好きな関西弁1位は「なんでやねん」−−。武庫川女子大言語文化研究所(西宮市池開町6)は、大学生らを対象に好き・嫌いな関西弁に関するアンケートを行い、調査結果を発表した。「好き」には日ごろよく使われる言葉が、「嫌い」には怖さやきつさを感じさせるものが上位に入った。【石川勝義】

 調査は武庫川女子大と阪南大の学生151人、言語文化研究所の活動に協力する市民66人の計217人から回答を得た。回答者の8割以上が関西出身で、好き・嫌いな関西弁とその理由を一緒に記述式で複数挙げてもらった。

 好きな関西弁1位となった「なんでやねん」(33票)には、「関西弁らしい」「突っ込みの定番」「ノリがいい」という意見が多かった。2位以降は「ほんま」(31票)、「めっちゃ」(30票)、「あかん」(24票)が続き、いずれも語感のかわいらしさや柔らかさが評価されていた。「あほ」(17票)も「面白いやつ」という肯定的な意味合いで5位に入った。

 嫌いな関西弁では「どつく」(29票)、「いてまう」(21票)、「あほか」(19票)、「ワレ」(18票)が上位にランクイン。良くない意味をさらに品が悪く表現していることが特徴だったという。

 また、好きな関西弁が計660票127種類だったのに対し、嫌いな関西弁は計378票165種類で、否定的な言葉のバリエーションが多いことも分かった。

 ◇関西人イメージ 無意識に反映?

 調査分析を担当した岸本千秋研究員は「『なんでやねん』はお笑いの定番。選んだ大半が学生で、無意識のうちにお笑いに代表される『関西人のイメージ』に応えようとしているのかもしれない」と話している。

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「なんでやねん」は、大阪出身の知人に最近知っている大阪弁として使ったばかりのものでした。関西の人もやっぱりこの言葉をいちばん好きだと知って、その偶然に驚いています。

ちなみに、貧乏英語塾長は九州で生まれ育ち、その後は東京とアメリカで、関西には年に1度行けばよい状態で、関西弁はTVと映画で知っているだけです。ゆえに、「なんでやねん」のアクセントには自信がなく、それを使ってみたら、大阪出身の知人は「それ、有名ですよね」と東京弁のアクセントでさらりと受け流されました。

でも、方言は暖かくてよいです。大好きな光石研さん、松重豊さん、吉田羊さん、板谷由夏さんがTV『バイプレイヤーズ ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』(2018)の中でネイティブの福岡弁を使ったりすると、九州出身者としては、ぐっときます。特に、光石さんが、「こすかー」(「ずるい」の意味)といったときには、大笑いしたものです。

関西弁はもちろん、日本全国の方言がいつまでも輝き続けますように。