びのようなものだ」
今日もその気持ちは確かにありました。チームのトラウマといえばトラウマなのですが、
「災い転じて福となす」
「苦悩の薪(たきぎ)を燃やして、成功への魂の炎とする」
というプラス転換の法則にのっとって、みんなで全力プレーができるように努力しています。
この魂の炎が午後の試合で灯りました。それまでは何気なく試合をしていた子どもたちに対して、私自身がキャプテンの役目を演じてチームのリズムを生み出し、「この試合は何としても勝て!」と、他支部の2位チームに勝たせました。試合後に、
「君たちは反省もなく、また何となく試合をしていた。だから後ろからみんなのリズムを作るような声かけをし続けたんだ。全力プレーで集中してこういうリズムを作り出そうとしている人が、このチームには一人もいないじゃないか。だから私がキャプテンのような役目をやったんだ。それを感じ取って、何をしなくてはいけないか分かった人がキャプテンだ。このチームのキャプテンは誰だ?」
と言葉をかけますと、全員が即座に手を挙げる。どうやらチームとして試合をしていくための大切な「心」をやっとつかめたようで、最後の2試合は、私が驚くほど圧倒的な試合運びをしていました。
7勝2敗。
負けた2つはレセプションの乱れ。ラリーになれば4人が攻撃できるチームですからどう考えても有利。そこで最後にまとめの一言。
「レセプションの練習はおもしろいものではないけれど、この夏休みは徹底的にレセプションの練習をして、相手に点をやらないバレーを目指そう。ラリーになれば必ず勝てる。攻撃力だけなら絶対に負けない。だから余計な点をやらないために、相手にサービスエースを取らせないチームを目指すよ。」
いよいよ本当に厳しい夏の練習の入口に立った辰巳ジャンプです。