いやはや驚くべき世論調査を発見しました。中国人の対日感情をリサーチしたものです。タイトルには「今後には楽観的な見方も」と書いてはありますが、ゴウ先生には到底楽観できません。
**********
【中国】日中外交関係は今が「底」か?今後には楽観的な見方も
日中の外交関係について、現在はどうで、今後どうなると思うか、中国の一般消費者に聞いたところ、現在については、反日デモ直前の同年3月に行った前回調査に比べ、かなり悲観的な数値が出ている。 <サーチナ&CNSPHOTO>
「新秦調査」05年版中国の対日感情調査4-6月(2)
日中の外交関係について、現在はどうで、今後どうなると思うか、中国の一般消費者に聞いたところ、現在については、反日デモ直前の同年3月に行った前回調査に比べ、かなり悲観的な数値が出ている一方で、今後については、むしろよくなるのではないかと考えている傾向が調査の結果、明らかになった。
これは、「サーチナマーケティング」を運営し、中国に特化したビジネスリサーチを展開する株式会社サーチナが、上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ)などを通じて、自社で保有管理する消費者モニターを利用したインターネット調査を実施、中国消費者の対日感情を探ったもの。2005年版としては、1-3月調査として、3月に行った調査に続く2回目。
今回の調査は、2005年6月9日から21日まで、上海サーチナが運営する「新秦調査」オンラインモニターをメールDMによって調査アンケート票URLに誘導して行われたもの。北京市、上海市、広東(カントン)省、遼寧(りょうねい)省、四川(しせん)省を中心に、中国全土の一般消費者、男女2000人から有効回答を得た。
現在の政治、歴史、領土を含む日中の外交関係についてどう思うかを聞いたところ、「非常に良好だ」は2.90%、「まずまず良好だ」は9.75%となった。これは前回の05年版1-3月調査と比べてそれぞれ低い水準。前回調査では、「非常に良好だ」は3.45%、「まずまず良好だ」は11.30%だった。
今後の日中の外交関係についてどうなると思うかを聞いたところ、「非常によい方向に行くだろう」との回答は3.40%、「まずまずよい方向に行くだろう」が13.35%。これは、前回調査と比べて、それぞれ高い水準。前回調査では、「非常によい方向に行くだろう」が3.30%、「まずまずよい方向に行くだろう」が12.55%だった。
ただし、今後の日中外交関係についてでは、「全くよい方向には行かないだろう」との回答が、前回13.90%と比べて、今回の調査では15.85%と若干増えている。懐疑的な人も根強くいる一方で、「よい方向」にいくと考える人が増えていることは、多くの中国の一般消費者の間で、現在の日中の外交関係が底の状態と思っている人が多いことを示す。
現在の貿易や企業活動などを含む日中間の経済関係についてどう思うか聞いたところ、「非常に良好だ」は3.90%、「まずまず良好だ」は29.75%だった。前回調査では、「非常に良好だ」が4.85%、「まずまず良好だ」が30.85%だった。一方、前回23.65%だった「あまり良くない」は24.50%、前回6.95%だった「非常に悪い」が7.30%となぅている。
今後の日中経済関係についてどうなると思うかについて聞いたところ、前回4.05%だった「非常によい方向に行くだろう」は3.85%に減少。「まずまずよい方向に行くだろう」は前回と比べて若干多くなっているが、「全くよい方向には行かないだろう」との回答では、前回を下回っている。
写真は、小泉純一郎・首相との会談を「ドタキャン」したことで一躍有名になった中国の呉儀・副首相。中国の対日感情もそうだが、日本における嫌中感も深刻で、中国政府の対応も焦点。
中国の対日感情調査について、サーチナでは、2003年から行っており、今回で通算7回目となる。2005年版から調査設計やサンプリングを一新している。次回は7-8月の調査として9月に実施する予定。(編集担当:鈴木義純)
(サーチナ・中国情報局) - 6月28日14時41分更新
**********
太字の箇所が今後に楽観的だという根拠です。「非常によく行くだろう」と「まずまずよく行くだろう」を足して16.75%、前回より0.9%増えたことになります。しかし、それを捉えて、いまが底だと考えること自体楽観的過ぎる気がします。0.9%なんて、ゴウ先生に言わせれば、誤差の範囲です。
この数字を改善するにはどうすればよいのでしょう。小泉首相が靖国参拝を取りやめたところで改善する見込みがありそうにも思えません。もっと根本的に戦後60年の対中外交を真剣に見直し、一般中国人に日本の実情を理解してもらうしかないのです。
ところが、土下座外交だけを行うために次々と北京詣でをしている自民党議員。小泉を追い落とし、自分が権力を掌握したいがゆえに中国政府要人とくだらぬ口約束をし、その結果日本の国益さえも危険にしています。
日本国民の感情を正確に伝え、中国人の誤解を修正できる政治家たちの毅然たる態度が重要なのに・・・。残念です。
日本の国益を最大化できる政治家を選べる目を、われわれ日本国民は持つ必要があるのでしょう。メディア・リテラシーにポリティクス・リテラシー。向上させねばならないものが山ほどあります。頑張りましょう。
**********
【中国】日中外交関係は今が「底」か?今後には楽観的な見方も
日中の外交関係について、現在はどうで、今後どうなると思うか、中国の一般消費者に聞いたところ、現在については、反日デモ直前の同年3月に行った前回調査に比べ、かなり悲観的な数値が出ている。 <サーチナ&CNSPHOTO>
「新秦調査」05年版中国の対日感情調査4-6月(2)
日中の外交関係について、現在はどうで、今後どうなると思うか、中国の一般消費者に聞いたところ、現在については、反日デモ直前の同年3月に行った前回調査に比べ、かなり悲観的な数値が出ている一方で、今後については、むしろよくなるのではないかと考えている傾向が調査の結果、明らかになった。
これは、「サーチナマーケティング」を運営し、中国に特化したビジネスリサーチを展開する株式会社サーチナが、上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ)などを通じて、自社で保有管理する消費者モニターを利用したインターネット調査を実施、中国消費者の対日感情を探ったもの。2005年版としては、1-3月調査として、3月に行った調査に続く2回目。
今回の調査は、2005年6月9日から21日まで、上海サーチナが運営する「新秦調査」オンラインモニターをメールDMによって調査アンケート票URLに誘導して行われたもの。北京市、上海市、広東(カントン)省、遼寧(りょうねい)省、四川(しせん)省を中心に、中国全土の一般消費者、男女2000人から有効回答を得た。
現在の政治、歴史、領土を含む日中の外交関係についてどう思うかを聞いたところ、「非常に良好だ」は2.90%、「まずまず良好だ」は9.75%となった。これは前回の05年版1-3月調査と比べてそれぞれ低い水準。前回調査では、「非常に良好だ」は3.45%、「まずまず良好だ」は11.30%だった。
今後の日中の外交関係についてどうなると思うかを聞いたところ、「非常によい方向に行くだろう」との回答は3.40%、「まずまずよい方向に行くだろう」が13.35%。これは、前回調査と比べて、それぞれ高い水準。前回調査では、「非常によい方向に行くだろう」が3.30%、「まずまずよい方向に行くだろう」が12.55%だった。
ただし、今後の日中外交関係についてでは、「全くよい方向には行かないだろう」との回答が、前回13.90%と比べて、今回の調査では15.85%と若干増えている。懐疑的な人も根強くいる一方で、「よい方向」にいくと考える人が増えていることは、多くの中国の一般消費者の間で、現在の日中の外交関係が底の状態と思っている人が多いことを示す。
現在の貿易や企業活動などを含む日中間の経済関係についてどう思うか聞いたところ、「非常に良好だ」は3.90%、「まずまず良好だ」は29.75%だった。前回調査では、「非常に良好だ」が4.85%、「まずまず良好だ」が30.85%だった。一方、前回23.65%だった「あまり良くない」は24.50%、前回6.95%だった「非常に悪い」が7.30%となぅている。
今後の日中経済関係についてどうなると思うかについて聞いたところ、前回4.05%だった「非常によい方向に行くだろう」は3.85%に減少。「まずまずよい方向に行くだろう」は前回と比べて若干多くなっているが、「全くよい方向には行かないだろう」との回答では、前回を下回っている。
写真は、小泉純一郎・首相との会談を「ドタキャン」したことで一躍有名になった中国の呉儀・副首相。中国の対日感情もそうだが、日本における嫌中感も深刻で、中国政府の対応も焦点。
中国の対日感情調査について、サーチナでは、2003年から行っており、今回で通算7回目となる。2005年版から調査設計やサンプリングを一新している。次回は7-8月の調査として9月に実施する予定。(編集担当:鈴木義純)
(サーチナ・中国情報局) - 6月28日14時41分更新
**********
太字の箇所が今後に楽観的だという根拠です。「非常によく行くだろう」と「まずまずよく行くだろう」を足して16.75%、前回より0.9%増えたことになります。しかし、それを捉えて、いまが底だと考えること自体楽観的過ぎる気がします。0.9%なんて、ゴウ先生に言わせれば、誤差の範囲です。
この数字を改善するにはどうすればよいのでしょう。小泉首相が靖国参拝を取りやめたところで改善する見込みがありそうにも思えません。もっと根本的に戦後60年の対中外交を真剣に見直し、一般中国人に日本の実情を理解してもらうしかないのです。
ところが、土下座外交だけを行うために次々と北京詣でをしている自民党議員。小泉を追い落とし、自分が権力を掌握したいがゆえに中国政府要人とくだらぬ口約束をし、その結果日本の国益さえも危険にしています。
日本国民の感情を正確に伝え、中国人の誤解を修正できる政治家たちの毅然たる態度が重要なのに・・・。残念です。
日本の国益を最大化できる政治家を選べる目を、われわれ日本国民は持つ必要があるのでしょう。メディア・リテラシーにポリティクス・リテラシー。向上させねばならないものが山ほどあります。頑張りましょう。
国際関係は対等であるべきなのにも関わらず、戦後中国に対して頭を下げ続けてきた結果、今でも中国の勝手な言い分を押付けられてしまう状態になっていると感じ、今後正当に日本の国益を主張できる政治家の台頭を願います。