「勘竹庵」evnc_chckの音楽やそれ以外

音楽の話題が中心になるかもしれませんが日々の雑感など書いていけたらと思っています。

ジャズの和声と旋法(6)

2008-08-18 00:03:04 | 音楽(ジャズ)
Jazzのスタイルの変遷を特に和声、旋法の面から説明させていただきました。このシリーズも今回で最終回にさせていただきたいと思います。

最後に今、多くの方々が例えばJ-Popなんかを聴いて、そこにJazzっぽいアレンジがされていたとします。Jazzっぽいと感じるイメージの殆どが先に述べたハード・バップの手法です。「新ルパンⅢ世」のJazzっぽい挿入曲を聴いて、Jazzが好きになった人もおられるんじゃないかと思いますが、音楽を担当した大野雄二もバップの手法が多いですね。

また今のJazzの理論は「リディアン・クロマティック・コンセプト」というのが主流らしいです。あまり勉強していないので詳しくは説明 できないのですが、いろいろ調べる範囲ではバップもモードも対位法も、このセオリーで説明ができてしまいそうな考えです。最も親和性の高いリディアン・モードを選択して、旋律を含めた音列を検証するんですから、反則っぽい気もしますがとにかく勉強していないので、あまりえらそうなことは言えません。すいません。

こうして順を追ってまとめるとアメリカのバークレーが、高い授業料を取って教えている理論は(プッ)、戦後からたかだか30年くらいで一気に生み出されたものを、奇特な人が後から理論付けたものだなぁ。と思います。逆にたった30年くらいの間にバロックから近代までを包含する形で、独自のセオリーを構築していった多くのジャズ・マンと、それを受け入れた時代に目がくらむような驚きを感じます。

長々と失礼しました。
このレポートは私見によるものも多いので、頭から納得してはいただけない部分もあるかと思いますが、何かの参考になるとうれしいです 。