Jazzのスタイルの変遷を特に和声、旋法の面から説明させていただきました。このシリーズも今回で最終回にさせていただきたいと思います。
最後に今、多くの方々が例えばJ-Popなんかを聴いて、そこにJazzっぽいアレンジがされていたとします。Jazzっぽいと感じるイメージの殆どが先に述べたハード・バップの手法です。「新ルパンⅢ世」のJazzっぽい挿入曲を聴いて、Jazzが好きになった人もおられるんじゃないかと思いますが、音楽を担当した大野雄二もバップの手法が多いですね。
また今のJazzの理論は「リディアン・クロマティック・コンセプト」というのが主流らしいです。あまり勉強していないので詳しくは説明 できないのですが、いろいろ調べる範囲ではバップもモードも対位法も、このセオリーで説明ができてしまいそうな考えです。最も親和性の高いリディアン・モードを選択して、旋律を含めた音列を検証するんですから、反則っぽい気もしますがとにかく勉強していないので、あまりえらそうなことは言えません。すいません。
こうして順を追ってまとめるとアメリカのバークレーが、高い授業料を取って教えている理論は(プッ)、戦後からたかだか30年くらいで一気に生み出されたものを、奇特な人が後から理論付けたものだなぁ。と思います。逆にたった30年くらいの間にバロックから近代までを包含する形で、独自のセオリーを構築していった多くのジャズ・マンと、それを受け入れた時代に目がくらむような驚きを感じます。
長々と失礼しました。
このレポートは私見によるものも多いので、頭から納得してはいただけない部分もあるかと思いますが、何かの参考になるとうれしいです 。
最後に今、多くの方々が例えばJ-Popなんかを聴いて、そこにJazzっぽいアレンジがされていたとします。Jazzっぽいと感じるイメージの殆どが先に述べたハード・バップの手法です。「新ルパンⅢ世」のJazzっぽい挿入曲を聴いて、Jazzが好きになった人もおられるんじゃないかと思いますが、音楽を担当した大野雄二もバップの手法が多いですね。
また今のJazzの理論は「リディアン・クロマティック・コンセプト」というのが主流らしいです。あまり勉強していないので詳しくは説明 できないのですが、いろいろ調べる範囲ではバップもモードも対位法も、このセオリーで説明ができてしまいそうな考えです。最も親和性の高いリディアン・モードを選択して、旋律を含めた音列を検証するんですから、反則っぽい気もしますがとにかく勉強していないので、あまりえらそうなことは言えません。すいません。
こうして順を追ってまとめるとアメリカのバークレーが、高い授業料を取って教えている理論は(プッ)、戦後からたかだか30年くらいで一気に生み出されたものを、奇特な人が後から理論付けたものだなぁ。と思います。逆にたった30年くらいの間にバロックから近代までを包含する形で、独自のセオリーを構築していった多くのジャズ・マンと、それを受け入れた時代に目がくらむような驚きを感じます。
長々と失礼しました。
このレポートは私見によるものも多いので、頭から納得してはいただけない部分もあるかと思いますが、何かの参考になるとうれしいです 。
ドラマーの方の講義を聴きに言ったのですが、
リズムから見るジャズということで
ここのコラムとはちょうど反対?の視点だったので、
対比して考えると面白いように思いました。
リディアン・クロマティック・コンセプトって
考えて使っている人いるのかなぁ、
とよく思います(笑)
それにしても…
初期のモードと新主流派の間には妙に大きな隔たりがあるように感じますが、
どうやってこの隔たりが出来たのか、
私の中では大きな謎です。
プレイヤー視点で語れば本来はジャズはビートで語るべきなのかもしれません。個人的には和声や旋法なんて理論書を読んでトップ・プレイヤーのCDから耳コピしてれば誰でもそれなりのマスターが可能な範疇だと思っています。私がプレイヤーで現役だった時代はリズムが悪かったので理論を散りばめたコケおどしのプレイだったこともあり、そういったリズムからアナライズすることは興味もあるしそれができる人はうらやましいですね。
リディクロは私もどうかと思います。わざとわからなくしているようにも・・・ゲフンゲフン。米国の知的財産に対する考え方と少し似ているかなぁ。とふと考えたりしました。
ネットでもバークレー帰りの方がスクールなど開設されていて「リディクロ」を売りにされてますが、あくまで概念と言うか理論であってアドリブやアレンジの直接的な手法では無いように感じます。使いきれるかは最後はセンスの問題のような気も・・・。まぁあまりこれ以上は触れません。
新主流派と初期のモード(多分、「Milestones」とか「Kind of Blue」?)との乖離感は少しジャズをかじると感じますよね?今回の私のブログではモードのところは相当はしょってますが正直言うとビル・エヴァンスを「モード」のピアニストに分類するのは少々抵抗があります。彼のアレンジ上のリハーモナイゼイションなどは「進化したハード・バップ」と表現したほうが適当な気がします。ピアニストの目でしか語れませんがエヴァンスは新主流派的で無いモード(殆どハード・バップ)、ハンコックやコリアは新主流派的なモード。と分類することを共通認識とした上でいつかこの場で考え方を述べたいと思いました。
・コメント程度ではボリューム不足なテーマですよね?
僕はジャズに関する憧れも知識もとにかく漠然としているんですが、こうして鳥瞰的にその歴史と概要を知ると、自分が漠然と憧れていた者がどのあたりに属していたものなのかがわかるかも…と期待しています。
まだ少々夏バテが抜けず、次回作への具体的な構想も固まりきってない状態ですが、いずれはモード的なものへもチャレンジしてみたいですね。。
またevnc_chckさんの新曲にも期待しています!
追伸;こちらのブログ、とりいそぎブログ(56のカプリシャス雑記帳)へは紹介させていただきました!HPへの紹介については少しだけ日を頂けると幸いです。
それはともかく、
え~と、リディクロはいいや(笑)
ビル・エヴァンスですね。
確かにビル・エヴァンスはハードバップの方向性っぽいですよね。実のところ、私はビル・エヴァンスが新主流派だといわれてもピンときません(汗)
キース・ジャレットもどちらかというとそんな感じでしょうか。でも、彼はときどきフリーみたいのもやるようですが。
私が特に不思議なのは…
ハンコックのThe Eye Of The Hurricaneってご存知ですか?この系統の(?)ジャズなんですよね。この曲は結局のところブルースだとか言われますが、本当に…?と言いたくなってしまう感じで…
他にも、
モードをハンコックなどのプレイヤーが演奏しても、
いわゆる初期のモードらしさが感じられないって言うんでしょうか?このあたり、どういう飛躍があったんだろう、と思うわけです。
と、少々グダグダ書いてしまいましたが、
このあたりも取り上げていただけたら、すごく勉強になります(笑)
上のは私です。
またその際にはお時間あるときお立ち寄りください。
「The Eye Of The Hurricane」は新主流派を語る上でははずせないチューンかもしれないですね。よく引き合いに出す「GiantSteps」ほどでは無いにしても非常に飛躍するコード進行が、いかにもハード・バップの延長線にあるように思えます。(冒頭部分のFm6/B♭67-5│E♭79/A♭△7│D♭△7~だけでもすげぇ!と思います。)
小節数が12なんでブルースと言うだけでは無く、細かく確認すると確かにマイナー・ブルースだと思います。ただ経過的なコードが多すぎてそう聴こえないだけでは無いでしょうか?
ブルースに聴こえない曲の代表はコリアの「Matrix」という曲だと思います。私のモード一押しアルバムである「Now He Sings,Now He Sobs」に収録されています。テンポが速いこともありますが使われるコードがマッコイを更に無調にしたような音なので、全然ブルースに聴こえません。スコット・ラファロをもっとわかりにくくしたようなミロスラフ・ヴィトゥスのベース・ラインにも原因はありそうですが。
いづれにしてもギル・エヴァンス&マイルスで始まったモードが、シンプルな概念からゆるやかに進化したのでは無く、突如としてハンコックやショーターが奏でる複雑な音に変異したことは私も不思議です。ゆっくり考察したいと思います。
ビル・エヴァンスをモードや新主流派に含めないのも、感覚的には理解できますのでこのあたりジャレットなんかとも絡めて考えたいですね。破綻しそうですね(笑。