「勘竹庵」evnc_chckの音楽やそれ以外

音楽の話題が中心になるかもしれませんが日々の雑感など書いていけたらと思っています。

パコ・デ・ルシアってやっぱりフラメンコ(当然だけど・・・)

2008-08-04 23:49:28 | 音楽(DTM)

「パコ・デ・ルシア」のアルバムは6枚持っています。自慢するような数では無いのですが初期の「天才」とか「幻想」も持っていますので、比較的時代を追って彼の演奏が聴けるラインナップだと思っています。

3、4日前に何となく「パコ・デ・ルシア」が聴きたくてアルバムを引っ張り出してきて、彼がジョン・マクラフリンとラリー・コリエルを迎えて(迎えられてと言う気もしますが)トリオまたはデュオで録音した数曲を収録した、「CASTRO MARIN」を聴きました。

何と言うかこのアルバムは70年代の録音ですがこの時点で彼は自他ともに認めるあらゆるギター音楽における「天才」という位置づけでした。
ちょうどアコースティック・ジャズのブームであった時代ということもあり、ジョン・マクラフリンなどのジャズのプレイヤーとの共演や多くのジャズ・フェスティバルへの出演が見られました。
しかしこの「CASTRO MARIN」を聴いて改めて思ったのでしたが、この時代いかに周りが「天才だ天才だ」と騒いでいても自己を見失っていなかった、彼のある種のストイックさと言いますかクールさと言ったものが感じられるアルバムだと思いました。前述のとおりジョン・マクラフリンやラリー・コリエルらと共演している曲こそジャズやフュージョンに迎合したような曲調で、インター・プレイやアドリブを重視したまぁ聴いていて「すっげえテクだ!」と。今も昔もギター・キッズは速弾きギタリストが好きなので「サービスしました」的な曲なんですが、そのほかの曲は彼の中で考える「フラメンコとはこういうもの!」という思いがビリビリと伝わってくるような作品です。時に激しく時に美しく官能的でそれでいて優しい。
やっぱり本物だなぁ・・・。

http://music.goo.ne.jp/cd/CDDORID180314-1/index.html

と言う事で思わず創ったアコースティック・ギターの合奏曲です。総創作時間2日なのであまりつっこみはNGで・・・。

http://ewind.homeip.net/impress/200808/7318.html

こうして創ってみるとアコースティック・ギターと言う楽器は意外と低い、人の声で言うとアルトのような渋い音域が得意な楽器なんだと気づかされました。このあたり同じ発音方法
でもピックアップで増幅することで劇的になる、ロックのエレキギターとは全く異なる表現の楽器ですね。今更ですが・・・。