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59年ぶりに、個人著書の教科書が高校で採択

2013年03月13日 06時11分05秒 | 時事放談: 国内編

感激しました。こんな若者がいるというのは、すばらしいことです。記録しておきましょう。

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電気は熊より怖い!? 大阪市大生の教科書、検定合格(産経新聞) - goo ニュース

2013年3月12日(火)15:45

 ■個人は59年ぶり、北海道で採用

 工業高校で使用される教科書「電気基礎」の教科書検定で、大阪市立大学の学生1人で自費作成した教科書が合格し、新年度から北海道の高校で使用さ れることが決まった。文部科学省によると、出版社ではなく個人名で教科書が発行されるのは昭和29年度以来、59年ぶりになるという。作成したのは、大阪 市立大工学部4年の山下明さん(22)=大阪市港区。4月から大阪府立の工業系高校の教員となることが決まっており、「いつか自分の教科書で生徒に教えら れたら」と期待を膨らませている。

 小学生時代から大阪の電気街・日本橋に通い、ラジオを自作するなど、電気機器に興味のあった山下さん。市内の工業高校に進学したものの教科書は不 必要な説明が続き、内容も多いと感じていた。2年生のときに尊敬できる部活の顧問に出会い、教員を目指して市立大の門をくぐった。

 執筆を始めたのは大学2年だった平成22年春。印刷物作りに使われる電子組版ソフトウエアの扱いが得意で「分かりにくかった電気の教科書を学生目線で作ってみよう」と思い立った。

 過去に発行された教科書を熟読し、教科の内容を定めた学習指導要領に合わせて目次を作り、書ける部分から執筆していった。図版も自作した。説明文は必要最低限に抑え、一般的な教科書では600ページほどある分量を4分の1の153ページに絞り込んだ。

 文章には「ですます調」を使い、電力の計測を考える際は、月ごとの電気料金の精算方法を演習問題に取り上げるなど、分かりやすさにこだわった。前 書きには「電気は『熊』よりも危険。性質を理解して扱わなければいけない」と、教科書らしからぬ言葉で電気基礎を学ぶ意味を記した。

 執筆開始から半年後の10月に文科省の教科書検定に申請。検定意見による101カ所の修正を経て、24年1月に合格した。自費で800冊印刷した 見本を全国の教育委員会や工業高校に送ったところ、北海道立旭川工業高で採択。文科省によると、昭和22年に現在の教科書検定制度が始まって以降、個人名 で作られた教科書は5例あるが、担当者は「個人名で発行された教科書が教科書目録に並ぶのは59年ぶり」という。

 印刷や検定料などで約80万円かかったものの、山下さんは教科書作りを「楽しかった。電気は目に見えなくても、世の中を支えていることを知ってほしくて夢中だった」と振り返る。

 4月からは念願の教壇に立つ。「自分が教える立場に立つという使命感と責任感で胃が痛くなる。それでも、これからも別の教科の教科書を作ってみたい」と話した。

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すばらしいことです。こういう教科書をもとに、もっと難解な勉強に挑戦する若者が増えれば、日本の未来は安泰です。教員になっても、山下さんには夢を失わず、がんばり続けてもらいたいものです。


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