タツノヒノエ

神仏への道-神社仏閣巡りから、古代の神々との出会い

やめなさいの使い方・・・

2022-10-14 17:37:25 | 神社仏閣 神仏 御神霊 ウカノミタマ女神 ニギハヤヒノミコト 

私の亡父が生前、車の運転とかで煽られたりしたら、激怒してよく追いかけてました。

そういう時、亡母は、「やめなさい」とよく言ってました。

当然、言われた父はよけいに怒る。

悪いのは自分じゃないのに、「やめなさい」と言われたら怒るのは当然。

私の知り合いの空手二段 (糸東流) の男も、よく同じシチュエーションで、女房に「やめなさい、恥ずかしいから」と言われてました。

当然、その男もよけいに激怒する。

相手が悪いのに、女房から「やめなさい」と言われたら、言われた方は、「俺が悪いんじゃないのに、なんで俺が怒られる?」となって、よけいに怒りが増します。

こういう時、「ぶちのめしてやりなさい」と言われたら、許可が出たと思ってやり過ぎるので、最良は、「気持ちはわかるけど、あんなの相手にしなさんな」くらいが一番良いかと。

この時、「気持ちはわかる」を強調するのが大事。

親が子を教育する時も、一方的に叱るのは良くない。さりとて甘やかしすぎるのも良くない。事情を知らず一方的に叱ると「グレる」。甘やかしすぎると「ダメ人間になる」。頃合いが大切なのであります。

ちゃんと話を聞いて、アドバイスをするのが良く、その時、目線を相手に合わせるのが大切です。(これ書いている今、後ろでモズが、「きいききききききき・・・きゅんきゅんきゅん」と、ヒヨドリのヒヨも「ひーい ひーい」と鳴きました。

チベット密教のダライラマ法王は、著書で、「保護して一緒に暮らしていた猫が、ネズミを捕るのをやめないから、いつも叱っていて、ある時、≪殺生はダメだと言っただろ≫ と、叱り飛ばしたら、びっくりした猫が大怪我をしてしまい、そのケガが元で亡くなった」ことがあるとか。

いや・・・猫はネズミを捕るのが業通で、猫にはなんの罪もないです。猫にとっては殺生じゃなく、猫の業通です。人間の目線で鳥獣を見てはダメです。

ブッダの説法は、「対機説法 応病与薬」機に応じて変化する教えです。

猫がネズミを追いかけていて、ネズミがかわいそうなら、猫を叱り飛ばすのではなく、普段からネズミの玩具で遊んであげるとか、肉系のキャットフードを与えていて、ネズミを捕らなくても済むように工夫してあげるのが良いかと思います。

同じ仏僧でも、ミャンマーやタイの仏僧は、法要中に猫がジャレてきても、好きなように遊ばせてるのをテレビで観ました。確か、岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」だったと思います。

「やめなさい」も、相手の目線に合わせて。

煽られて激怒している人間に、「やめなさい」も「やりなさい」もNGで、「気持ちはわかる」から始めるのが良いかと思います。

私も、今まで生きてきて、「気持ちわかりますよ」と言ってくれたのは・・・うちの菩提寺の住職副住職2人だけです。

今日は・・・深夜2時、額をアリが這っている感覚で目覚め、鏡で見ると、左の髪に3.5センチくらいの小さなムカデが這ってました。噛まれないよう注意して、ティッシュに捕まらせて外に逃がしました。

また、先ほど、ツバメたちが結構大勢で舞っていました。もうそろそろ帰る時期が近付いているのかも知れません。先に帰っていったホトトギスたちと共に、ツバメたちの旅の安全も祈ります。

ではまた。

・・・・・


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