健さんのお墓にもお参りしに行かないといけません。
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ファンの聖地に 高倉健さんが鎌倉に生前建てた「お墓」の全容
日刊ゲンダイ 2014年11月20日
最後の銀幕スターの死に、日本中が悲しみにくれている。今月10日に亡くなっていたことがわかった高倉健(本名・小田剛一)さん。享年83歳。本人の意向ですでに葬儀は近親者のみで執り行われ、有名人が亡くなった後に開催される「偲ぶ会」についても健さんは「不要」と言い残していたという。
ファンは各所に設けられた献花台で最後の別れをしているが、気になるのは健さんが眠ることになるお墓の場所だ。
■故萬屋錦之介さんの勧めで購入
実は、健さんは生前、鎌倉市内にある霊園にお墓を建てていた。広大な霊園の山側の一画に、ほぼ真四角の敷地を購入。敷地の隅には小さな墓石があり、側面には「昭和四十七年吉月吉祥日 小田健史」という刻印が。また、墓石と反対側の隅には高さ約1メートルの水子地蔵が安置。敷地内はかなりのスペースが空いており、今後、新たな墓石が置かれ、健さんの遺骨が納骨されると思われる。
「このお墓は、故萬屋錦之介さんの勧めで購入したものです。本名は小田剛一ですが、高倉さんは<長男でもないのに『一』を名乗るのははばかられる>という理由で墓の名前に芸名の『健』をつけた。水子地蔵は元妻の江利チエミさんが流産してしまった赤ちゃんの供養のためです。お墓の存在はほとんど知られていませんでしたが、訃報に際し、一部マスコミが霊園名を実名で報じたため、多くの人が知るところになった」(芸能関係者)
健さんの生きざまに惚れ込んで救われたファンの聖地になるかもしれない。
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もう大々的に報道されているので書いてしまいますが、この霊園は「鎌倉霊園」です。二世尾上松緑、二世中村雁治郎、萬屋錦之助などの歌舞伎関係者を始め、川端康成、里見、子母澤寛、堀口大学などの作家が眠っています。日本海海戦を勝利に導いた秋山真之の墓もここにあります。
東映時代に可愛がってもらった錦之助さんの紹介も大きいのでしょうが、何よりもここには健さんが愛読していた山本周五郎の墓もありますから(昭和42年2月14日逝去)、健さんも購入することに決めたのではないかと推測する次第です。
ファンでごった返す状態で墓参りは嫌なので、ほとぼりが冷めた頃、だれもいそうもない時間を見つけて参りたいと思います。そうしないと、偲ぶ会すら拒否した健さんの遺志に背くことになりますから。合掌。
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