今日もまた、赴任校の教育方法の素晴らしさに驚かされました。それは月曜日の全校朝会の取り組み方についてです。
看護当番の教員が全体整列をさせ、全校朝会が始まるところまでは普通の学校とまったく同じです。この次が私にとっては衝撃的でした。朝会がただの朝会なのではなく、立派な「儀式的行事」になっているのです。子どもたち全員が整列した目の前、校舎の最も目立つところに飾られている学校の歴史を刻んできた「鐘」があります。代表の6年生4名が前に出てきて、この鐘をリーンと(凛と)鳴らしながら、学校教育目標を暗誦します。それに従って、全校児童が声をそろえて教育目標を暗誦するのです。
この学校にずっといる方には当たり前なのでしょうが、私自身の教育課題にしてきた「学校教育目標の徹底」が自然になされていることに非常に感動しました。
担任時代に「どうしたら教育目標を学校の全員に意識させることができるのか」ということ悩み、教育目標を考えさせる授業をしたり、さらにはもっと覚えやすい目標にするべきであると提案を続けてきたりしました。しかし自分の学級や学年に徹底することはできても、どうしても全校に広げることができませんでした。
今日の子どもたちの、静かに声をそろえて暗誦する「教育目標」を聞きながら、(ああ、こうやって伝統が作られていくのだなぁ、さすが日本でも最も古い部類の伝統を誇る学校だけあるなぁ)とつぶやいていました。
実はこれだけでは終わりませんでした。次に全員で校歌を歌いながら「校旗掲揚」を行うのです。これもまた6年生が中心になって下級生をリードしていきます。6年生の姿を見て、低学年の子どもたちはお手本にするのです。
「目標意識」があるかどうかで人間が発揮する力も大きく変わってきます。良き伝統をさらに良い次元に高められるように、自分に何ができるのか?それを常に考えながら、進んでいこうと思います。
日々、新しい勉強ができている副校長の出発になりました。
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