DTM(デスクトップ・ミュージックの略だそうです)を趣味にしています。
とは言っても始めたのも結構いい年齢になってからですし(いくつかはヒ・ミ・ツ!)、スクールに通ったり通信教育を受けたりしたわけでもありません。元々、作曲したり楽器を演奏したりすることはできましたので、従来は楽譜に書いて自分で弾いたりバンドで演奏したりしていた延長で、シーケンサを使って音の指定をして演奏させただけです。作って友人や親類に聴かせるだけでは飽き足らなくなり、始めて1年くらいでE-Windに出会いそこでちょこちょこと公開させていただき、今ではいろいろご意見やご指導がいただけるようになりました。
最初はインターネット社の「SingerSongWriter(以下SSW)」というシーケンサ・ソフトに曲データを打ち込み、MIDI(実際はSSWの固有ファイル)の状態でエフェクトもミックスも行い外部音源のRoland社製のSC-88Proで再生して、同じくインターネット社の波形編集ソフト「Sound It!」で一発録音していました。
丁度一年前頃に外部音源をRoland社のSonicCellに変更したことで、midiの打ち込みはSSWをメインにして、録音やミキシング、波形編集をSonicCellと相性の良い(実質同じ会社だから当然だけど)Edirolの「SONAR」を使うことにして今に到ります。
しかし前述のとおり専門に勉強したわけでも無いので相当我流で作っています。これが効率が良いのか?ひょっとしてめちゃくちゃメンドいことをしているのでは無いか?と今更ですが考えています。
現在の作業工程を説明すると以下のとおりですが、某掲示板で「(読んでいる人間が)理解できているかわからない」と言われてしまうくらい一般的では無いようなので、ヴィジュアルにも訴えてご理解いただきたいと考え、簡単ですがフローチャートを作成しました。「Step○」と記入されている部分を追っていただければ少しは理解しやすいと思います。余計わからないかもしれませんが・・・。
注)このフローチャートではmidiファイルを「書類」の記号で表現しているが実際はデータである。しかし一般の「データ」の記号を使用するより理解しやすいと考えこの記号で標記している。
例えばストリングス4パート(高音、中音、中低音、低音)、オーボエ、ティンパニで曲を作ったとします(変な編成・・・)
Step 1
打ち込みは仮音で例えばGMのストリングスとかオーボエで打ちます
*この段階では奏法(スピカート、トレモロ、ヴィブラート)などはあくまでイメージで持っているだけで、それ専用の表現がついた音色は当ててません
*パン振りなどのエフェクトもあとでDAW側でつけるのでなにもしていません
*ただしテンポやベロシティーはmidiでつける必要があるのですでに打ち込みながらつけています
Step2
仮音を使いmidiだけで再生しても一応曲として成り立つmidiファイルが完成すると、今度はmidiの1トラックごとに1つのmidiファイルに分解します
*例えばストリングス高音で1ファイルとなります
Step3
「Step2」のmidiファイルを例えば奏法やそれが主旋律かオブリか伴奏か、など位置づけを考えながら複数のmidiトラックに分解します
*数小節づつ書き込まれた複数トラックを持ったmidiファイルができることになります
Step4
「Step3」で作ったmidiファイルにDAWで音源の音色を当ててmidiトラックごとに、場合によっては複数のmidiトラックをまとめてWAVEに録音します
その後各WAVEをDAWでミックスしたりエフェクターをかけたり、ここからはごく普通のDAWでの作業です
だいたい以上のような作業を繰り返すのですが、毎回毎回、曲作りや打ち込みにはそれほど時間も要しないし苦になることも少ないのですが、上記のStep1~4の作業はびっしりと書いたメモを確認しながらパズルでもしているような感じ。不特定多数の方々に聴いていただくためとは言え個人的には苦行です。
DTMを趣味とされる方々がどのような手順を踏まれて曲作りをされているのか?そういう議論はあまり経験がありませんし「これが正式作業手順だ」というものはそもそも無いのかも。いずれにしても人夫々苦労と工夫を重ねて曲を仕上げられるわけで、いい加減な気持ちで聴くことはできないな。と改めて感じました。
ポピュラーな方法だと思います.オーケストラでトラック数が(のべ)3ケタ行ってしまうのはこのためです(汗).お互いがんばりましょうー.
しかし一般的であるということでしたら、逆にやっぱり大変な趣味だなぁ。と改めて感じました。高尚とかそんなことは思いませんが、やればやるほど深みにはまる不思議な趣味ですよね。
最初に作曲したものを仮に全編通してざっくり打ち込んでるわけですよね?そこが実は目からウロコでしたorz 僕は文系人間の悲しさなのか、もっともっと効率の悪いやり方してます。つまりAメロならAメロをじっくりタテに作り込んでから次、それでまたBメロも同じように…みたいな感じです。しかも最初の頃なんて、A,B,サビと一通り作ってから、さて全体の展開はどうしよう…なんて一所懸命迷ってましたからねえ。。
今回の日記とフローチャートはとても興味深いんで、プリントアウトして今一度じっくり読みこませていただきます!(^.^)
DTMに限りませんが、何かをクリエイトする趣味って意外と「これが正」みたいな手法がありそうでないですよね。
DTMの場合、専門のスクールや通信教育を受けたらどんな手法を教授してもらえるんでしょうね?
ただ器材やソフトの使う技術は向上しても、本来の「歌心」は必ずしも伴って向上するわけじゃないでしょうし、自分であれこれ試行するのもまた楽しみですから、個人的には今のやりかたで精進していきたいです。
それにしてもAメロやサビを別々に創るとは・・・。私だともう構成が繋がらなくなりそうです。
私は元々全体のイメージだけは頭の中で構成してから打ち込むので、パッと浮かんだメロをとりあえず打っておいて、あとからまたサビを・・・とかイントロ・・・とか、そういう作業の進め方は多分無理です。もうイントロならイントロから打ち込み始めてしまいます。
やはり人それぞれですねぇ・・・。おもしろいです。