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尖閣諸島購入のための14億円の寄付を無駄にするな

2015年03月01日 03時29分56秒 | 時事放談: 国内編

無責任な石原元都知事と野田元首相、そして現安倍政権のせいで、尖閣諸島は無残な状態になっています。そのことを訴える葛城奈海さんの貴重なレポートを記録しておきましょう。

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【八百万の森から】「尖閣14億円寄付金」有効な使途
産経新聞 2015.2.28 11:30

 「あの14億円は?」と人口に膾炙(かいしゃ)することも、ずいぶん減ってしまった。尖閣諸島購入のためにと東京都に寄せられた寄付金のことである。

 平成22年の中国漁船衝突事件での国の対応に危機感を覚え、石原慎太郎都知事(当時)の「尖閣購入宣言」に共鳴した多くの国民の志である14億円は、電撃的な国有化によって宙に浮いたまま、いまだにその行き場を得ていない

 では、国有化によって尖閣の危機は去ったのか。否、状況はむしろ悪化しているといえよう。

 漁船衝突事件以後、「国がそのようなありさまなら国民自身が『尖閣を守る』気概を見せるしかない」と、志を同じくする草莽(そうもう)の募金によって購入された漁船に乗って、これまで15回にわたり、私は尖閣海域に渡ってきた。そんな私の目に映ってきた尖閣の変化と実情をお伝えしたい。

 24年9月の国有化まで、上陸こそ禁じられていたものの、われわれ石垣島からの漁船団は尖閣の島々に接近ができ、潜り漁も行っていた。それが、国有化とともに、「1カイリ(1852メートル)接近禁止」となり、島に近づこうとすると海上保安庁の巡視船やボートに立ちはだかられるようになった。

 一方で国有化以降頻繁に領海を侵犯するようになった中国公船は、回を重ねる度に距離を縮め、25年夏、象徴的なことが起きた。ヒステリックといえるほど執拗(しつよう)に日本漁船の1カイリ以内への接近を阻む海保を尻目に、中国公船は悠々と島に最接近した。われわれの眼前であざ笑うかのように、島すれすれのところを中国公船は何度も行きつ戻りつした。日本漁船は締め出され、中国公船はその内側を遊弋(ゆうよく)するという完全に倒錯した光景が繰り広げられたのだ。

 「公務員の常駐と周辺漁業環境の整備」をうたって返り咲いた自民党政権である。なのに、こうした状況が改善されるどころか、今では石垣島からの出港さえままならなくなってしまった。

 昨年末、小笠原へ最大212隻の中国サンゴ密漁船来襲という、衝撃的な出来事があったが、こうした尖閣での弱腰な対応に中国が羽を伸ばしたのであろうことは想像に難くない。25年末の中国による一方的な「防空識別圏」設定以降は、メディアのヘリも尖閣上空を飛ばなくなっている。海に空に中国がひたひたと触手を伸ばしてくることに日本自らが手を貸しているといわれても仕方がない。

 「安定的な維持管理」を理由に日本人の立ち入りを禁じている日本政府だが、魚釣島では人が持ち込み、野生化して大繁殖したヤギによって下草が食い荒らされ、生態系が大きく乱れている。絶海の孤島である尖閣諸島には確認されているだけでも15種類の固有種が存在しているが、それらが絶滅の危機にひんし、漂着ゴミも大量に打ち上げられている。人が手を入れなければ、島の自然は失われ行く一方なのだ。そうした現実を前に、「安定的な維持管理」などむなしい美辞麗句にすぎない。

 希少な自然を子々孫々に残すため、まずは専門家による上陸調査、次いで現実的なヤギの駆除や漂着ゴミ清掃。また、漁師が安心して漁を行うための船だまりや通信施設の設置、燃料代の補助など、14億円の使い道は、いくらでもある。「尖閣を守ろう」と寄せられた国民の思いを、お蔵入りさせてはならない

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【プロフィル】葛城奈海(かつらぎ・なみ) やおよろずの森代表、キャスター、俳優。昭和45年東京都出身。東京大農学部卒。TVドラマ、CFに出演。自然環境問題・安全保障問題に取り組む。予備役ブルーリボンの会広報部会長。日本文化チャンネル桜『防人の道 今日の自衛隊』レギュラー出演中。近著(共著)に『国防女子が行く』(ビジネス社)。

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いまさら石原氏の未熟な発案を笑うわけにはいきませんが、それにしても「国のため」といいながら、その真逆な状態を作り出したのは政治家・石原慎太郎の見誤りであったことは確か。この問題で口を閉ざしているのは、あまりに無責任すぎます。

この14億円がいま現在東京都の管理にあるのだとしたら、都は、尖閣諸島の悲惨な現状を考え、この14億円を使って基金を作り、葛城さんの提案しているようなことに使うべきです。さもないと、寄付した国民の有志が無駄になります。

一日も早い進展を希望します。



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