3年も前の文章ですが、最近読み直して、改めてすばらしい発言だと思うので、記録しておきます。
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《いじめられている君へ》西原理恵子さん
朝日新聞 2012年8月4日23時54分
■上手にうそをついて
うそをついてください。
まず仮病(けびょう)を使おう。そして学校に行かない勇気を持とう。親に「頭が痛い」とでも言って欠席すればいい。うそは、あなたを守る大事な魔法(まほう)。人を傷つけたり盗んだりするのでなければ、うそって大事よ。これからも、上手(じょうず)にうそついて生きていけばいいんだよ。
亡くなった夫は、戦場(せんじょう)カメラマンでした。戦場で銃(じゅう)を突きつけられたことが何度もあったけど、一番怖(こわ)かったのは、少年兵だって。
大人は残酷(ざんこく)な兵士にもなるけど、家に帰ったらやさしいお父さんにもなる。愛することや大事なものを知ってるから。でも、少年兵は物事の重大さが分からず、簡単(かんたん)に人を殺しちゃうんだって。生前(せいぜん)にそう言っていました。子どもってそういう生き物。「子どもなのになぜ?」って思うかもしれないけど、戦場の理屈(りくつ)だと、そうなんだって。
いくら紛争地帯(ふんそうちたい)でも、年間3万人も死ぬことはそんなにありません。でも、日本ではそれくらいの人々が自殺しています。そう、この国は形を変えた戦場なんです。戦場では子どもも人を殺します。しかも、時には大人より残酷になる。
学校は、いじめられてつらい思いをしてまで行くようなところじゃない。長い夏休みだと思って、欠席してください。そして、16歳まで生き延びてください。
高校生になれば、通信制(つうしんせい)高校やフリースクール、いわゆる大検(だいけん)など選択肢(せんたくし)が広がります。何よりもアルバイトができる。お金をもらいながら、社会人にふさわしい訓練(くんれん)を受けられます。お金を稼(かせ)ぐということは自由を手に入れるということ。その先に「ああ、生きててよかった」と思える社会が必ず待っています。(さいばら・りえこ=漫画家)
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本当に、西原さんのおっしゃる通りだと思います。残酷な同級生にいじめられるくらいなら、学校へ行かなければよいんです。小中学校の先生の中には、本当に無能で、子供たちの悩みを処理できない人がいっぱいいます。信用してはいけません。
わが家の次男は、発達障害(ADHD)であったために、小学校1、2年は、ほとんど学校に通えませんでした。学校に行くと、担任の教員から半分いじめのような指導を受けるのですから、行きたがらないはずです。父親として「そんな学校になど、行かなくてよろしい」と不登校をさせました。もちろん、担任・校長には文句をいいに行きました。しかし、そのときの女性の担任や校長はまるで冷たく、処置なしでした。
ゆえに、次男が3年に上がるときに、逃げました。別の少人数の小学校に転校させたのです。すると、学校に行けるようになりました。いまは私立の高校に通っています。結構、高校も気に入っているようです。ありがたいことです。
とにかく、学校を信用してはいけません。いじめる教員や同級生など、絶対に信用してはいけません。別の人にとってどんなに優しくても、自分にとっては最悪の人は必ずいるのです。そんな人とは、戦う価値もありません。さっさと逃げましょう。
学校ばかりでなく、会社も同じ。いや、夫婦、家族も同じ。無駄な争いをしなければならないのなら、逃げればよいのです。絶対に、自分にあった学校、会社、配偶者がいますから(そうまでして、結婚しなければならないかは大いに疑問ではありますが)。
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