国立極地研究所は、南極の昭和基地の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が1984年の観測開始以来初めて400ppmを超えたと発表した。人口が集中する北半球から離れた南極域にも確実に人間活動の影響が及んでいることを示しているという。

 初めて超えたのは5月14日。その後も濃度は上がり続け、6月の平均値は400・51ppmに達した。

 400ppmを超える濃度は北極では4年前に観測され、3年前にはハワイ・マウナロア山の標高約3400メートル地点でも観測された。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では気温上昇を産業革命前に比べて2度未満に抑える国際目標を達成するには450ppm程度に抑える必要があるとしている。後藤大輔助教は「南極で400ppmを超えたということは、温暖化対策を打つにあたって余裕がなくなってきていることを示すものだ」と話している。(竹石涼子)

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大量の車が大量の熱を放って、たくさんのCO2を排出して走り、火力発電所が大量のCO2を放出する。これでは、地球温暖化が悪化しないほうが異常です。

車や火力発電所の規制、その他、CO2を減らす方策を政府は現実化すべきです。さもないと、いまでさえ狂ったように暑い日本の夏が、あと10年後には通常の生活ができないほどの暑さになってしまうことでしょう。

経済活動とうまくバランスの取れたCO2削減計画を実施できる政治家の出現を望みます。