「勘竹庵」evnc_chckの音楽やそれ以外

音楽の話題が中心になるかもしれませんが日々の雑感など書いていけたらと思っています。

モード・ジャズと一口に言っても・・・(2)

2008-09-02 00:06:29 | 音楽(ジャズ)

1950年代のジャズはバップ期でした。以前に私のこの場でもご説明したとおり「個人のアドリブ・ソロ」に重点を置いたジャズは、「もっと個性的に。もっと先進的に。」と和声を複雑化しました。このムーブメントは従来のジャズに貼られていたイメージ
・クラシックやブラバンの楽器を使い
・有名な流行歌などをモティーフに
・黒人がローカルで楽しんでいたリズムや旋律の崩し方を適用して
演奏している音楽。つまりはある種のパロディーと言うかリミックスと言うか、とにかく他の音楽要素をかき集めた音楽から、ジャズをより明確な存在感を持ったジャンルに昇華させた。という意義があります。

ただしより先鋭的になれば和声は限界まで複雑化しました。従来のジャズの基本「Ⅱ→Ⅴ→Ⅰ」やブルース進行から大きく離れ、ついにはジョン・コルトレーンの「GiantSteps」のようなそれまでバルトークぐらいしか考え付かなかったような展開の曲が出現しました。バップがもはや進化の限界に到達したような曲です。

これ以上の進化はバップに残されていないのか?ジャズが選んだ進化として一般に語られるモード・ジャズですが本当にそうであったのか?次回に引き続き考察したいと思います。いつになるかは・・・???。

以前にも紹介させていただいたのですがハード・バップとしてだけで無く、もはや音楽史に輝く名曲「GiantSteps」の初録音が収録されたアルバムです。

ジョン・コルトレーン ジャイアント・ステップス(+8) - goo 音楽



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