チームの特徴は、キャプテンを育てること

人生初のぎっくり腰で、まったく動くことができない私です。これほどの悪い状態になるとは予期していませんでした。最近、新しい布団にかえてから、どうも腰が重いなとは感じていたのですが、最悪の形で影響が出てしまいました。

チームみんなが楽しみにしていた日曜日のアンダー10にも行けず、大変なご迷惑をチームの皆さんにも、他チームの皆さんにもおかけしました。ここに深くお詫び申し上げます。
接戦の3試合を経験できたようで、今後にたくさん活かしてくれたらよいでしょう。

また、月曜日には、千葉県の中学校バレーボールの県大会があり、辰已ジャンプから途中で転校したハナとナナミの二人が、それぞれのチームのキャプテンとして出場したので、なんとか応援に駆けつけたかったのですが、それもかないませんでした。布団の上でツイッター観戦するしかありませんでした。
卒業生が各校でキャプテンとして活躍していることを耳にすることが、私にとっては最高の楽しみです。また、いくつになっても、どのような立場になっても、チームのため、周囲の人たちのために努力をしている先輩たちの姿は、後輩のよきお手本になります。卒業生頑張れ!と応援しています。

さて、ぎっくり腰はなかなか手ごわい相手でした。もしかすると、しばらく練習参加は難しいかもしれません。勤務校の事務仕事は、夏の練習をたくさんできるように数ヶ月早く進めていたため、けっこう余裕がありそうで、なんとかなりますが、動けない状態で、バレーボール練習指導は厳しい。
こんな状況でも、落ち込んでいるわけではなく、気持ちは前向きなので、自分の身体を毎日励まして、早期回復をもくろみます。
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江東区小学生バレーボール教室で見せた意外な姿

今日は朝から江東スポーツ会館で、「江東区小学生バレーボール教室」を開催しました。午前中は昨年に続いて、今年も地元のVリーグチームである「FC東京バレーボールチーム」のバレーボール教室。いつもたくさんの選手を連れてきてくれるFC東京チームに感謝しています。

今日のバレーボール教室で辰已ジャンプの中で一番目立っていたのが、意外なことに2年生と新人4年生の二人でした。午前中のバレーボール教室では、体の大きな選手にピッタリくっついて甘えている姿がありました。恥ずかしがり屋の2年生と、しっかり者で人に甘えることのあまりない4年生だと私は感じていたので、積極的に選手とふれあう様子に、うれしくなりました。

さらに午後のソフトバレーボール大会では、いろいろなチームの子供たちを混ぜて、混合チームで試合をしてもらいます。じつはこれが私の一番心配していた行事。辰已ジャンプの練習で、あまり試合に出たがらない2年生が、見ず知らずの子供たちの中でどうなってしまうのかと。ところが、初心者クラスのチームの中で、おそらく自分ががんばらないとチームが勝てないと思ったのでしょうか。チームには上級生もいるのに、積極的にレシーブにいき、中心選手として大活躍しました。その結果、なんとチームは優勝。優勝賞品のポッキーをもらって、本人はニコニコ。私もこの子の良さを確認できて万々歳。素晴らしい一日になりました。

来週はいよいよアンダー10大会です。良い結果を出せるように指導します。チームの保護者の皆さん、暑い中ですが、応援よろしくお願いします。
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微速前進 着実前進 クロストレーニングも入れながら

辰巳ジャンプは、ここ3週にわたって地元で練習。今、じっくりと練習を重ねて基礎技術を伸ばしておく必要があります。練習しているのは2つだけ。アンダーでつなぐこととスパイクのみ。毎週見ている私には、あまり伸びていないように見えます。しかし、ものすごく地道な練習をくりかえしているので、きっと何週間かに1度しか見ない保護者の皆さんには、子どもたちの成長ぶりがはっきり分かるのではないかと思います。

この3週間、期待の大型2年生がラリーに入ることができるように練習を工夫しました。その甲斐あって、練習時の声もけっこう出るようになりましたし、シートレシーブならばラリー中にボールをつなぐこともできるようになってきました。できることなら、同学年の仲間が6人そろうと、もっと積極的になるだろうと思うのです。2年生のうちに6人そろうといいですね。そうすれば来年の「U10大会」には、新3年生チームで出られます。

さて、今日はクロストレーニングとしてサッカーをしてみました。他競技をやらせてみると、子どもの特ちょうがよくあらわれ、本職のバレーボールのポジション決定にも役立つことがあります。じつはこのサッカーでも、2年生が楽しそうに参加できました。おやおやこんなに積極的にできるんだなぁと長所を発見しました。

さらには辰巳ジャンプ恒例のレクリエーションである「かくれんぼ」を昼休みにやりました。監督の私もかくれました。大人の智慧を使ってかくれますので、子どもには見つけることができませんでした。どのようにかくれたかというと、鬼が自分のかくれ場所にたどりつくまでに、二重のトラップ(わな)をしかけておりましたので、子どもたちはすぐ近くまでは来ることができても、一重目のトラップの裏側を見て「いない」と判断し、あきらめてしまうのです。私まで1mの場所まで来ているのに、「なんか変な感じがするけど、まさかここにはいないよ。」といって、探そうとはしませんでした。次にかくれんぼをする時には、もっと分からない場所にかくれるつもりです(笑)

来週は「きゃんでぃりーぐ」に参加予定です。しばらくぶりの試合です。練習の成果を出せるといいですね。
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辰巳ジャンプ チーム短期ビジョン

写真は、フジテレビのドラマ「医師たちの恋愛事情」の一場面です。辰巳の森海浜公園の歩道橋の上で、背景にはあけぼの住宅が映っています。辰巳という地域は、ロケのメッカと言ってもいいくらい、いろいろなドラマや映画のロケ地に使われるのです。
その理由は、

(1)東京にしては信じられないくらいの緑に恵まれていること
(2)人がいない場所がけっこうあること
(3)緑だけでなく、近未来的空間が何気なくあること
(4)水辺であること
(5)広大な公園(辰巳の森公園)があること
(6)背景に相応しいビルや橋、オブジェがあること

こんなことが例としてあげられるのかと思います。



それはさておき、ドラマのロケメッカで活動する辰巳ジャンプです。1回1回の練習を、ドラマのような成長につなげていきたいです。
今は、チームの中心メンバーである4年生チームを、7月26日の「アンダー10大会」に向けて鍛えています。4年生だけで6人そろったので、ポジションを決め、フォーメーション練習を多めにして、ボールを自分のコートに落とさない、ねばり強いチームを目指して練習中です。4年生ですから、あと2年かけて、東京の上位に進めるように育てているつもりです。これまで2代(現中3、中1)のチームで試みてきた「全員守備からの全員攻撃バレー」の完成形を目指します。これが短期チームビジョンです。

この6月の心がけとして、5月31日に次のように書きました。

6月の辰巳ジャンプの練習は「努力し達成すること」「試合で楽をしたければ練習の鬼になれ」を大切にし、7月のアンダー10大会に向けて「学んだことすべてを試せ」「長所や短所は誰にでもある、だからこそ自分の長所を活かした戦いをすればいい」という指導をしていこうと思います。

「努力し達成すること」として、今週はスパイクレシーブフォーメーションを覚える努力をし、反撃できる状態までにはなりました。

「練習の鬼になれ」という意味では、まだまだ甘い面ばかりが目立っています。

「学んだことすべてを試せ」・・・これは、これからの練習試合で試します。

「長所や短所は誰にでもある、だからこそ自分の長所を活かした戦いをすればいい」という長所を伸ばす練習を、今しています。もっとも長所を伸ばしつつあるのが6年生キャプテンです。昨日、中1の先輩が二人、練習に来てくれたのですが、この子たちのブロックの上から高い打点でスパイクを打つように練習しました。何本かそれができたので、高さで勝負できることが証明されました。秋の東京新聞杯スタートまでに、まだ3ヶ月もありますので、小学生には届かないスパイク打点の高さで打てるように、コツコツ練習していきましょう。

今日は東京都大会の1日目でもあります。あと3ヶ月間で都大会に出ているチームにどれだけ近づけられるかチャレンジです。
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高さで勝負 6年生の成長

子供たちの運動会明けの今日、井上車も修理のため6月中は使えませんので、遠征はちょっと難しい状況。そこで地元での練習となりました。ご近所の中○SSさんが来てくれましたので、午前中は別々にチーム練習をし、午後から7セットの練習試合をしました。ファミマ杯を終え、個人成績はリセットすると伝えてありましたので、今日から計算を始めます。

【サーブ効果率】
1位 1番 142%
2位 5番 140%
3位 4番 124%
4位 3番 108%
5位 6番 82%
6位 2番 75%

【サービスエース率】
1位 1番 54%
2位 5番 45%
3位 4番 44%
4位 3番 24%
5位 2番 19%
6位 6番 9%

【サーブ成功率】
1位 5番 95%
2位 1番 88%
3位 3番 84%
4位 4番 80%
5位 6番 73%
6位 2番 56%

【スパイク決定数】
1位 1番、4番 9本
3位 6番 3本

6年生キャプテンは、この2ヶ月間でまた身長が伸びました。これによって、サーブもスパイクも楽に打てるようになりました。しかもこの身長の伸びはまだ止まっていませんので、もしかすると秋の大会頃には170センチ近くになる可能性もあります。2mの高さのネットだと、身長5センチの高さのちがいで別人のようなプレーになります。その恩恵を受け始めているのが辰巳ジャンプのキャプテンです。手足も長いので、今よりもきれいなフォームでスパイクを打てるようになれば、相手のブロックやレシーブに関係のない決定力を身につけることも不可能ではありません。これに「ハリキリ4年生」たちの、粘りに粘るレシーブと、コントロールスパイクの得点をからめていけば、支部12位あたりになれるかもしれません。その上を目指すためには、どうしてもサーブ力を強くする必要があります。今のサーブでは残念ながら支部8位以上のチーム(都大会出場チーム)には、まったく通用しません。
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あこがれの先輩からのリレー

今日は練習を早めに切り上げ、有明中3年生の先輩たちが出場している東京都中学校春季都大会の応援に、4年生の4人と共にかけつけました。

ベスト8をかけた試合はフルセットの大接戦で、辰巳ジャンプの子どもたちも興奮して応援していました。有明中のキャプテンとセッターの2人は、よく練習に来てくれる先輩であり、辰巳ジャンプの子どもたちのお手本となってくれます。その先輩たちが目標に向かって真剣に努力している姿こそ、小学生がバレーボールをしていくための最高の教材になります。

4年前、現中3生が小6だった頃に、インターハイ東京予選を戦う、各高校の先輩たちの応援に連れて行ったことがあります。どの高校でも辰巳ジャンプの卒業生たちはキャプテンとしてチームの中心になって頑張っていました。今日、応援にいった有明中学でも先輩はキャプテンとして都大会ベスト8に勝ち残りました。今の辰巳ジャンプの子どもたちにも、将来は中学や高校のキャプテンとなれるようにと考えて指導をしています。

練習の方には、先々週は中1の子たちが来て、後輩の相手をしてくれました。
先週は大学生世代の先輩たち3名が来て、ていねいに指導をしてくれました。
今日もまた、中1の2人が来てくれて、練習試合の相手をしてくれました。

中学生の先輩たちは、遠慮なく体育館に足を運び、一緒に練習をしていきましょう。運動していないと身体がなまりますからね。

小学生の子供たちにとっては、一人一人みんながあこがれの先輩です。
先輩たちからのリレーのバトンをしっかり受け取り、今の辰巳ジャンプを強くしていきましょう。


保護者の皆様の自発的な動きも活発化しており、ありがたい限りです。
マンションの掲示板に部員募集のポスターを貼ってくださるとか。
こうした動きをどんどん起こしていただければ、当面の目標である「7月26日のU10大会までに4年生以下を12名にする」を達成できるでしょう。
そしてあくまでも「各学年6名×6学年=36名」という理想のチームイメージにこだわって、部員増加の流れを作っていきましょう。
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練習試合の個人成績

来週の支部交流大会に向けて、今日は江東区内チームに練習試合に行きました。受け入れてくださったBLチームに感謝します。

辰巳ジャンプは昨日から取り組み始めた速攻バレーが子どもたちの能力にマッチしていたようで、今日も随所にセンターからのセミクイックを決める場面が見られました。たった1日練習しただけでクイックを試合で使えるということは、セッターの能力が高いからこそです。最近とても感心するのは、セッターが練習のたびに何か一つできることが増えていくことです。伸び盛りなのでしょう。セッターが成長すれば、それについてくるようにアタッカーも伸びるはずなので、おそらくスパイク決定数が増えてくるでしょう。

支部交流大会は、ぜひ全勝で支部17位に順位を上げたいものです。教育大会が22位でしたから、5個順位を上げられたら大勝利です。


ところで、第3支部の都大会代表決定戦はすごいことになっているようです。来週以降に第7代表枠が決まるようですが、5~8位決定戦で1チームだけが落とされることになります。その厳しい予選を戦う4チームは、今日の支部大会1日目の結果、すべて江東区チームになったようです。今日から代表決定戦が終わるまでの期間、選手も指導者も、最高の緊張の中、都大会を目指す挑戦になっているのです。こうした本当に厳しい支部予選をすることによって、都大会でも大いに活躍できる支部代表チームに仕上がっていくのです。秋の東京新聞杯では、この厳しいチャレンジに辰巳ジャンプも加わっていけるよう、成長していきましょう。


【サーブ効果率】
1位 1番 130%
2位 5番 129%
3位 2番 116%
4位 6番 114%
5位 3番 110%
6位 4番 109%

【サーブ成功率】
1位 2番 96%
2位 1番 95%
3位 5番 90%
4位 3番 87%
5位 4番 85%
6位 6番 71%

【サービスエース率】
1位 6番 43%
2位 5番 39%
3位 1番 35%
4位 7番 30%
5位 4番 24%
6位 3番 23%

【スパイク成功率】
1位 1番 63%
2位 6番 54%
3位 4番 53%
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江東区民春季大会小学生バレーボールの部

写真は我が家の近所の風景。天王洲アイル周辺。試合から帰り、井上車を車庫にいれ、自宅までをこの写真のような運河沿いの散歩道を歩きながら、様々な反省をすることが気分転換になっています。幼き頃から水辺で育ったため、水のある気分良い環境からは離れられないようです。そういう意味でも水辺の多い辰巳地域が性にあっているのでしょうね。最近、この写真の地域に新しい木道の散歩道が建設中です。完成を楽しみに待っています。


【江東区春季区民大会小学生バレーボールの部 結果】

優勝 ジュニアファイターズ
2位 三大小ジュニア
3位 大島中央エンジェルス・東雲ドルフィンズ


今大会は私が大会副責任者として全体運営にあたったので、辰巳ジャンプの子供たちの練習にはあまり手を加えられませんでした。また、明日のファミリーマートカップ江東中央地区予選最終日で5チームリーグ戦の4試合をしなくてはならないことを考えると、体力のない今のチームですから、疲れを残さないように配慮しました。その上で、プラスマイナス両面を評価しておきます。


【辰巳ジャンプとしての評価ポイント】

●辰巳 0{5-21、7-21}2 ジュニアファイターズ○
●辰巳 0{7-21、14-21}2 数矢○


(1)セッターの自己評価
 大会が終わった直後、セッターが私のところに来て、「今日の私のプレーはどうでしたか?」と質問にきました。子供が自らこう質問に来るということは、自分なりに良くできた感覚があるからこそ、そのことを監督にも認めてもらいたいから話しかけてくるわけです。ですから私も「トスは練習通りにきれいにあがっていたよ。」と子供の期待通りに評価しました。学校の授業の中でも同じなのですが、タイミングの良い適切な評価を言葉で返してあげることで、学習効果は格段にあがります。賢明な辰巳ジャンプの保護者の皆様は、どうぞ日頃の子供たちへの言葉かけで、大人側がグッと我慢して「好評価:叱責=9:1」くらいの割合を心がけていただき、子供たちの自尊感情を高めてくださいますようお願いします。


(2)4年生軍団のあうんの呼吸
 チーム事情から、2試合目の第2セットは6年生キャプテンをはずしました。そうすると辰巳ジャンプは「U10チーム」になってしまいます。ところがこの状態が4年生の能力を発揮させます。3月の大島大会の時もそうでした。5番さんをセンターに置くと、その能力が輝くのです。周りに気づかうことなく、思い通りに動けるからだと思います。5番さんがセンターでチームを引きしめるので、レフトの4番さん、ライトの6番さんが負けずにスパイクを打ち始めます。これが2年後の辰巳ジャンプの姿です。今は点を取れませんが、今後2年間で背も伸びて、決定力の高いスパイクを打つようになりますから、すごく面白いチームになることは見えています。

(3)今、もっとも必要なことは部員増加
 チームとして一番必要なことは、部員がたくさんいることです。辰巳ジャンプの目標(アファメーション)は「各学年6人の部員」=「6人×6学年=36人の部員」です。今年度、少々下がり傾向のチーム潮流がありますので、長い目で上昇傾向に変えていこうと思っています。早い時期に「各学年6名」のチームになれるよう、作戦を立てていきます。

(4)今年のチーム目標は、秋の都大会出場
 秋に行われる東京新聞杯で都大会に出場することを、辰巳ジャンプの今の短期目標にしています。そのための最大の個人目標として、6年生キャプテンのスパイク強化、サーブ強化を考えています。秋の大会時に、相手チームのブロックの上からスパイクを打ち、高さで勝負できるようにしていきます。
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卒部生が日本一になりました

辰巳ジャンプの卒部生である沢目繭さんが「U23ビーチバレーボールトーナメント」で優勝しました。
この世代では日本一になりました。
日本ランキングも少しずつ上がっているようです。
2020年東京オリンピックを目指して、ぜひ頑張ってほしいです。

U23ビーチバレーボールトーナメント1日目(4/25)結果
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ボトムアップ指導は難しいし、新たな課題は生まれるし

この土日、近隣チームに来ていただいての練習試合となりました。2日間のセット勝敗は6勝9敗。1ヶ月前にくらべたら、かなり良い状態になってきたことは事実です。なんとなくつなぐし、なんとかスパイクまでもっていけるし、一歩ずつバレーボールになってきました。今年のチームの最大の目標は、秋の東京新聞杯で都大会に出ることですから、今はミスを恐れずに思い切ったプレーをしてくれれば、その成果が秋に現れて、道が開けるでしょう。

さて、2月から取り組みはじめた「ボトムアップ指導法」ですが、これがなかなか難しいと感じている今です。週末の土日しか指導機会がないということが、私のもっているチームイメージに近づけるために、これほど大きな壁になるのかと感じています。具体的には、子どもたちにいろいろなことを考えてもらう時間が足りない。そのため、行き当たりばったりのプレーが増え、深く考えていないから、目先の勝負に左右され、高めたい技術にチャレンジしにくい状態になっています。
たとえば、「午後からは、アタッカーはミスしてもいいから、思いっきり強く打ちなさい。」とねらいを示しても、入れるだけのスパイクばかり打ってしまうということになっています。今から強く打つようにしていれば、3ヶ月もすればかなり決定力があがるのですが、思い切る勇気が出ないようです。

そこで「ボトムアップ指導」と「トップダウン指導」の割合を、徐々に変えていくことにしました。
ファミマ杯大会期間の今は、ボトムアップ3:7トップダウン
大会後に4:6
夏休み中に5:5
秋に7:3になるようにバランスをとっていきます。


もうひとつ、現チームの恐ろしい課題が最近はっきりしました。
午前中はけっこう調子が良いのですが、お昼ご飯を食べると、一気に集中力がなくなるという傾向がものすごく強い。試合のたびに、こうした午後の無気力試合を繰り返していますので、本当はやりたくないけれども、お昼ご飯の食べ方まで介入しなくてはならないと強く反省しています。これまでの辰巳ジャンプ先輩チームとちがって、かなり手のかかるチームだなと感じていますが、指導されたことの吸収力は辰巳ジャンプ史上最高なのではないかとも思わせてくれます。

ゴールデンウイークに入ります。ファミマ杯予選、江東区民大会と、試合が続きますが、この経験を通して、子どもたちが何かひとつでも成長していけるように指導していきます。


【4月26日までの通算個人成績】
(サーブ成功率)
1位 3番 93%
2位 1番 84%
3位 2番 83%
4位 5番、6番 81%
6位 4番 79%

(サービスエース率)
1位 2番 30%
2位 8番 27%
3位 4番 25%
4位 3番、7番 24%
6位 1番 21%

(サーブ効果率)
1位 3番 117%
2位 2番 113%
3位 6番 105%
4位 4番 103%
5位 5番  99%
6位 7番  98%

(スパイク成功率)
1位 1番 56%
2位 6番 53%
3位 4番 44%
4位 3番 40%
5位 5番 36%
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スパイク指導の新たな方法

今年の辰巳ジャンプチームは今の中学3年生が小学4年生だった5年前のチーム状況と似ていて、6年生が1人、4年生が5人のチームです。4年生が中心メンバーなので、すべてのことを長期ビジョンで進めることができます。もちろんたった1人の6年生は一気に伸ばすつもりですが、4年生は焦らず着実に育てていくことにしています。その4年生のスパイク技術を上げるために考え出したのが写真画像の「ネットゴム」です。これはアンテナにゴムをつけて高さの基準をつくるもので、多くのチームではサーブ練習の時に使っているものです。これをスパイク練習にも活用することにしてみました。

スパイク練習をする時に、相手コートの穴ををねらう技術が今の辰巳ジャンプにはありません。さらには相手コートに安全に返す、つなぎのスパイクを打つこともできません。そこでゴム活用です。写真のように、アンテナを利用してゴムを張り、ゴムに付箋をはって目印にする。ここに当てるようにスパイクを打つ癖をつける。すると子どもたちはゴムの高さを意識し、ネット上にはったゴムの付箋をねらってスパイクを打つようになります。この効果はねらい通りとても大きく、ネットにかけていたスパイクが相手コートでエンドラインまで伸びるようになりました。

ファミリーマートカップ予選が29日の休日からスタートすることが決まりました。早くもあと10日で本戦スタートです。今は試合の結果よりも、内容重視の辰巳ジャンプです。サーブレシーブもできなかった教育大会予選の時くらべて、どれだけ成長しているのか。保護者の皆様は、試合の点差や勝敗には目をつぶり、1本1本に一生懸命取り組む辰巳ジャンプの子供たちを応援してください。大会で子供たちのスパイクが1本でも決まったら、大いに喜び合いましょう。


今日の午後、子供たちに指導した教育学者・森信三先生の言葉を紹介します。

時を守る

場を清める

礼を正す

これ現実界における再建の三大原理にして、いかなる時・ところにもあてはまるべし。


練習ノートに書かせました。今後この言葉を意識させていきます。

さらに、今日の朝に放送された「テレビ寺子屋」で、私の勤務校に関係のある方が講師として出演されていました。論語の大家です。チームの精神的財産として「論語」の活用ができるように、しばらく学んだ上で、ファミマ杯以降に取り入れていこうと思います。

【論語の第一節】

子曰く「学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。」


『学習』という言葉の元になった考え方です。今の辰巳ジャンプは「ボトムアップ指導法」を使っていますので、子供も大人も学びに学んでバレーボールの楽しさを“自ら”つかむことを目標としています。
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行くぞ! 都大会!! (2015年 チーム目標)

辰巳ジャンプは練習をはじめる前に、必ず練習訓を唱えてから動き始めます。

一、人に言われず進んで行動、全力プレーを心がけること
一、練習の時には常に集中し、心でバレーをやること
一、いつも明るく元気に声を出し、笑顔で練習すること

この3つが辰巳ジャンプ練習訓です。この練習訓ができた時のことは、辰巳ジャンプのチーム原点でもありますから、何度でも確認していきます。


【2001年1月24日の日記】
平日練習。参加者21名。今日もコーチが来てくださり、下級生の練習を見てくれたので、レギュラー練習に集中できました。ありがたいありがたい。
練習のはじめに、子どもたちだけで「辰巳ジャンプ練習訓」なるものを考えさせました。チームがスタートして2年もたっているのに今更という感じですが、私、ずっとこのタイミングを待っていたんですね。
「今日はトレーニングはやらなくていいから、みんなで話し合って、練習訓を考えなさい。」
と指示し、私はクラスの卒業対策委員のお母さん方との「歌のレコーディング」へ。その間に考え出してきたのが次の練習訓でした。

一、進んで練習すること
一、練習の時にけじめをつけること
一、明るく元気に声を出すこと

なんだか学級目標みたいなものを辰巳っ子たちは持ってきましたが、子どもが一生懸命に考えたことですからOKです。これに私がちょっとアレンジして最終的にはこうなりました。

一、人に言われず進んで行動、全力プレーを心がけること
一、練習の時はつねに集中し、心でバレーをやること
一、いつも明るく元気に声を出し、笑顔で練習すること

最終ミーティングで全員で声をそろえて唱和しました。自分たちで考えた練習訓なだけに、声をそろえて言ってみると、すごく格好良く感じたらしく、帰宅の途につきながらも「人に言われず・・・・」「いつも明るく・・・・」と口にしながら帰っていきました。
いやぁ、我がチームのことながら、本当によい子たちだと感心しました。
【2001年1月24日の日記ここまで】

この練習訓ができた当時の子どもたちも、今では社会人として活躍しています。25才くらいになるかな。




今年度の辰巳ジャンプは、レギュラーが6年生が1人に、4年生が5人という4年生中心のチーム。年度のスタートにあたり、チームの目標を子どもたちに考えてもらったところ、次のようになりました。

「行くぞ!都大会!!」

練習訓を唱えた後に、この「行くぞ!都大会!!」という目標も唱えて練習をスタートします。いま、子どもたちのモチベーションは最高です。

ひとつ例をあげると、6年生キャプテンのRINAさんは、身長がどんどん伸びていて、サージャントジャンプで2m40cmまで手が届きます。この高さを活かすために、できるだけ高い打点でスパイクを打つ練習をくりかえしています。1回1回の練習で、少しずつ強いスパイクを打てる回数が増えてきました。この調子で厳しい練習をやり通して、10月の東京新聞杯では、都大会出場し、大舞台で活躍できるようにしていきます。
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今日は楽しくチーム遠足

辰巳ジャンプの今日は、チーム遠足に出かけました。
場所は午前中が平和島フィールドアスレチック、お弁当を食べて、午後から品川水族館。子どもたちは楽しい1日を満喫したと思います。
言葉よりも画像の方が説得力があると思いますので掲載します。

フィールドアスレチックではやはり池のコーナーが人気。
一寸法師のように盥(たらい)の船に乗って、大騒ぎしながら楽しんでいました。


お昼ご飯を食べる場所に移動をする最中、人なれしたネコに遭遇。お弁当を食べたあとも、ずっとこのネコといっしょに遊んでいました。
地元の方によると、このネコは平和の森公園では有名な「キャプテン」と呼ばれるネコらしいです。
平和の森公園にいるネコたちは人馴れしているネコが多いらしく、子どもたちが「かわいい!」と言いながらなでても、ず~っと付き合ってくれました。


午後からは品川水族館で楽しみました。「イルカショー」「アシカショー」に歓声をあげ、その合間にいろいろな水中生物を観察しました。

けっこう充実した1日でしたから、帰るときには「先生、もっと遊びたいです!」と言っていた子どもたちも、帰りの井上車の中では「サインはV」をみながら熟睡した子も。春休み最後の土曜日に思い出作りができました。
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体力向上が必要

今日は春休み最後の練習試合でしたが、9人中3人が体調を崩して欠席。まずはバレーボールをするための体力をつけることが必要だと思わせる1日となりました。辰巳ジャンプの子どもたちは毎日20分間くらいのランニングをすること。これを宿題としておきます。忘れずにやっているかどうかは夏休み前くらいに差となってあらわれますから、レギュラーになりたい子は大人に言われなくても走る努力をするべきです。

【今日の子どもたちの学び】
(1)声を出すとレシーブがうまく上がる。
(2)スパイクは集中して、しっかり打つ。
(3)トスはあごをひいて、うわめづかいでやる。
(4)トスが高ければ高いほど打てるようになる。

【個人成績】
(サーブ効果率)
1位 2番 122%
2位 5番 120%
3位 7番 108%
4位 4番、3番、1番 100%
7位 6番 50%

(サービスエース率)
1位 4番 33%
2位 2番 32%
3位 5番 30%
4位 7番 27%
5位 1番 18%
6位 3番 12%
7位 6番 0%

(サーブ成功率)
1位 2番、5番 90%
3位 3番 88%
4位 1番 82%
5位 7番 81%
6位 4番 67%
7位 6番 50%

(スパイクブロック成功率)
1位 1番 64%
2位 6番 43%
3位 4番 35%
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ボトムアップ指導法の本格的スタート

昨日、3月21日は、春季大島大会にご招待いただき、6年生最後の真剣勝負をすることができました。東京新聞杯以来、下級生の練習を手伝うことばかりで、まともに練習できていない6年生でしたが、昨日は最後を飾るといいますか、すごくいい感じで試合をしてくれまして、8人全員バレーで、ライバルチームからの1勝を勝ち取ってくれました。最終ミーティングでは、「この1勝は、6年生からのプレゼントをもらったような感じがする。本当にありがとう。」と伝えさせていただきました。

下級生は主催者の大島小学生バレーボール連合会様のご配慮で、4~5年生中心のB大会ではなく、3年生以下中心のC大会に出場させてもらい、目標通りの優勝に輝きました。これでタイトル1つめゲットです。今後、チーム最高優勝回数記録をぬりかえるために3年間、がんばってほしいと期待しています。


さて、22日の今日は、6年生が卒部して初めての練習試合になりました。この新チームから、辰巳ジャンプは本格的に「ボトムアップ指導法」でチーム作りをしていきます。ボトムアップとはトップダウンの反対言葉です。指導者からのトップダウン指導をやめ、子どもたちが持てる力を存分に発揮していけるよう、「ボトムアップ指導(選手からの意見をすいあげてチームをまとめていく方法)」に完全切り替えしました。この指導法の最大の楽しみは、子どもたち自身の発想でチーム作りに取り組ませることで、指導する私の想像を超えていくようなアイデアや判断力、思考力、表現力、忍耐力、そしてポジティブな努力を引き出すことができるのではないかということです。もちろん何も指導しないわけではありません。細かい点は子どもたちには分かりませんから、ていねいに修正をしていくことは当然です。しかし、チーム全体の大きな流れは、子どもたち自身が決めていくように促したいのです。

そのために、子どもたちの話し合いをしやすくするために、「ヌーボード」というホワイトボードノートも用意しました。

CANSAY nu board (ヌーボード) A4判 NGA402FN08
クリエーター情報なし
欧文印刷


このノートを使って、練習試合の目標をたてたものが1枚目の写真画像です。



さらに試合間に反省事項を考え、それを解決するために必要な練習内容を決めて次の試合に臨む。この繰り返しを子どもたち自身がするのです。

ボトムアップ指導法を始めて、その効果を強く実感するのは、子どもたちのモチベーションが本当に高まること。そして1日中、様々なことを考え続けていることで、勝っても負けてもポジティブな状態を保てる。不思議なことに勝った時よりも、負けた時の方がたくさんのことを考えることができて得な気がする。そうした中で思考力・判断力が極めて大きく伸びる。成功も失敗もすべてが学習材料となり、エネルギーとなって、次への成長にむすびついていくことを感じました。


ところで2月21日のブログ記事で、広島観音高校サッカー部の荷物整理写真を紹介し、辰巳ジャンプの子どもたちも荷物整理ができるようになったことを紹介しました。
その記事がこちら
辰巳ジャンプは「ボトムアップ指導法」を実践する数少ない小学生バレーボールチームになります

そして整理整頓された荷物の様子がこちらです。



しかし今日の練習試合の荷物置き場は笑えるくらいに乱れていました。その写真がこちらです。



これもまた想定の範囲内。子どもたちにも「油断するとこうなるよ」と伝えてありました。
私が写真を撮り始めると、気づいた子どもたちが「あっ!いけないっ!」と荷物を整えはじめ、その結果がこの写真です。



著名な教育哲学者である森信三先生(1896~1992年)は、『学校職場の再建三原則』として次の三つを示しています。

時を守り

場を浄め

礼を正す

このうち「場を浄める」に値するのが「荷物整理」になります。荷物を整えることが「心を鍛えること」に結びつきます。小学校3年生よりも小さいうちから、こうした成功者の習慣を身につけることで、高学年になった時にどんなにすごい子どもたちに育っているか楽しみです。


【今日の子どもたちの学び】

(1)走ることは大切なんだということが分かりました。うでをとめて、しっかりレシーブしたいです。

(2)サーブが入ったり、レシーブがいいところにいったときには、自分に「よし!」って言っていくと、もっとそのことができるようになると思いました。

(3)声を出すとボールが来て、声を出すとボールがとれて、声を出すとうまくなると分かった。

(4)レシーブは走って運ぶと、うまくとれることが分かりました。

(5)「声を出すタイミングが分かる」ということを学びました。

(6)サーブを打つ人のボールとコートの角を結んだ線の上に、本当にボールが来た。ラッキー!

(7)自分をほめるということを初めて知った。


【子どもたちが考えたかけ声】

「(   )すごい! いいね!いいね!(   )っ!!!」拍手2回、「ナイス(キー・サー・コース)」

「ラッキーラッキー辰巳!(拍手3回)」

「ナイサーナイサー決める(拍手3回)」

「どんまいどんまい(   ) 次は(   )上げろ、決めろ」


【今日の個人成績】

(サーブ効果率)
1位 4番 131%
2位 7番 130%
3位 2番 121%
4位 3番 106%
5位 8番 100%
6位 1番  97%
7位 6番  86%
8位 5番  58%

(サーブ成功率)
1位 7番、8番 100%
3位 4番 94%
4位 3番 91%
5位 2番 88%
6位 1番 84%
7位 6番 79%
8位 5番 58%

(サービスエース率)
1位 4番 38%
2位 2番 33%
3位 7番 30%
4位 3番 16%
5位 1番 13%
6位 6番  7%
7位 5番、8番 0%

(スパイク・ブロック成功率)
1位 1番、4番 56%
3位 6番 43%
4位 5番  0%
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