JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「妻三人 狂乱の夜」

2015-12-07 | 映画(DVD)
「小沼勝 わが映画人生」

「妻三人 狂乱の夜」1972年

医学博士三島太郎は妻伊津子が、助手の秋月と関係を持ったのを理由に離婚し、妾の典子を正妻にした。しかし女中の君子にも手を出していた。それから数年。息子の嵩は三島病院の医師として父の仕事を手伝っていた。三島に飽きがきた典子は嵩を誘惑するが、君子の邪魔にあい失敗。そして、君子が三島と関係しており、また嵩をも誘惑しようとしているのを知り追い出しを計るが、君子にはねつけられる。やがて、典子は強引に嵩と交じわうが、それを知った君子は、婚約者に自分は三島家の姪だ、とうそを言って三島夫婦を、親がわりにしてしまった。そんな頃、嵩が昔同棲していた悦子が三島家に乗り込んできた。三島邸で三人の女と二人の男の同棲生活が始まった。益々つけあがる君子に我慢のできなくなった典子と嵩は、君子殺しの計画を練る。また君子は三島家の姪でないことが婚約者にバレてしまい、密告した奴に復讐しようと狙いはじめた。深夜、典子と嵩の殺人劇が着々と進められていく……。

ドロドロな愛憎劇をライトなコメディ感覚で描いたポルノ。
まずは、三島と妻・伊津子、妻の若い愛人であり三島の助手の秋月をからめた3人に息子の嵩が加わった離婚話の場面で笑わせてもらえる。



「妻三人」というが話はちょっと複雑で、
父親の三島にとっては、別れた前妻(南寿美子)と、妾で後妻に迎えた典子(二条朱実)、に女中の君子(原英美)で妻三人。流石に息子の嫁には手を出していない。
嵩にとっては元カノの新妻・悦子(田中真理)と義母・典子、女中の君子で妻三人。という事になる。流石に実母とは関係を持っていない。

ここでの田中真理は「ラブハンター」時と比べ、美貌より可愛さが勝っている。相変わらず細眉だけど。顔パック、乳パックでも見せられない姿ではなく、ちゃんと絵になる。
二条朱実は悪い目つきなので性格の悪さが前面に出ている。それでも美貌とは言えるだろう。
しかし、物語はこの両名に比べると、美貌からいっても落ちる、単なる脱ぎ要員に思える原英美によって三島家が牛耳られていく。
冒頭の伊都子との別れ話時に間の悪いタイミングで冷たい飲み物を運んできて叱責されるミニスカの田舎出娘が主役とは思わなかった。
強かな女中を厭らしく演じている。
そして終盤間際、何故か黒下着で山本リンダの「どうにも止まらない」で熱狂的なダンスを披露。私が主役よと宣言するばかりなキレキレっぷり。

嵩役は小松鉄男という方で、ちょっとマスダオカダの岡田に似たイケメン。

ま、結局、変な作品・・・でした。

シネマヴェーラ渋谷

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