自衛隊に対して怒ってばかりで、ねぎらう気持ちのない菅首相。かつては自衛隊を「暴力装置」として否定していた左翼政治屋ですから仕方ないのですが……。
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東日本大震災 福島原発事故 防衛相、決断丸投げ 悲痛な自衛官寄稿(産経新聞) - goo ニュース
2011年3月19日(土)08:00
福島第1原発への海水投下をめぐり、北沢俊美防衛相が任務決断の責任を折木良一統合幕僚長に転嫁するかのような発言をしたことに対し、自衛隊内から反発の声が上がっている。
北沢氏は陸上自衛隊のヘリが17日に原発3号機に海水を投下した後、「私と菅直人首相が昨日(16日)話し合いをするなかで結論に達した」と政治主導を強調する一方で、「首相と私の重い決断を、統合幕僚長が判断し、自ら決心した」と述べた。
この発言について、ある自衛隊幹部は「隊員の身に危険があるときほど大臣の命令だと強調すべきだが、逆に統幕長に責任を押しつけた」と批判する。北沢氏は17、18両日の2度の会見でヘリの乗員をねぎらう言葉も一言も発しなかった。
首相も最高指揮官たる自覚はない。首相は17日夕、官邸での会議で「危険な中での作戦を実行された隊員はじめ自衛隊のみなさんに心から感謝を申し上げます」と述べたが、地震発生以来、一度も防衛省を激励に訪れたことはない。
こうしたなか、現職自衛官の悲痛な訴えが18日、インターネットメディア「JBpress」に載った。海水投下も記述したうえで、こう締めくくっている。
《隊員を喜んで死地に向かわせるのは、自衛隊最高指揮官である内閣総理大臣をはじめとする、防衛大臣などの各級指揮官の堅確な意志と熱誠を込めた言葉です。…死地に向かわせるなら、指揮官陣頭であるべきです》
首相、北沢氏は謙虚に一読すべきであろう。(半沢尚久)
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そんな批判が耳に入ったのでしょう。市ヶ谷に行くのは気が引けるのか、防衛大学校の卒業式に今日は出るそうです。
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防大卒業式出席へ=震災対応で自衛官鼓舞―菅首相(時事通信) - goo ニュース
2011年3月19日(土)00:03
菅直人首相は20日、神奈川県横須賀市の防衛大学校の卒業式に出席する。東日本大震災による混乱が続いているが、首相は訓示を通じて、被災者救助や福島第1原発の事故対応に奔走する自衛官を鼓舞する狙いがあるとみられる。
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ですが、防大は横須賀。首相が防大卒業式に出席するのは慣例ですが、そんな遠くに出て行く必要があるのかどうか。まずは、市ヶ谷で自衛隊トップを励ますべきでしょう。
でも、出るならきちんとした礼装で出席してもらいたいところですが、政治パフォーマンス大好きな菅氏ならあの作業服で出るのでしょうね。やれやれ。
ともかく、でたらめな菅内閣のやり方を大震災だからと言って許してはいけません。日本がだめになります。
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政治主導空回り…「危機の連鎖」に対応し切れず(読売新聞) - goo ニュース
2011年3月18日(金)23:27
菅政権が東日本巨大地震と津波、原子力発電所の事故、被災者支援など「危機の連鎖」に対応し切れていない。
自らが直接、課題に取り組もうとする菅首相の下で役割分担は進まず、記者会見を繰り返す枝野官房長官も原発事故のデータなどの説明に追われ、被災者や国際社会の信頼を得られずにいる。態勢の抜本的な立て直しが求められている。
「日本を改めて作るんだという覚悟で、一緒に立ち向かっていこう」
18日夜、防災服にスニーカー姿で首相官邸での記者会見に臨んだ首相は、時おり目を潤ませながら、復旧・復興の決意を語った。
首相は11日の地震発生以降、5回にわたって「国民向けメッセージ」を発表した。この日の記者会見を含めて2回はごく短時間、質問を受けたが、基本は一方的な発信だ。
計画停電の実施や原発事故に伴う避難地域の拡大など実務的な情報とともに、「決死の覚悟」「命がけで取り組む」という言葉が飛び交う。首相に近い関係者は「国民を励ましたいという気持ちが強い」と説明するが、18日の記者会見でも原発事故の収拾時期について「そう遠くない時期」とあいまいに語るなど、国民の不安の払拭につながる場とは言い難い。
首相にかわって広報を担当する枝野氏も地震発生以降、18日夕までに計30回の記者会見を行ったが、原発事故を巡る専門的な質問に答えることなどで手いっぱいの状態だ。
政府内には「政治主導はいいが、結局、官邸は何も決められない」と嘆く声も出ている。
18日朝。東京電力福島第一原子力発電所(福島県)への地上からの放水方法を巡り、首相は北沢防衛相、枝野氏らと首相官邸で協議した。しかし、1時間たっても結論が出ないことにしびれを切らした首相は、「そんなのはもういい」と議論を打ち切った。
議論の中心は「高濃度の放射性物質が漏れ出す危険性の高い3号機だけに放水するか、1号機にも放水するか」だったが、結局は「現場に任せる」という当たり障りのない結論に落ち着いた。
この日の協議では、前夜から始まっていた放水の指揮を、自衛隊に一元化することもようやく確認した。最初は警視庁、次に自衛隊、さらに17日夜になって東京消防庁に出動を要請するという「逐次投入」の結果、一斉放水が物理的に難しい狭い現場に各部隊がひしめき合い、混乱する事態が懸念されたためだ。
理系の東京工業大出身で「原子力には強い」と自負する首相は、原発対応には何より積極的で、首相官邸での陣頭指揮にこだわっている。18日夜には地震発生後初めて首相公邸に帰ったが、それまでは官邸で寝泊まりを続けていた。しかし、首相や周辺が今回の事故の被害の大きさや事態の緊急度を見誤り、それが初動の遅れにつながった、と言う声は消えない。
米国が申し出た支援を断ったことが、その後の事態の深刻化を招いたという見方も出ている。
米国のクリントン国務長官は地震発生直後、ホワイトハウスでの会合で原発事故に触れ、「日本の技術水準は高いが冷却材が不足している」と懸念を示した。
民主党幹部は「米側はその後、原発事故への支援を申し出たが、日本側は辞退した」と語る。首相周辺は「支援の話は首相や官房長官には届いていない」としているが、「東電が原子炉を廃炉にせず、自力で収拾できると考えていたことが政府の判断に影響を与えた」(政府筋)という声もある。核分裂の反応を抑える効果から原子炉の冷却に使われるホウ酸と海水を注入すれば、運転再開は難しくなる。これを東電が嫌がり、政府も追認したというわけだ。
結局、12日になって福島第一原発1号機で水素爆発が発生し、東電は海水とホウ酸の注入に踏み切った。
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「日本を改めて作るんだ」。怖い発言だと思いませんか。日本を中国や韓国やロシアに売り渡そうとする首相の言葉ですから。
とにかく、この男に国政を任せたがゆえに、自衛隊員諸君は不満を抱えるし、原発対策の初動も間違える。「決死の覚悟」など要りませんから、ちゃんと被災者の方々を救えばよいのです。
早くこの男を首相の座から引き摺り下ろさないと、日本は崩壊します。
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