残念!日本勢は、決勝に進めませんでした。
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羅玄初優勝!【第29回テレビ囲碁アジア選手権決勝戦】
日本棋院 2017年09月17日
日本、韓国、中国のテレビ棋戦の優勝者と準優勝者で争われる第29回テレビ囲碁アジア選手権が9月15日(金)から17日(日)にかけて中国浙江省平湖市の「サンレイクホテル」で行われた。
15日は1回戦第1局、井山裕太九段(日本)―李世乭九段(韓国)戦と、同第2局の一力遼七段(日本)―張涛六段(中国)戦が行われ、順に李世乭と一力が勝ち上がった。
16日は、1回戦第3局の李軒豪七段(中国)―羅玄八段(韓国)戦と、準決勝第1局として前回覇者の李欽誠九段(中国)―李世乭九段(韓国)の2局が行われ、順に羅と李世乭が勝ち、羅は準決勝へ、李世乭は決勝へ進んだ。
17日午前は準決勝第2局として一力遼七段―羅玄八段戦が行われ、結果、羅が勝って、同日午後の李世乭九段との決勝戦に勝ち進んだ。
17日午後の決勝戦は熱戦の結果、白番の羅玄が184手まで中押し勝ちをおさめ第29回大会の覇者となった。羅は本大会は初優勝。李世乭は本大会最多となる5度目の優勝とはならなかった。
第29回テレビ囲碁アジア選手権 大会結果
――△印は先番。左側が勝者。※前回覇者の李欽誠九段は準決勝からのシード
(1)9月15日(金)1回戦第1局 午前
李 世乭九段(韓国) 中 押 △井山裕太九段(日本)
(2)9月15日(金)1回戦第2局 午後
一力 遼七段(日本) 3目半 △張 涛六段(中国)
(3)9月16日(土)1回戦第3局 午前
羅 玄八段(韓国) 4目半 △李 軒豪七段(中国)
(4)9月16日(土)準決勝第1局 午後
△李 世乭九段(韓国) 中 押 李 欽誠九段(中国)
(5)9月17日(日)準決勝第2局 午前
△羅 玄八段(韓国) 中 押 一力 遼七段(日本)
(6)9月17日(日)決勝 午後
羅 玄八段(韓国) 中 押 △李 世乭九段(韓国)
出場棋士
【日本】
井山裕太九段 NHK杯優勝(3年ぶり4回目の出場。優勝1回)
一力 遼七段 NHK杯準優勝(2年ぶり2回目の出場)
【中国】
李欽誠九段 前回優勝者(2年連続3回目。優勝1回)
張 涛六段 CCTV杯優勝者(初出場)
李軒豪七段 CCTV杯準優勝(初出場)
【韓国】
李世乭九段 KBS杯優勝(5年連続9回目。優勝4回、準優勝1回)
羅 玄八段 KBS杯準優勝(初出場)
茫然――。一力、表情に力なく。井山(奥)が脇から感想戦を見守る
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井山六冠と一力七段は、現在のところ、日本囲碁界最強のふたりといってよい存在です。実際、一力七段は、王座戦と天元戦の挑戦者に決まり、井山六冠と都合10番勝負を戦うことになります。そのふたりが、呉越同舟で中国に乗り込んで戦ったのですが、韓国棋士にやられてしまいました。
井山六冠は、名人戦の翌日に東京から現地入り。このスケジュールでは、全力投球は無理です。日本棋院は、もっと考えないといけません。
実際、井山六冠のスケジュールは、名人戦も絡み、殺人的です。これからの対局スケジュールを列挙しましょう。
名人戦
第3局 9月21日(木)、22日(金) 香川県高松市
「喜代美山荘 花樹海」
第4局 10月2日(月)、3日(火) 石川県小松市
「旅亭懐石のとや」
第5局 10月16日(月)、17日(火) 静岡県熱海市
「あたみ石亭」
第6局 10月23日(月)、24日(火) 山梨県甲府市
「常磐ホテル」
第7局 11月1日(水)、2日(木) 静岡県河津町
「今井荘」
天元戦
第1局 10月11日(水) 愛知県豊田市
「ホテルフォレスタ」
第2局 10月27日(金) 北海道札幌市
「ホテルエミシア札幌」
第3局 11月24日(金) 福岡県宗像市
「宗像ユリックス」
第4局 12月11日(月) 兵庫県洲本市
「ホテルニューアワジ」
第5局 12月20日(水) 徳島県徳島市
「徳島グランヴィリオホテル」
王座戦
第1局 10月20日(金) 神奈川県横浜市
「横浜ロイヤルパークホテル」
第2局 11月18日(土) 兵庫県神戸市
「ホテルオークラ神戸」
第3局 11月20日(月) 兵庫県神戸市
「ホテルオークラ神戸」
第4局 12月1日(金) 宮城県仙台市
「仙台ロイヤルパークホテル」
第5局 12月15日(金) 新潟県南魚沼市
「龍言」
今日、中国から帰国すると、20日には高松へ行くことになります。いくら若いといっても、疲れがたまるはずです。同情を禁じえません。井山六冠が元気な姿で名人戦に現れるのを願うばかりです。
それにしても、井山六冠のTシャツとジーンズ姿が若々しくてよいですね。スーツ姿しか見たことがなかっただけに、新鮮でした。
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