明日は我が身です。
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厚生労働省は19日、昨年10月に実施したホームレスの全国実態調査結果を公表した。
平均年齢は61・5歳で、調査を開始した2003年以来、60歳を超えるのは初めて。路上生活が10年以上の人も初めて3割を超えた。同省は、高齢者ほど社会復帰が難しく、それが全体の高齢化や路上生活の長期化につながっているとみている。体調不良を抱えながら、医療行為を受けていない人も目立ち、同省は、看護師らが巡回してホームレスの健康相談を受ける取り組みを導入する方針。
同省は調査を5年に1度程度実施。今回は都内23区や全国の政令市など計52市区の路上や河川敷などで暮らすホームレス計1435人を対象に面接した。
厚生労働省は19日、おおむね5年に1度行っているホームレスの実態調査結果を公表した。平均年齢は61.5歳で、2012年の前回調査より2.2歳上昇。65歳以上の占める割合は42.8%と前回の29.5%から大幅に増え、高齢化の進展が鮮明になった。
路上生活の期間が10年以上の人は全体の34.6%と、前回から8.6ポイント上昇。ホームレス生活が長期化している状況が明らかになった。同省は、年齢が上がるにつれ、ホームレス本人が生活保護などの公的サービスを利用しようとする意欲が下がっているのが一因ではないかと分析している。
調査はホームレス自立支援法に基づき、昨年10月に東京都内や政令市などのホームレスに面接形式で実施。自治体職員らが性別や年齢、路上生活の期間などを尋ね、1435人から回答を得た。回答者は男性が9割を超え、「仕事が減った」「倒産や失業」などがホームレスになった理由として挙がった。
ホームレス、65歳以上が4割 平均年齢初の60歳超え 厚労省調査
65歳以上のホームレスの割合が昨年10月時点で42・8%となり、初めて4割を上回ったことが、19日に公表された厚生労働省の全国実態調査で分かった。平均年齢は61・5歳(前回調査59・3歳)で、初めて60歳を超え、高齢化が進んでいる実態が明らかになった。
実態調査はほぼ5年に1度実施。ホームレスが30人以上いる自治体で1435人に個別面接で聞き取り調査した。
年代別では、65歳未満が軒並み減少傾向にある中、65〜69歳が23・1%(前回比6・5ポイント増)、70歳以上が19・7%(同6・8ポイント増)で、高齢化率が上昇している。
路上での暮らしが10年以上続いている人の割合は34・6%(同8・6ポイント増)で、長期化が進んでいる実態も明らかに。半数以上が仕事をしているが、主な業種は「廃品回収」が70・8%と最も多く、平均月額収入は約3・8万円だった。
身体の不調を訴えている人が27・1%で、このうち治療などを受けていない人が60・9%。ホームレスになった理由を複数回答で聞いたところ、「仕事が減った」が最多の26・8%、次いで「倒産や失業」(26・1%)、「人間関係がうまくいかなくて、仕事を辞めた」(17・1%)だった。
ホームレスの数は平成15年に2万5296人だったが、自立支援法(14年成立)の影響もあり、24年9576人、28年6235人と年々減少傾向にある。
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