この改善力、さすがトヨタです。
**********
トヨタ自動車は4日、車いすのまま乗車できるユニバーサルデザイン(UD)タクシー「ジャパンタクシー」を改良し、スロープの設置作業を簡素にして3月に発売すると発表した。現行型は設置に時間がかかり、車いす利用者が乗車を拒否されるケースが相次いでいた。作業時間は半分以下の約3分になるという。
開発責任者の粥川宏氏は「障害者や運転手の方に非常にご迷惑を掛けた。利用者とも連携し、もっと使いやすい車にしていきたい」と話した。現行型向けにも、改良型とは別に新設計したスロープなど対策品をタクシー会社に配る。作業は4分程度になるという。各地で運転手向けの講習会も開く予定だ。
トヨタ自動車は4日、車いすのまま乗車できるタクシー専用車「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」について、車いす乗降作業を簡略化する対応を行うと発表した。部品交換などにより、作業時間を従来の約10分から3〜4分に短縮する。月内から販売済み車両への対応を始める。費用はトヨタが負担する。
トヨタは2017年10月、ジャパンタクシーを発売。しかし、スロープの設置作業などが複雑で運転手によっては20分ほどかかることもあった。作業を嫌がる運転手が乗車拒否するケースもあり、車いす利用者らが改善を求めていた。
トヨタ自動車は4日、「JPN(ジャパン) TAXI」を改良し、車いす利用者が乗り込みやすくすると発表した。タクシー運転手や車いす利用者からスロープ設置に時間がかかるとの不満が上がっていた。3月から改良した車両を販売する。
東京五輪・パラリンピック開催を見据え、2017年10月に売り出した。車いすに乗ったまま乗車でき、18年末までに1万598台を販売した。しかし、車いすで利用する際、3枚折りのスロープを組み立てるのに手間取り、車内で車いすを固定することも難しい。「車いすで利用する場合、出発準備が整うまでに15分かかる」との声もあって、昨年11月には改善を求める約1万2千人分の署名がトヨタに届いた。
開発したトヨタの粥川宏チーフエンジニアは「10分で(乗車作業が)できると言って発売したが考えが甘かった。作業が多すぎてドライバーが覚えられず反省している」。開発段階でタクシー運転手に使用感を確かめることはなかったという。
スロープは3枚折りを2枚折りに変え、車体に楽に付けられるようにした。車いすの固定も簡単にした。慣れれば作業時間は3分に短縮できるという。販売済みの車両は、スロープを取り換えるなどして対応する。
車いす利用者で、署名を提出した名古屋市中区社会福祉協議会の中村仁理事(67)は「乗ってみないと何とも言えない。改良されたタクシーが出回り始めたら一度乗ってみようと思う」と話した。(細見るい)
トヨタ自動車は4日、タクシー会社や車いす利用者の要望を受け、タクシー専用車両「ジャパンタクシー」を改良すると発表した。車いすの乗り降り用スロープの設置作業などを簡素化することで、20分ほどかかることもあった車いすでの乗車時間を、最短3分まで短縮できるという。
2017年10月に発売された同車は車高が比較的高く、横のドアにスロープを設置すれば車いすのまま乗降できることなどが特徴。全国のタクシー会社がこれまでに約1万台を導入しているが、スロープの設置作業などが複雑で、運転手によっては作業に15〜20分ほどかかる。車いす利用者が乗車拒否に遭うケースもあり、タクシー会社や車いす利用者が対応を求めていた。
このためトヨタは販売済み車両のスロープについて、収納する袋を廃止▽三つ折りから二つ折りに変更▽固定する金具の方式変更――などの改良をする。さらに、3月に発売する車両では組み立て作業の一部をなくし、ドアの自動開閉時間を約1・5秒短縮する。同社の研修を受ければ、運転手の作業時間は3〜4分程度に短縮できるという。開発担当者は「誰もが笑顔になれるタクシーにしたい」と話している。
車いす利用者で、昨年11月にトヨタに改善を求める約1万人分の署名を提出した名古屋市中区の中村仁さん(67)は「本当にありがたく、感謝したい。改善された車両を早く使ってみたい」と話した。【小倉祥徳】
**********
東京都内では頻繁に見るジャパンタクシーです。それが、こんな問題を抱えているとは知りませんでした。
トヨタほどの会社なら、開発当初から、この問題を見抜けなかったのかと文句をいいたくもなりますが、発売1年3か月でこの対応ができるのは、やはり、トヨタです。
車椅子の乗客のみなさんも運転手さんも笑顔になれるジャパンタクシーが、もうすぐ登場します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます